長時間労働の製薬会社の営業が転職を成功させる方法

公開日: : 最終更新日:2020/01/28 20代の転職, 営業・販売職, 転職理由 , ,

最近、転職の相談に乗った26歳の製薬会社の営業マンがいる。
彼は新卒4年目でもう今の仕事に先を見いだせなくなって転職をしたいとの相談。

その製薬会社は長時間労働が常態化していて、しかも評価基準もあいまいで、給与が全く上がらない。
転職をする気持ちは非常に理解できる、という感じ。

長時間労働に悩む製薬営業マンの転職相談

実はこのパターンここ2年くらいの間、自分の中ですごく多いパターン。
本当にコンスタントに面談の申し込みがある。

その多くが結構社歴の長い中堅の製薬会社で勤める30歳未満の営業職の人だ。

ここ3年くらいそんな人たちが本当にコンスタントに来ていて、
しかもそれぞれが前来た人の紹介とかでもなくたまたま。
自分が引寄せてるのかなとも思うくらい多いレベルで。

話を聞いているとみんな共通しているのが「全く報われない過酷な環境」ということ。
面談をした全員が共通してほぼ口にすることがいくつかある。

①自分じゃなくても成り立つ販売

仕事は扱うものが薬という事もあり、病院・クリニック、薬局等へのルート営業がメイン。
薬の効能は同じ商品ならどこで買っても変わらないし、価格勝負な側面も強い。

実際に病院の担当者からは結構他社の価格を引き合いに出されて
自分も下げないとこれまで通りのお付き合いができないというケース。

これはなかなかやりがいを感じられにくいよね。
みんな営業担当が自分じゃなくても代わりの人でも務まるだろうというイメージを持っている。

自分自身は製薬会社で働いたことはないけどこういうタイプの営業は苦手だし、
提案の幅なんかが限られているから、他の業種の提案営業や企画営業に比べて
頭を使うという事をする機会が少ないのかなという気はする。

②典型的な御用聞き営業になりやすい

病院や薬局を訪問すると、欠品した薬の注文を受けて帰ってきてまた近いうちにそれを持っていく。
いわば自分で注文聞いて自分で持っていくという、「ルート配送」の域が抜け出せない。

製薬会社は得意先を大事にする傾向が強いから急な欠品等緊急の対応をする場合も多い。

会社に得意先から電話かかってきて事務員さんがそれを受けて営業のケータイに
「今から○○病院さんから××の注文が入ったんですけど行けますか?」
と電話が入る。
すぐ会社に戻って倉庫からその商品と数量をチェックし車に積み込み納品する。

面談すると、このようにいわゆる「御用聞き」のイメージを持ってしまっている人ばかりだ。

つまり、病院や薬局の担当者の人には薬品が切れたときに発注したら早めに持って来てくれる
「業者」扱いをされているように大体みんなが感じている。

③やめる人が多いから長時間労働が常態化

そんな感じで自分じゃなくても成り立ったり、御用聞き営業でやりがいを感じにくいから
とにかく今の製薬会社から辞めて転職したいと考える25~30代前半の営業マンが多い。

そうして辞めていく人がいるとその人の担当していた業務を残った人間が引き継がれ、顧客数も増え労働時間が増える。
特にローカルなエリアの支店に配属されている営業はこれが顕著だ。

昼間はかなり広域な営業範囲の取引先を回って夕方遅い時間に支店に帰ってくる。
それから見積もりなどの事務仕事、次の日の準備、拾ってきた注文の整理等膨大な仕事が待っている。

そうすると終わるのが23時とかそんなレベル。
平日に自分の時間は全くなく、やりがいを感じないからまた転職を考える。

しかーし。
上司からはすぐに辞めさせないための手が打たれ、すぐに辞めるということができないという事を思い込まされる。
今採用しているから半年くらいは待って!とか。

なんかたまたまかもわからないけど今まで転職面談でお会いした製薬会社の営業の人たちは、
なぜかみんなお人よしというか自己主張をあまりしないというか、言われたことをすぐ受け入れてしまう人が多い。
(新卒でそういう傾向の人を採用してるのかも・・)

基本的には就業規定に退職する前は1ヶ月前にいうとかなんとかって規定があるのと、
法的にも退職届を出してから1ヶ月くらいすれば自由に職場変えられることが守られているわけだから
積極的に動いてもいいわけだけどね。

④全く上がらない給料

そうやって遅くまで働いていても残業も○○つくわけでは当然なく3年勤めていて年収300万そこそこ。
5年後10年後にどれ位まで上がるかというワクワク感も一切ない。
先輩や上司を持ていてもそんなに羽振りも良くなくあまり期待が持てない。

評価ポイントも明確ではなく何をどれだけ頑張っても給与が大きく上がることはない。
今付き合っている彼女との結婚も考えだして、このままでいいのかな、、と考える。
今のままだと結婚できないし、したとしても苦労をかけるよな・・

と自分の面談した人がほぼ全員考えながら転職に踏み切った。

これを読んでいるあなたがもしこの記事に共感してくれているなら、そう思って動く同志は他にも大勢いるという事だ。

長時間労働の製薬会社の営業から転職をするときのポイント

そういう転職の背景から、自分に裁量が与えられて、より企画や提案力を上げられる仕事がしたい!と考える人が多い。

それにステップアップていくには、まず自分にそういったスキルが今はない、という事をしっかり認識していくことが重要だ。
結構製薬会社のルート営業というのは、社会的にはあまり評価がされづらいところがある。

顧客が医療機関や薬局に限定されるし、営業のスタンスも結構一辺倒だし、
ビジネスプロセスがあまり確立されない傾向にある。

これは人にもよるかもわからないけど、
自分で目標を立ててプランニングして行動して結果を検証して改善するということをやってない人が多い。
決まった取引先に対して決まった動きをしている人が割合多いからね。

でも20代であればまだ若さとポテンシャルでどれだけでも挑戦ができる。

製薬会社のルート営業を数年やっている人には
自分の裁量で企画したり提案したり、周りの人をどんどん巻き込んでうまく連携を図ったり
そういうところは苦手な人が多い。

そういった課題認識をしていてこのように取り組んでいる、またはこのように取り組んでいきたい!
という事が面接で言えたひとは結構いい転職できている。

あとは御用聞きで培った「素直さ」。これは大きな武器になる。

多くの企業が20代の転職者に臨むポイントだからだ。
あまり今の製薬会社での実績を誇張しすぎず、謙虚に選考に臨むとよい結果が出る。

転職後はみんなスムーズに新しい環境でスタートして生き生き仕事している人ばかりだから、
あなたもぜひどこかで線を引いて思い切って見てもいいのでは?と感じる今日この頃。

ではまた次回!

 

The following two tabs change content below.
Kevin@キャリアアドバイザー

Kevin@キャリアアドバイザー

20代で4社のブラック企業を渡り歩き、迷走に迷走を重ねた末にキャリアアドバイザーという天職に辿りつく。 その迷走経験を活かし500人以上の転職相談に乗ってきた30代現役キャリコン。企業の採用支援実績は600社以上、上場企業の人事代行も務め採用コンサルタントとしても活動中。

関連記事

転職活動の軸を明確にすべく正しい自己分析の4つのステップ

「またやめたの?」「何がしたいの?」「大丈夫?」短期間に転職を重ねると周りの人からこっちの気も知らず

記事を読む

ボーナス(賞与)なしで会社を辞める前に行う【3つのボーナス交渉術】

入社前に求人要項にボーナス年2回と書いてあっても何年経っても支給されなかったり、 支給されたとして

記事を読む

【会社が潰れそうで不安】持つべき思考とやっておくべき5つの手順

転職理由に 「会社の経営状態が不安」 「会社がつぶれそうで不安」 という人も多い。

記事を読む

「転職活動に割く時間がない!」そんな時に効果的な時間管理術

「在職中で転職活動に割く時間がない」 「今の仕事が忙しくて毎日遅くまでやってて時間なんてない!」

記事を読む

新卒3ヶ月で退職したいと思った時に考えるたった一つのこと

20代の転職希望者のキャリア面談が増えてきている話はいつもしてるけど、ここ一年くらいは新卒で入社して

記事を読む

「仕事が楽しくない!」辞めたいと思った時に一気に楽しくさせる【8つの思考】

人生に悩んでいる人に何に悩んでいるかという質問をしたときのTOP3。 「健康」「仕事」「お金」。

記事を読む

仕事をすぐ辞める20代でも確実に内定を得る方法

仕事が続かない人が多くなっていると見るのか、キャリアの多様化が進んでいると見るのか・・という議論はあ

記事を読む

【営業を辞めたい女性】年代別!営業経験が活かせる転職先は?

普段求職者の転職相談に乗っていて「営業職を辞めたい女性」からの漠然とした質問がいくつかある。

記事を読む

転職活動で自慢するような経歴のない20代が魅力的な自己PRをする方法

転職活動で自慢するような経歴のない20代が魅力的な自己PRをする方法転職相談などで非常に多い悩みの一

記事を読む

面接で短期間で辞めた会社の退職理由の答え方【3選】

何度も転職をしてしまうと短期間で辞めた会社も一つや二つくらいはある。 面接でその時の退職理由をスマ

記事を読む

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください

コロナ禍で転職を考えることは失敗か?破滅に向かう【4つの行動】

コロナウイルスの蔓延で働き方やキャリアの在り方も大きく変わってきている

転職がうまくいかない女性が一気に結果を好転させる【6つの手順】

僕は今まで500名以上の女性とキャリア面談をしてきた経験があるけど、

40代女性で正社員はもう厳しい?転職における一発逆転の【思考と戦略】

40代女性の正社員を目指しての転職希望者がとても増えてきている。

【パソナキャリアは女性におススメの転職エージェント】は本当か?

パソナキャリアは女性におススメと言われるが実際のところどうなのか。

パソナキャリアは第二新卒や未経験には有効か?【業界人のリアルな意見】

社会経験の浅い第二新卒や未経験層に 転職エージェントの「パソナキャリ

→もっと見る


  • 名前:Kevin
    20代で4社のブラック企業を渡り歩き、迷走に迷走を重ねた末にキャリアアドバイザーという天職に辿りつく。 その迷走経験を活かし500人以上の転職相談に乗ってきた30代現役キャリコン。企業の採用支援実績は600社以上、上場企業の人事代行も務め採用コンサルタントとしても活動中。
  • メールアドレスを記入して購読すれば、更新をメールで受信できます。

PAGE TOP ↑