ブラック企業あるあるエピソード〜Vol.2 ITベンチャー編〜

公開日: : 最終更新日:2019/12/15 ブラック企業

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ブラック企業あるあるエピソード〜Vol.1 住宅メーカー編〜

新卒で入社して、3ヶ月で住宅メーカーをやめた僕が次に入社した会社はITベンチャー企業。
新卒3ヶ月で無茶苦茶な環境の住宅メーカーをやめた後、
次にどのような仕事をしようか考えた時、まだまだ若いし営業で成果を出してがっつり稼ぎたいというのが
一番自分の頭の中にあった。

4月に入社した住宅メーカーを次も決めずに6月の末に辞めて、7月の1ヶ月間は再就職活動期間にした。
営業を中心に転職サイトなどで仕事を探した結果、思いの外、早く決まった。

「20代ぶっちぎれ!」的なキャッチコピーのITベンチャー。
HP制作やポータルサイトへの掲載の営業職として8月1日から働くことになった。

ブラック企業あるある!またもや辞めたい地獄!精神論のみのブラックIT企業

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営業だから「売る」という仕事が一番なのは当然の話だけど、ここも本当に酷かった。
営業で成果を出せば入社数ヶ月で月収100万も現実的な会社だったが、それに引き換え差し出すものは本当に大きかった

この会社はHPや業種別のポータルサイトへの掲載を販売するという仕事だった。
当時はまだまだインターネットが普及し始めていた頃だったし、HPを持っている企業も多くはなかった。

自分の配属された部署は、前職の経験も考慮されてか建設業界に特化し、工務店や小さい建築事務所、設備屋などに
インターネットを使って販路を拡大しませんか?というような営業の切り口だ。

ブラック企業あるあるエピソード①:詐欺商材を売りまくってフォローせず終わるブラックぶり

ここは当時まだ設立7年目のベンチャー。数字が全てだった。
商品・サービスの品質、顧客のフォローなど一切どうでもよかった。
絵に描いたような営業オンリーの会社だ。

5年リースでHPを250万や300万という高額な価格で売り付け、
その後全くフォローしないという驚愕ぶりな会社だった。

建設関係を開拓していく部署に配属されたので
主に小規模な工務店、リフォーム会社、設備会社などを開拓していく。

建設業界というのは当時HPなど持っている会社の方が少ないのでは?という時代で、
当然社長や幹部のITリテラシーもない。
ただこれからの時代を見据えHPやインターネットを使った販促はしていかないと、
という感覚だけはあったような時代だ。

そんな会社にそういう商品を売りつけてその後売った後は放置。
アフターメンテも何も会社としてやることはなかった。

営業して売りつけてくることしか頭にない会社だった。
「顧客満足」という単語は会社の中には一切なかった。

そういう仕事もとてもストレスだった。

ブラック企業あるあるエピソード②:テープで受話器に手をぐるぐる巻き

まず工務店や建設関係の会社の親方連中は朝が早い。
朝7時頃からタウンページの建設関係の会社に片っ端から電話をかける。
営業として外に出るまでには自分の取ったアポの精度を高めて、
先輩営業にそのアポに行ってもらってある程度契約が取れないと外に出してもらえなかった。

入社した8月、9月の2ヶ月間はほぼ電話しかしていなかった。
朝の7時から21時まで、1時間ごとに5分の休憩を挟んでとにかくかけまくった。
一日に600件以上はコールしたと思う。

僕はなかったが、近くにいた社員は集中力が持たず少しスピードが落ちてくると、
上司から叱責され手と受話器をガムテープでぐるぐる巻きにされ電話をかけさせられていた。
壁や仕切りのない広いオフィスで何十人もの社員が一斉に電話をかける。

受話器から手が離れることのない環境は絵にかいたようなブラック企業の1ページだ。

ブラック企業あるあるエピソード③:終電に帰らせてもらえず毎日タクシー帰り

アポを取れば全員から賞賛される。
それ以上に契約を取って帰ってきた営業は
「獲りました〜!!」と大声で叫び帰社し、全員から拍手喝采を受ける。

21時に電話が終わると、そこから勉強会という名の研修や営業ロープレが始まる。
アポが取れない人間や、営業に出ても契約が取れない人間は全員の前でロープレさせられダメ出しを食らう。
一人一人そういう時間を持たされるから終わるのは早くて日付が変わる0時。
長い日だと朝方4時という日もあった。

終電もない時間が多かったからタクシーで帰ることは日常茶飯事。
これだと全く前の住宅メーカーと変わらない。何の為に転職したのか一切わからなかった。

数か月で次々に同期が辞めるブラックあるある

アポがコンスタントに取れるようになって、自分のアポで先輩営業が契約を取ってくれたこともあり、
入社3ヶ月目の10月には自分自身も自分のアポを自分で営業に行けるようになった。

ただ最初何件かは全く箸にも棒にもかからなかった。
全く必要性を感じてもらえず、相手の親方や社長を揺るがせるところまでもいかなかった。
最初の1ヶ月間は営業で全然成果が上がらず、それからがより地獄の深みを味わうことになった。

そこからは成果の出てない営業への風当たりが強くなり、
日々のロープレにも一層力が入るようになった。
毎日深夜や朝方までのロープレが続く。

でも新卒2社目も同じ辞め方をするわけにはいかなかった。
とりあえず成果を出すまではと耐えたが、人格的な攻撃も受けた。

まだ僕はましな方だったけど、他の同期は一人でみんなの前で血祭りにあげられ手も出されていた。
全国に支店があったので8月に入った同期25人は最初数日は本社に集まって研修を受けていた。
その後はそれぞれ別の支店で配属になっていたが、10月末の時点では8人にまで減っていた。

「またか・・・」
本当に生きている心地がしなかった。

でも本気でここを抜け出すことを考えた時に、また転職をするという選択肢は賢明でない気がした。
一年も経たないうちに2社も会社を辞めることがどういうことか自分にはわかっていたからだ。
だからここは成果を出した時の報酬は本当に良かったからまず成果を出して稼げるようになって、
十分な蓄えを作ってから仕事を探すなり次のことを考えようと思った。

営業として結果を出す。それだけを考え日々過ごしていた。
一方でもう一つ抱える葛藤があった。

自分の中での一番のネックが商品やサービスがほぼ詐欺的な内容だったことだ。
HPの作成もポータルサイトへの加入も5年のリースで数百万という内容。
打った後は一切フォローもせず、契約した顧客からはその後クレームが日常茶飯事だった。

簡単にいうとネットのリテラシーのない建設業界の親方、社長に
ネットで販路を拡大できますよ、サポートは後こっちでしますよ、
5年はリースが組まれますが建設業なら1年で十分回収できますよ、という流れ。

営業ロープレでも商品知識などよりも、その気にさせるためのトークとか、
少しでも迷った時に一気に畳み掛けるやり方など、
人間の心理を付いて一気にハンコを押すまで持って行く・・
そういうことばかりを毎日ひたすらやっていた。

11月に入ってようやく初の契約が取れた。
夫婦二人と若いスタッフ一人の三人でやっている小さい水道屋さんだった。
住宅メーカーからの仕事よりも自社での仕事も増やしていきたいという意向もあり、
300万のサービスを5年リースで契約してくれた。

夫婦でやっていた事務所だったから、本当に300万という金額はその顧客には大きかった。
でも悩んだ末にその夫婦は思い切って決断をした。
僕は契約書まで書いてもらうと、後はサービスの部署に引き継いだ。

ブラック企業あるあるの詐欺営業じゃなく胸張って働ける仕事を!

この水道屋さんの親方から僕に電話がかかってきたのは12月初旬、雪がちらついている日だった。
契約した後、とりあえずHPやポータルサイトの掲載はできたけどその後の運用について全くフォローがないというものだった。

僕もその内容についてはフォローできる知識がないので
担当部署から折り返す旨を伝え電話を切った。
その後も何度もそのやりとりがなされたけど、3回も4回も続くとそれ以降、僕は出れなかった。
もはやちゃんとした対応ができないことを知っていたからだ。

その後、毎日その親方から着信があったけど、
本当に裏切っているのが自分でわかっていたから、申し訳ない気持ちでいっぱいになった。
会社にも何度か電話があったようだったけど、結局その後、その水道屋の親方とは一度も話さないまま終わった。

綺麗事ではないけど本当にお客さんに喜んでもらえないこと、それが辛かった。
その水道屋の夫婦には街で出会ったら殺されるんじゃないか、そんな気持ちでいた。
普段遅くまでロープレをしたり、成果を出すために集中することについては結果を出すまではとなんとか耐えてきたけど、
顧客に顔向けができない辛さはそれ以上のものがあった。

僕は12月の中旬、辞めることを決意した。
お天道様の下を自信を持って歩ける仕事をしよう!
そう考えて2回目の転職をすることを決意した。

また次回に続けようと思う。
See you mate!

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ブラック企業あるあるエピソード〜Vol.3 同族のインテリア関連企業〜
ブラック企業あるあるエピソード〜Vol.4 学習塾ベンチャー〜

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Kevin@キャリアアドバイザー

Kevin@キャリアアドバイザー

20代で4社のブラック企業を渡り歩き、迷走に迷走を重ねた末にキャリアアドバイザーという天職に辿りつく。 その迷走経験を活かし500人以上の転職相談に乗ってきた30代現役キャリコン。企業の採用支援実績は600社以上、上場企業の人事代行も務め採用コンサルタントとしても活動中。

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