ブラック企業の泥沼 辞めたい地獄(中)

ブラック企業

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就活に失敗しブラック地獄にハマった大学生①
就活に失敗しブラック地獄にハマった大学生②
就活に失敗しブラック地獄にハマった大学生③

ブラック企業の泥沼 辞めたい地獄(上)

僕は新卒3ヶ月で住宅会社を退社し再就職活動をした。
いくら職場環境が悪かったとは言え3ヶ月という短い期間での退職に内心かなりヘコんだ。

新卒で入った企業をそんなに早く辞めるなんて、
ヘタレ、根性なし、甘ったれと言われても全く否定ができないからだ。

それまでの人生、どんな局面でも何とかなってきた時が多かった。
そして小さい頃から勉強もある程度できてスポーツもそつなくこなし、
人渡りもまあまあよく、友達の親からも良い風に見られていた。

そういった背景からいつしかそんな自分であり続けなければいけない
という思いを自然に持っていたんだと思う。

だから新卒3ヶ月で会社を辞めたという事実を持つ事で
自分は世間への顔見せができたものじゃないと思っていた。

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ブラック企業を辞めたことにより焦りに焦りを重ねた転職活動

ブラック企業を経験した人はブラック企業に吸い付けられやすい

焦ってもう一度就職活動をした。
3ヶ月で辞めたやつを雇う会社なんてあるのかなと
半信半疑な部分もあったが、就職サイトで片っ端から志望企業を調べた。

すると意外や意外。
こういうすぐに辞める新卒がいるからか、募集企業は結構多かった。

今こういう仕事をしていてわかるけど、
実は入社する4月から第2新卒のサイトへの求職者の登録が多い。

つまりもう入社した4月に転職を考えて転職サイトに登録する新入社員が結構いる。
いかに昔から採用のミスマッチが多いかということだ。

少し逸れたけど早く挽回してバリバリ働きたい!
そんな思いだけでいろんな会社の求人概要を眺めた。

目についたのはあるインターネット系会社の営業職。

ポータルサイトやHPなんかを
まだまだIT化の浸透してない業界に販売する会社だ。

ブラック企業はキャッチコピーが斬新!

20代でぶっちぎれ!なんていうキャッチに反応してしまい
成果報酬が大きい仕事という点にも魅力を感じた。

サイトには若いスタッフが楽しそうに仕事をしている写真や、
会社の短期間での発展具合を示す成長ぶりが大々的に記載されていた。

元気もありそうだし、やれば給料ももらえそうだし
充実感を持って仕事ができそうだと感じた。

早速応募し書類が通り、面接を受けた。
するとまたもや1次面接で内定の連絡があった。

またもや変な自信を感じてしまった。

「意外にも再就職って簡単!」

当然その短絡的な就職活動では
幸せに仕事ができるはずもなかった。images-1

ブラック企業を辞めたい衝動は2社目もすぐ来る

入社して2、3日で異変を感じる。
この会社おかしい!

まず基本的にインターネットをあまり使えていない
個人でやってるような職人さんや中小企業にテレアポをとって
そこから営業に行くと言う流れだ。

朝から晩までずっと電話をかける。
それは当たり前だが、やり方が異常だった。

早朝の朝礼から意味の分からないくらいの大声での挨拶。
確かに気合いは入った。

仕事が始まれば手と受話器をひもでぐるぐる巻きにし、常に受話器が手から離れない。
その日アポや受注が取れなければ「ボーズ」と罵られる屈辱の極み。

逆に1つ受注を取ってきた営業マンは賞賛・祝福の嵐だ。
朝7時半から夜9時まではずっと電話。頭がおかしくなりそうだった。

そして電話が終わると翌日の営業訪問の資料準備や営業ロープレが始まる。
成績の良い営業を相手に実際の商談をシュミレーションする。
そこでもできない人は激しく罵られる。
そして気がつくと、日付が変わっている。

その時点でほぼ全員がまだ残っている。
12時を超えたあたりから帰りだす人はいた。

なかなか結果の出ない人は朝までコースだ。
ほとんどが残っているから帰るのが本当に罪のように感じられた。

最長で朝の5時まで仕事をした。
始発で帰り数時間後の7時半にまた出勤。

ほとんど着替えに帰るだけだ。
休みは日曜日だけ。

そんな生活が入社して2〜3ヶ月続いた頃、
当然再び辞める事を考えた。

「また3ヶ月で辞めてしまうのか・・・」

もう失敗は許されないと思い、ひとまず必死で働いた。

すると段々テレアポが取れ始め、
自分も営業で外出できる事が増えてきた。

なかなか初受注が取れなかったが、そんな中でも結果が徐々に出始めた。
少しはホッとしたところがあったが体と心は限界を感じていた。

こういう会社はやればすぐに昇進できるので、
ちょっとした肩書きを得る事はできた。

しかし激務の地獄は変わらず、
毎日早朝から深夜日付が変わるまで働く生活が続いた。

帰る時間に電車がないのは日常茶飯事。
タクシー代もバカにならない。

他の社員も体が持たず、午前中は病院に行くという体裁の仮病が横行。
病院に行くと言えば無条件で午前中はゆっくり出来るからね。

ブラック企業特有の尋常じゃない人の入れ替わり

1ヶ月で何人の入れ替わりがあるか数えられなかった。

気付かないうちに横にいた人が一人消え、また一人消え
そして気づけば新しい人が座っている。

翌月も同じだ。

そんな環境の中でも少しずつ営業で結果が出てきたとは言え
外出してはコーヒー片手に公園でため息をつく失意の毎日。

ある時から将来の事を本気で考えた。

「このままの生活は絶対に嫌だ・・・」
「こんなはずじゃなかった・・・」

次回へ続く。
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