ブラック企業の求人広告完全攻略法 ~見分け方と持つべき思考~

ブラック企業

転職が初めてだったり転職経験があまりなかったりすると
求人サイトの広告に騙されてブラック企業に入ってしまう。

「思っていた会社と違った・・」
「求人原稿の内容がモリ過ぎだった・・」
「かなりいいこと書いてあった」

当然のように求人原稿の内容をストレートに鵜呑みにしてしまう人が多い。
その結果思ってもみなかったブラック企業へ。

何を隠そうこの僕も20代の頃は懲りずに4回も騙されてブラック企業を転々としている!
ご参考まで→20代で4回の転職!ブラック企業放浪の記録

逆に今回は「求職者のキャリアアドバイザー 兼 企業への求人広告の営業」の立場から求職者のあなたに
【ブラック企業の求人攻略法の完全版】をお伝えする。

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ブラック企業の求人の見分け方の前に求職者として理解しておくこと

あなたが今転職しようとしているなら、
求人広告を見たり会社のHPを見たり様々なところで求人情報を確認していると思う。

まず求人募集に書かれていることは基本的に疑うことから入っても良い。
あなたが最初に念頭に入れなければならない事は、
「企業は応募を増やす為の求人原稿を作っている」というところだ。

まず求人広告ビジネスモデルの原理原則を知ろう

まずそもそも企業が求人をかけようと思った時、
例えば求人広告に掲載するのはどれくらいのコストをかけているだろうか。

検索したときのサイト内での掲載の上位下位、掲載できる情報量などによって企画がいくつかあるけど
正社員募集ならどの企業もよく使う大手の求人媒体の普通のプランで30〜50万円くらい。
上位企画になると1ヶ月掲載するだけで100万円を超えてくる。

募集企業はそれだけ採用活動に投資をする訳なので絶対に元は取らないといけないし、
仮に100万円かけて応募0でしたなんて事があったらシャレにならない訳だ。

もしそうならその求人広告を売った求人広告屋の営業マンは
顧客である掲載企業に合わせる顔がない!(苦笑)

これは僕が今求人広告を売ってる立場でもあるので間違いない。

ブラック企業は求人広告屋にとっては良客!

そんな訳でブラック企業というのは常に求人をかけてくれるわけだから、
求人広告屋にとってはブラック企業はとってもおいしいお客さんになる。
1年間とか平気でかけ続けてくれるからね。

毎回同じ原稿を出していても応募効果が落ちてくるから、悪いことはできるだけ書かない、
魅力的なところだけプッシュプッシュというメカニズムだね。

求人広告の営業マンや原稿を作る制作スタッフは
「応募を増やしていくためには原稿の見せ方をどう変えていくか?」
ばっかりを考えてる。

ブラック企業の採用担当者も応募が来やすい原稿文面を求人広告屋に任せているところが多い。

そんな事情があるのであなたが今見てる求人広告の原稿は
求人広告社の営業や制作スタッフが作ったものを見ているってわけ。

なので求人広告を見た時点、普通に話を盛ってることが多い。
大盛り特盛り、いやメガ盛りのところもある。

面接に行くまで確かめようがないしね。

求人広告屋からしたら魅力的な文章や内容を書いてあなたに応募してもらえさえすれば
ブラック企業には広告効果を実感してもらえるわけだから次もまた使ってもらえる。

これ現在ブラック企業に求人広告を営業をしている立場の僕が言っているので100%間違いない。
敢えて書く厳しい仕事の面もあるけど、基本的に知られて都合の悪いことは一切書かない。

求人原稿の内容を鵜呑みにしないほうがいいという理由はそういうところにある。
求職者のあなたはまず内容は疑ってかかってみること。
まずはあなたを引き寄せる為のコピーライティングだと思ったほうがいい。

これ、求人広告の原理原則!頭に入れておこう。

ブラック企業の求人?と疑うべき6つのポイント

求人広告に書かれている事でブラック企業に多い、実際と乖離のあるポイントを伝えておく。
僕がこれまで200社以上の採用支援をしている中で
まあ盛っている確率、ウソを書いている確率が高めのポイント、
つまり多くの人が騙されて「ブラック企業だった・・」と嘆いてしまうポイントだ。

①月収が異様に高く、内訳がざっくりとしている

ブラック企業では月収例がやけに高く、しかもざっくり切りのいい数字であることが多い。

月収例はあくまで月収例は例に過ぎず、あなたにそれだけ給料を払えると約束している訳では一切ない。
現実にそんな額をもらっている社員がいない求人も6〜7割いる。

月収の内訳がしっかり書かれているか

●給与/月給25~40万円以上+インセンティブ
●年収例/800万円(入社2年目:26歳) 1,100万円(入社2年目:29歳)

月給25万×12ヶ月=300万。。。てことは500万~800万がインセンティブ??
入社2年目で1,100万円!?

ような感じでしかざっくり書いてないところはブラック企業の可能性がある。
これは全てが全てという訳ではなく、あくまで可能性というと事に過ぎないが
ブラック企業は高額な月収例、年収例を書いて特に20代のキャリアに迷える転職者をターゲットにする場合が多い。

逆にホワイト企業、優良企業と呼ばれるようなところは内訳げ現実的な書き方をしていると事が多いしっかり書いている。

●経験者給与/月給24万5,000円~(うちみなし残業●●時間分○○円を含む)
●未経験者給与/月給21万5,000円~(うちみなし残業●●時間分○○円を含む)
●年収例/650万(入社5年目:35歳)

というように数字の部分で現実的な記載をしているところが多い。
制度・規定が整っている証拠だ。

手当の内訳は明確か?

営業手当○○円
職務手当○○円
皆勤手当○○円
家族手当○○円(配偶者○円、子○円/人)

優良企業、ホワイト企業と呼ばれる企業はこのように手当の名目と具体的な金額の記載がある場合が多い。

もしあなたの見ている求人このように明確にされていない場合は、
・制度があいまい
・社長の匙加減で人によって変わっている

という理由で制度として取り決めがなく書けないケースが多い。
ブラック企業の特徴の一つに当てはまると言える。

またそれら各手当の内容をしっかり理解しておく必要がある。
それに○○手当を受け取るためにはその会社独自のスペシャルな規程条件があったりする。
この辺は面接の時点で確実に確認するようにしたほうがいい。

ブラック企業で他によくあるのは、
引越を伴った勤務地を指定してくる割に引越手当や準備金を出さない、
引っ越した後も家賃手当が出ない等も良く聞く話なので事前に確認をしておく必要がある。

賞与は明確か

「ボーナスあり(業績による)」という表現には気を付けた方がいい。
ないときもあるけど出る時もあるという感じだ。

毎回ボーナスを出している優良企業は
「賞与年2回 (前年実績●ヶ月分)」と明確に書けるはずだ。

しかし、ぼく個人的な考えとしては
賞与(ボーナス)というのはあくまであなたの仕事ぶり、出した成果で正当に評価されるもの。
入ってもない、仕事で成果も出してない時点で賞与の権利を主張するような社会人にはなってほしくない。
あなたには仕事で成果を出せるような思考をもってほしいけどね。

まあブラック企業の傾向としては上記のような書き方になりがちなのでここも念頭には入れておいてほしい。

②人物写真がワチャワチャしすぎている、モデルを使っている

ブラック企業が求人広告などで使う写真は結構共通点が多い。
やけにきれいすぎる女性モデルの写真、若いスタッフが大勢でイエーイ!的な写真、
こういった写真が多用されているとブラック企業に該当しやすい。

ブラック企業は一見スマートな雰囲気の写真でアピールしないと集まらないからだ。
とても雰囲気の良さそうな写真でも実際にその社員はもういない場合がある。
結構昔の写真を辞めた人間の許可もとらず使い回してる企業がある。

そして写真素材ではそれなりに雰囲気のあるモデルが爽やかなポーズをとっているカットがある。
写真を見ればモデルの社員素材か実際の社員の写真かはあなたにもわかると思う。

③福利厚生が整っていない

福利厚生は書いてある事がウソだったりすると求人広告としての信用問題のトラブルになるので
求人広告の運営会社も事実だけをしっかり書くように掲載企業にはお願いをしている。

それでもちょっと盛って書いてみたりよくわからない内容を書くブラック企業も多い。

社会保険がない

まず一番重要なのが社会保険。
今はさすがに少なくなってきたけどブラック企業になると厚生年金に加入させないところもまだ少し存在する。
募集要項に書いてなければ必ず入社前に確認すること。

正社員なのに雇用保険がないとか国民健康保険に加入しなければならないという場合は
100%ブラック企業だと思って間違いない。

社会保険(厚生年金、健康保険、雇用保険、労災保険、介護保険)については
加入できるかどうかは必ず確認しよう。

私物を仕事で使用させられる

例えば外回りの営業職などの場合、必要な携帯電話、PC、車など、
会社のものを貸与してもらえるかは確認しておこう。

ブラック企業は前述したように月収例表記が高いわりにそういった私物を使わされたり、
営業経費が別で支払われないケースがある。
最初に必ず確認しておくべきことだ。

僕も以前はケータイ、PCなどは私物を使わされていたことがある。
そうなると消耗した分の価値を損するのはあなた自身だ。

④みなし残業月40時間は注意!

ブラック企業の代名詞ともいえる長時間労働。
募集企業は今はみなし残業(固定残業代)を含む場合はどの求人原稿でも明記しないといけない。
そこで注意してほしいのが「40時間分のみなし残業を含む」と書いてある求人は要チェックしてほしい。

40時間という時間は約1日2時間程度の残業をするとみなしてその残業代を固定給に含めるという事。

固定月給が25万円(みなし残業40時間分を含む)の求人があったとする。
例えば、東京の最低賃金1,013円(2019.10月改定)で考えてみることにする

みなし残業代 1,013円×1.25(125%)×40時間=50,650円となる。

みなし残業代を含んだ固定給25万円とすると
基本給は250,000万円-50,650円=199,350円となる。
残業40時間を含まないあなたの基本給はたったの199,350円相当だ。

実は40時間というのは実に微妙な時間想定だ。
全く残業がないわけでもなく、ありすぎるという訳でもない。
しかし40時間と書くところは極力残業代として支出することを減らしたい企業の意図。

みなし残業を20時間と書いてしまうと1日1時間以上残業するとそれを超えた分はあなたに支払わなければいけない。
そうかといってみなし残業50時間とか60時間と書いてしまうと
今度は固定月給を上げない限り、みなし残業代を引いた基本給は最低賃金を割ってしまう計算になる。

だから「みなし残業40時間」というのは企業にとっては
合法の範囲で一番できる限り残業をさせたい数字であるともいえる。

40時間と書いてあるところ全てがブラック企業に該当するというつもりはないけど、
知っているのと知っていないのとではまた見方が変わるので念頭には入れておきたい。

⑤風通しのいい雰囲気、飲み会やってます系

書く事が少ないと(書ける魅力が少ない会社)
とりあえず「風通しの良い職場」とか「仕事後はみんなで飲みに行くよー」なんて書く。
よく考えたら仕事してたら同僚や上司と飲みに行く事なんて普通で求人広告でわざわざ書く必要ない。

あなたもそれが書いてあるからと言う理由だけで転職先を決めると言う事はないと思うけど、
求人原稿を作る側も書く事が減ってくると体裁を繕いたがる笑。

つまり風通しが良いよとか飲み会あります!なんて書いておけば差し障りがない訳。
最近はまだまだ風通しいいなんて言ってる会社がワンマン独裁企業だったりする場合が多い。

特に海とかでみんなでイエーイ的な写真とかは気を付けよう。
これも会社の雰囲気を伝えるという点ではすべてが全てブラック企業という訳ではないけど、
それ以外に仕事の内容についてしっかり書かれていることが大事・

⑥仕事の内容がピンとこない

ブラック企業の求人内容はやけに「仕事内容」の欄が抽象的な書き方になっている。

「トータルサポート」
「トータルコンサルティング」

のようなキーワードが出てきたら要チェック。

こういうのは具体的に「何を」「どのように」案内していくのかというのが分からない。
特に商材が非常に多岐にわたるような会社はブラック企業の可能性が高い。

例えば通信系企業などは非常にその傾向が強くなる。
OA機器もLED照明もインターネット回線も防犯システムもやってますよーという感じ。
こういう募集の仕方は何をどう販売するのかが分かりづらい。

とにかく商材だけたくさんあって後は人員さえいれば売り上げになると思っている企業が多い為、
従業員にフォーカスせず、離職率が高く社員を大切にしない会社が比較的多い。
売ったら給料たくさんあげるよ的な感じだね。

ブラック企業の求人によく使われる「キーワード&キャッチコピー」

僕はこれに惑わされてきた。
そう、求人広告に書いてあるワードやPRの謳い文句だ。

20代の頃夢見がちだった僕は壮大な仕事に憧れて
このキーワードやPRにつられてブラック企業地獄を渡り歩いた。

今でこそ企業の採用支援の仕事をしてるのもあり、
その内容がとてもよくわかってきている。

ブラック企業の求人によく使われるキーワード

「挑戦」、「成長」、「夢」、「やりがい」、「実現」、「根性」、「努力」、「人生」、「一流」、
そして参考までに「ぶっちぎれ」→僕が20代の頃騙されたやつ(笑)

こういった言葉が多用されているようなイメージの求人広告を見たら
それはブラック企業の疑いを持っていい。

ブラック企業は自分でも稼げるかも!という淡い期待を持たせるのが凄くうまい。
僕は20代のころ本当にこれに嫌というほど騙されてブラック企業の泥沼地獄にハマっていった笑。

ブラック企業でよく使われるキャッチコピー

以下のような記載があればブラック企業の疑いから入ってみよう。
なぜそんなことを書いているかも意図を理解しておこう。

キャッチ・PR疑うべき点
学歴不問・未経験大歓迎!
中卒でも年収1,000万円!
業種や業態を問わずどこにでも営業をかけていくスタンスの企業や商材が多く人員さえいれば売り上げを伸ばしていける。現場もそうとにかく人間の数がいればいいというスタンスの会社が多い。
○割以上が異業種からの転職です!業界のことを知っている人は来ないという事の裏返しの可能性も。
同業種の経験のある人はその会社があまりよくないという事を理解しているから来ない。
稼ぎたい!成長したい!があればOK!逆に稼ぐ気持ちがなければ居場所がない。上昇志向が強い人間しか不要で権利を先に主張する人間は不要
履歴書不要!選考は1回のみ!とにかく人が必要だから選考に時間をかけれない。選考で見るところが限られているから、ミスマッチが起こってすぐ辞める悪循環パターンの企業が多い。
夢を実現!抽象的な精神論を語るだけで具体的な事業の内容などが分かりづらければブラック企業だと思っていい。
入社○ヶ月で店長(支店長)に!ほとんどの場合は退職者が多くポストが空いたりするケースが多い。出店を勢いよく進めていてどんどん転勤で飛ばされるケースも。

とはいうものの、ブラック企業だと思うか思わないかはあなた次第

つらつらと書いてきたけど、
一番最後に伝えたいこと、最も重要なことは
あなたがどういう人生を送りたいか、そしてそれにその会社で働くことに意味があるのか?
という事。

上に書いてきたようなことに当てはまるブラック企業と呼ばれる会社でも
必死になって頑張って成果を出して本当に稼いだり自己充実している人間は一定数いる。

そんな彼らは自分の会社をブラック企業だとは思っていない。
なぜなら彼らは何かしら自分の目標や夢があって、
それを実現させるためのプロセスだと感じたり、何かしらの意味を持って働いているからだ。

例えば残業を100時間してでも早く成長したいと思っている人もいれば
全然給与が上がらなくてもこういうことを学びたいという意思があって働いている人もいる。

これは価値観の問題だから世間一般でブラック企業と呼ばれるような企業が、誰にとってもブラック企業だというつもりはない。
あなた自身のキャリアの価値観や考えによって捉え方は変わる。
ブラック企業の選定をする前にあなたの一番大事なコアを決めてほしい。

何を目指したいか?
何を実現したいか?

その為に何をすべきか?

ぜひそこを考えてみよう!
あなた自身に仕事観や今後の目標やビジョンがなければ、自分の気に入らないところを一つでも見つけてしまうと
それだけで「ブラック企業」と命名することになってしまう。

その会社も存続しているという事はそれなりに世の中に貢献しているという事だ。
一番大事なのは会社がどうだというよりもあなた自身がどうなりたいか、どうしていきたいか。
これを確立させることに尽きる。

今日はここまで!
see you mate!