ブラック企業あるあるエピソード〜Vol.1 住宅メーカー編〜

公開日: : 最終更新日:2019/12/15 ブラック企業

ブラック企業が叫ばれるようになってからもう15年くらい経つと思うけど、
企業もそう呼ばれないようにホワイト企業を意識した対策をしているところが多くなっている。
それでもやはり絶滅しないのがブラック企業。

多くの人がいることで業績が上がっていく業態が大きく成長していく上では、
ある程度勤務環境がハードになることは避けて通れない。

それでもそれを当たり前かのように何も言わず、人としての扱いでないレベルまで働かせる企業と、
しっかりコミュニケーションをとってモチベーションを保ちながら一緒にハードワークをこなす会社がある。
後者がブラック企業だ。

僕もかつては何社もブラック企業で働いた。今日はそれをシェア。

ブラック企業あるあるエピソード!1社目は超絶ブラックな住宅メーカー

そもそも大学生の時に就活を適当にやってしまった自分が悪いが、
最初は地元の住宅メーカーに入社した。

人とのコミュニケーションは円滑にやれる自信があったし、
何となく大きいものを売りたいという理由で志望したわけだけど。。
まここの勤務環境はひどかった。

学生の時に説明会に行ったり、選考を受けたりする中で、
すごく洗練された会社という印象を受けた住宅メーカー。

ブラック企業あるあるエピソード①:6日連続の21時間勤務のブラックぶり

朝6時半出社、帰宅は翌日朝4時。そんな毎日が3ヶ月続いた。
最長で21時間勤務が6日間続いた。タイムカードは毎日18時半で切らされた。
当時20代前半だったとはいえそんな状態が続けばさすがに体力が持たなかった。

遊んでる21時間と、ましてや新入社員で緊張感を持って過ごす21時間では疲れ方の種類も違う。
先輩社員よりも先に出社し事務所の鍵を開けるのが一番最初の仕事だった。
一番早い先輩は7時には出社するからそれまでに必ず鍵を開けないといけない。

一日の主な仕事は、昼間はモデルルームの掃除や案内のロープレだった。
しかも新入社員は毎日どこかのモデルルームに飛ばされそこで研修をしていた。

モデルルームは車で最大2時間かかる場所にもあった。
運悪くそこに行かされる割合が結構多く、しかも自車で行って交通費も出ないという有様だった。

夜事務所のデスクに戻ると、先輩営業の抱える図面やプラン作成のサポート業務が机の上に山のように積まれていた。
本当にその書類の山を見ると毎日絶望感に駆られた。
先輩は見積もりとかお金に関するところだけを自分でさっとやると、
あとの間取りなどの図面を作ったりすることは僕やそのほかの新入社員に投げた。

「明日の○時まで」みたいな書き置きを次々にし、そそくさと帰って行った。
それが毎年その会社の通例だったようだ。

逆にいうとある程度続けて仕事を覚えればまた新入社員が入ってくるからそこからは脱出できる見通しはあった。
しかし、それがずっと続く会社ではさすがに働けなかった。

ブラック企業あるあるエピソード②:睡眠は毎日1時間

そんな勤務環境で仕事をしていると、もはや家はある意味がなかった。
朝方帰ってとりあえず帰ってシャワーをして1時間睡眠。家を6時には出る。
飯を食う暇もなかったから、移動中とかにコンビニでおにぎりとかサンドイッチとか
かじり易いものを食べて毎日過ごしていた。

着替えとシャワーと1時間の睡眠で2時間くらいしか滞在しない。
学生時代はさすがにこれでもかというくらい朝まで遊んだけど、
そんなものとは比べものにならないくらいに心身疲労が蓄積していた。

さすがに友達や家族にも心配されているのがわかった。
でも新卒入社した会社をすぐに辞めて何か身になるのかというのが頭の中にあった。

もう少し何か成果を残すまではやり続けないといけない!
そんな全く不必要な責任感を持っていた。
入社して1ヶ月目、2ヶ月目はそんな葛藤を抱えながらずっと過ごしていた。

ブラック企業あるあるエピソード③:社員の人間性がひどい

同期が20人いたけど、何とか一番になりたい思いは持っていた。
だから研修やロープレも真剣にやっていたし、成果を出してる先輩には積極的に質問したり、
仕事のやり方を盗んだり、そんな環境の中でも成長意欲は持っていた。

しかし、入社3ヶ月目の6月のある日、事件は起こった。
いつものように平日の昼間にモデルルームでお客様が来た時にスムーズに案内できるようロープレをやっていた。
するとある一組の夫婦がモデルルームにやって来た。

その時に先輩社員は全員出払っていて自分だけしかいなかった。
これは今しかないと思い、日々のロープレの成果を生かすべく丁寧に会話をしながら案内をした。
プランや見積もりも先輩のサポート業務である程度作り方は把握していたから、
モデルルームを案内してから事務所でお茶を出して数パターンのプランを出した。

その日はとりあえず帰ってもらって上司にもその報告はしておいた。
するとその次の週にまたその夫婦がやって来て、もう1社考えている住宅メーカーがあるとのことだったけど、
「先週出してもらったプランで具体的に詰めて話を進めたい」と言われた。

当然まだお客さんがついてる同期もいなかったし、ここで一気に初めての成果を出せるチャンスが巡って来た。
上司に確認して、僕が間取りのプラン、見積もり、資金計画までやらせてもらえることになった。

その夫婦は比較的決断力と行動力のある夫婦でそれから2週間のやり取りを経て、間取り、見積もり、ローン融資の内容が詰まった。
いよいよ契約の時、契約時だけは先輩との同席を命じられたので3年目の先輩に同席してもらった。
契約は無事済んで、初めて住宅を1棟成約をいただいた。

問題はそこから。その契約が同席した先輩の数字になった
まじ意味がわからなかった。
理由を聞いても契約時に案内した人の数字になるという理解不能な理由を突きつけられた。

後の祭りかもわからないが、その先輩は僕から見て明らかに仕事ができる先輩ではなかった。
喋りがそれほど上手いわけでもなかったし、彼のお客さんとの商談を見ていると回りくどくてイライラしてくる感じのタイプ。
そんな先輩に成果を横取りされた僕はたまったもんじゃない。

上司や部長になだめられたが、一気にモチベーションは急降下。
意味のわからない長時間労働も成果を出すためと思って耐えて来たけど、
それからはその思いも無くなって、目標がなくなった。

もう一回その経験を糧に頑張るという考え方もあるけど、
どうしてもそういう環境が耐えれなかった。

普通、新入社員がそんだけ頑張ってたら上司の奴らも普通新入社員に華を持たせるやろ!というのが僕の考え。
上司の奴らは上司ヅラしてるくせに肝心なところで部下を守れない無能な奴らばかりだと悟って辞めることを決意した。
こんなところで続けていたら自分もそうなってしまいそうだったしね。
次の転職先も決めないまま新卒入社3ヶ月で退職を決意した。

履歴書を即汚すようなことになってしまったけど、まだ若いし活躍できるところなんていくらでもあるだろうという
転職に関する安易な考えもあった。

社員が全く続かないブラック企業あるある ~そして誰もいなくなった~

すると、同じ時期にたまたま同期20人のうち5人が退職することになった。
拠点が多くあったのでみんな一緒の支店で働いていたわけではなかったけど彼らも各々辛い日々を送っていたようだった。
あとで彼らと話すと、やはり同じような勤務環境の中で体を壊した奴もいた。

後に聞いた話だと20人の同期のうち1年後に残っていたのは何と3人。
新入社員の離職率85%という驚異的な数字だった。
もはや10年経った今に至っては誰も残っていない。

ここだけは辞めて正解だった。
3ヶ月しか在籍しなかったが、こんなところで働いていたらいろんな意味で人間としてクズになっていたと思う。

しかし、僕のブラック企業の歴史はまだまだ続く・・・
とりあえず疲れてきたので今日はここまで。

次はこちら
↓↓
ブラック企業あるあるエピソード〜Vol.2 ITベンチャー編〜
ブラック企業あるあるエピソード〜Vol.3 同族のインテリア関連企業〜
ブラック企業あるあるエピソード〜Vol.4 学習塾ベンチャー〜

The following two tabs change content below.
Kevin@キャリアアドバイザー

Kevin@キャリアアドバイザー

20代で4社のブラック企業を渡り歩き、迷走に迷走を重ねた末にキャリアアドバイザーという天職に辿りつく。 その迷走経験を活かし500人以上の転職相談に乗ってきた30代現役キャリコン。企業の採用支援実績は600社以上、上場企業の人事代行も務め採用コンサルタントとしても活動中。

関連記事

就活に失敗しブラック地獄にハマった大学生②

前回の記事はこちらから↓↓就活に失敗しブラック地獄にハマった大学生①ブラック企業地獄へ一直線の就職活

記事を読む

就活に失敗しブラック地獄にハマった大学生①

今でこそキャリアアドバイザーとして多くの転職希望者の相談に乗っているけど、20代のころはブラック企業

記事を読む

辞めたいのに辞められない!ブラック企業の恐怖から抜け出す思考

今の会社ではもう働けない、限界、ハードすぎる。 そんな思いを抱えている人が今の日本には何百万人くら

記事を読む

ブラック企業の求人広告完全攻略法 ~見分け方と持つべき思考~

転職が初めてだったり転職経験があまりなかったりすると 求人サイトの広告に騙されてブラック企業に入っ

記事を読む

ブラック企業時代の泥沼 辞めたい地獄(下)

前回までの記事はこちらからどうぞ⇩⇩→就活に失敗しブラック地獄にハマった大学生①→就活に失敗しブラッ

記事を読む

残業は毎月60時間超!辞めたいと思ったら即やっておく3つの事

残業が1日3時間以上が毎日続く・・・ 残業時間が月間で60時間の境界が心身ともに悪い影響が出てくる

記事を読む

ブラック企業あるあるエピソード〜Vol.3 同族のインテリア関連企業〜

前回までの記事はこちら ↓↓ ブラック企業あるあるエピソード〜Vol.1 住宅メーカー編〜 ブ

記事を読む

ブラック企業の泥沼 辞めたい地獄(上)

僕は今でこそキャリアアドバイザーとして転職希望者に企業を紹介したり就活生に対して就活セミナーなんかを

記事を読む

ブラック企業の泥沼 辞めたい地獄(中)

前回までの記事はこちら→就活に失敗しブラック地獄にハマった大学生①→就活に失敗しブラック地獄にハマっ

記事を読む

ブラック企業あるあるエピソード〜Vol.2 ITベンチャー編〜

前回の記事はこちら ↓ ブラック企業あるあるエピソード〜Vol.1 住宅メーカー編〜 新卒

記事を読む

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください

コロナ禍で転職を考えることは失敗か?破滅に向かう【4つの行動】

コロナウイルスの蔓延で働き方やキャリアの在り方も大きく変わってきている

転職がうまくいかない女性が一気に結果を好転させる【6つの手順】

僕は今まで500名以上の女性とキャリア面談をしてきた経験があるけど、

40代女性で正社員はもう厳しい?転職における一発逆転の【思考と戦略】

40代女性の正社員を目指しての転職希望者がとても増えてきている。

【パソナキャリアは女性におススメの転職エージェント】は本当か?

パソナキャリアは女性におススメと言われるが実際のところどうなのか。

パソナキャリアは第二新卒や未経験には有効か?【業界人のリアルな意見】

社会経験の浅い第二新卒や未経験層に 転職エージェントの「パソナキャリ

→もっと見る


  • 名前:Kevin
    20代で4社のブラック企業を渡り歩き、迷走に迷走を重ねた末にキャリアアドバイザーという天職に辿りつく。 その迷走経験を活かし500人以上の転職相談に乗ってきた30代現役キャリコン。企業の採用支援実績は600社以上、上場企業の人事代行も務め採用コンサルタントとしても活動中。
  • メールアドレスを記入して購読すれば、更新をメールで受信できます。

PAGE TOP ↑