【銀行・郵便局の窓口を辞めたい!】窓口女性の市場価値と転職の可能性

転職

窓口業務もう辞めたい・・・

金融機関の窓口経験って評価されるのかな?

銀行や郵便局の窓口から転職できる?

新卒から銀行や郵便局の窓口業務を長く経験した女性が数年間窓口やバックオフィスのキャリアを積んで「収入や業務範囲の頭打ち感」を抱いて転職を考えるケースはここ数年かなり多い。

信金、地銀は最近どこも本当に業績悪化による合併再編が相次ぎ、人員削減の流れもあり窓口の人だけでなく営業もどんどん転職をしている。郵便局もパワハラやハードワークを理由に辞める人も多くなってきている。

今回はキャリアコンサルタントが銀行、郵便局の窓口を辞めたいと思った女性に立ち止まって考えてほしい転職市場での価値をお伝えする。

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銀行・郵便局の窓口業務はどこも辞めたい人が多い同じ状況

先日8年勤めた信金(窓口5年+バックヤード3年)を辞めて転職したいという女性の転職相談を受けた。その事例を基に銀行や郵便局の窓口経験のある女性の転職の可能性についてお伝えしたい。彼女は信金以外の金融機関、事業会社の事務や経理など幅広く仕事を検討したいとのこと。

●30歳 女性 独身 私大文系卒 信金に新卒入社8年目
入社後5年は窓口、直近3年はバックヤードで管理業務
<転職理由>
・収入が上がらない
・ポストがない
・後輩がどんどん辞めていくため社内で自身も若手の域を脱しない

銀行・郵便局窓口の実際の業務

彼女が現在勤めている信金では業績が良くなく、新卒のスタッフもなかなか入ってこず、入ってきても就職活動で聞いていたりイメージしていたものと違い信託やクレジットカードに保険などいろんなものを売らされてノルマやその叱責に嫌気がさして若い人で辞める人が多い状況。

まあ信金勤めと聞くと聞こえや属性はいいし、「地域貢献」とかってイメージを持っている人が多いから若いからそのギャップに苦しむという流れ。実際はどこの信金や地銀でも業績は芳しくないし、様々なものを売って生き残るのに必死。郵便局も今や民間企業だから数字はシビアだ。

ポストがなかなか空かず給与も上がりにくい

30歳を過ぎると、今の銀行や郵便局での働き方やキャリアアップに疑問や不安を考える人も多くなってくる。でも実際40代や50代の人はなかなか転職ができずにそのまま居座る人が多いからポストがなかなか開かずキャリアアップがしづらいのが多くの銀行や郵便局の現状。

業績も芳しくない信金が多いし、給与のベースアップのなかなか望めずこの辺りで転職を、と考える人が多い現状になっている。今回の相談者もこんな状況の女性。他にも何人も同じような背景の転職相談を受けてきたけど、大体どこも同じ状況だ。今回の彼女も全く同じ状況での転職希望だ。

銀行・郵便局の窓口業務からの転職はつぶしが利きづらい?

今回面談をした彼女は5年間信金で窓口業務をした後に3年間バックヤードで管理業務に携わってきた30歳の未婚の女性。人物面も誠実、几帳面、堅実で見た目も清潔感があり、話し方にも品や知性を感じさせる、さすがに”The 金融機関”というようなしっかりした方だ。今後キャリアアップや収入アップがなかなか望めない中で思い切って転職をしたいという内容の相談だった。

しかしそんな女性でも銀行や郵便局での窓口の経験は、特に30代中盤に差し掛かるとぶっちゃけ潰しがきかない。外回りをやっている人ならまたちょっと話は違うけど、実は窓口業務の経験はあまり転職で大きく評価はされづらい。今回相談に乗った彼女はまだ30歳ということもあり、結果的に医療機器メーカーの営業事務として内定を勝ち取り転職を成功させた。

銀行・郵便局での窓口を辞めた人がつぶしの利かない3つのポイント

銀行・郵便局の窓口のキャリアがなぜつぶしが利きづらいかについてお伝えしたい。今回の相談者の彼女も下記のポイントに該当していて今後の方向性を決めるのに時間がかかった。

①型にはまった業務が多い

銀行や郵便局の窓口業務は業務のシステムや仕組みというものが確立されているところが多い。
事務処理をするにしても決まった形でやっていくことが多く、特に30代も半ばを過ぎると機転が利かないと判断される場合が多い。

②一般的に評価されづらいスキルが多い

・銀行法務
・預金の入出金や、税金の納付、振込などの事務処理
・伝票記帳・照会電話の応対・現金整理・ファイリング・郵便発送 等

銀行や郵便局の窓口でのこのような業務は一般的に転職市場では評価されづらい。一般企業でも優秀な事務員はこのような業務は高いレベルでできる人もいる。

③一定の学歴からくるプライド

これは僕が個人的にひしひし感じている部分だけど、銀行や郵便局窓口で働く女性はある程度のランクの大学から入社する女性が割合多い。そういう女性はやはり地頭があってプライドが高めな人が多い。

だから裸一貫新たな環境でゼロから素直にスポンジのようにすべてを吸収していける人がほぼいない。こういう点は特に一般企業からは、

「うちにはこんな賢そうな人、合わない」
「もっといいところで勤めた方がいい」

と敬遠される場合も多い。

【注意】意味不明な金融機関特有の風習

銀行や郵便局など金融機関はそれぞれ変な風習・慣習がある。

・毎朝出社すると上司など上の立場の人にあいさつに回る
・書類の提出の仕方とか押印の仕方
・休憩の取り方

など合理的とは思えない決まりがあったり、理解に苦しむ風習の中で仕事をしているところが多い。

一般企業ではそれが普通でなかったりもするので、新卒からずっと銀行や郵便局の窓口働いている人は価値観や考え方が一気に広がる場合が多い。こういうのも転職をする上で邪魔になることがあるのでこの辺りは評価されないので参考まで。

銀行・郵便局の窓口を辞めたい人が評価されやすいポイント

銀行・郵便局の窓口業務で評価されやすいポイントとしては

窓口での接客能力(顧客対応)
・お金を扱う堅実さ、緻密な確認
・不動産、相続の知識
・財務、税務等の知識
・ストレス耐性

こういう部分は評価してくれる会社は多い。その他にも決算書の読解、事業計画書のポイントを押さえた作成などに携われるようであれば中小企業の社長などからは重宝されやすい。銀行から融資を引っ張りたい社長の決算書や事業計画づくりに貢献できるスキルがあれば大きな評価ポイントになる。

銀行・郵便局の窓口を辞めた後に転職で活かせる資格

また30代ともなると銀行や郵便局窓口で働く女性は金融機関の資格をたくさん取っている人も多いけど、下記のような金融機関系の資格は基礎的な知識ってだけで、あまり転職にはほぼ役には立たない。今回の相談者の彼女も下記の資格をたくさん取っていた。

・税務、財務、為替などの銀行業務検定
・証券外務員
・生保・損保取扱資格

残念ながらこういった知識はずっと今の信用金庫や金融業界で働き続けるなら必要だけど上記の通り基礎的な知識で実務では使いづらいのであまり評価されない。評価されたとしてもそれを頑張って取得したという努力のプロセスくらい。

それよりも下記のような資格を取ったほうが今後活きる。

・簿記2級(3級・・・ないよりはあったほうがいい)
→企業経理、税理士事務所、会計事務所等ではやはり重宝される

・FP(ファイナンシャル・プランナー)
→生保、損保等の銀行以外の金融系ではやはり使える。

・宅建
→不動産の収益物件融資等の関係で取得している人もおり、これは不動産業界では活きる。

上記の資格は非常に今後のキャリアを考えても使い勝手がいい。今回の相談者の彼女は「営業アシスタント・経理事務」的な方向性でいくことにしたのでひとまず転職活動と同時に簿記の2級を挑戦することをおすすめした。

銀行・郵便局の窓口業務から転職しやすい仕事

今回の相談者の彼女の場合は8年のキャリアの中でPCスキルもあり、堅実な仕事ぶりや簿記3級、法務・税務・財務のそれぞれ3級を取得している状況で結果的にある医療機器メーカーの営業アシスタントとして転職に成功した。本人も転職活動では同じ金融機関というよりは、一般企業での経理、営業事務、営業アシスタント、窓口・受付スタッフ等を視野に入れて転職活動を進めた。

年収は8年勤めた信金時代の最終年収が350万円、転職先の初年度年収は330万円だ。なかなか信金の窓口メインのキャリアからの転職で年収アップはあまり期待できない。しかし、初年度の年収はこの方のように多少下がっても2年目、3年目でこれまで以上の収入アップや昇進も望めるケースが多い。

事務系の仕事でも、先に述べた通り、例えば経理としてのスキルを極めて金融機関での経験を活かして事業計画書を作ったり金融機関への資金調達の折衝をできるようになれば相当重宝される立場になる。また営業やサービス・販売系の仕事でも当然売上や利益に貢献するような仕事をすれば収入も上がりやすく、人脈も広がることでより多くのチャンスが舞い込んでくる。

金融機関窓口キャリアが活かせてキャリアアップもしやすい仕事

これまでの経験が活かせて今後もキャリアアップしやすい仕事は以下のようなものがある。

・一般企業での経理、労務、人事ポジション
・富裕層向けビジネスの事務局
・営業職(気概があれば)
・小売・販売等のサービス系職種

一般企業での経理、労務、人事ポジション

やはり経理のポジションは金融機関での経験を活かしやすい。企業であれば金融機関からの融資、資金調達というところは大事な仕事になる、その点金融機関での勤務経験はやはり経理財務系のポジションでは活かせる。経理だけでなく人事労務などにも着手できるとよりこれからは需要の大きな領域になる。

富裕層向けビジネスの事務局

金融機関での窓口の接客の経験は富裕層ビジネスには活かしやすい。リゾート等の会員権を富裕層に販売したり、土地活用・収益不動産を扱う会社などで対富裕層向けにコンタクトをとっていくような企業では金融機関での経験が活きる。節税や金融サービスなど富裕層が欲しがっている情報を提供できるのも金融キャリアの強みになる。

営業職、小売・販売等のサービス系職種(気概があれば)

営業や販売といった対顧客の仕事は未経験でも始めやすいところではあるけど、その後成果を出して昇格をしていったり、収入目標を決めたり、どん欲に上を狙っていくスタンスが持てるようであれば挑戦してみてもいいだろう。

金融機関で5年勤めてからマンション営業に転職して金融キャリアを活かして住宅ローンのアドバイスなどを強みにキャリアアップを積んでいる人もいる。

金融機関窓口キャリアが活かせるがキャリアアップはしづらい仕事(市場価値は上がりづらい)

逆に今までのキャリアが活かしやすいものの、次に転職をするとなるとなかなかつぶしが利きづらく、キャリアアップのしにくい仕事の代表格は以下。

・一般事務、営業事務
・秘書

一般事務、営業事務

銀行や郵便局の窓口の経験のある女性は事務処理能力の高さを買われやすいけど、おすすめしない理由は以下。

・20代なら一般事務でも受け入れ先があるけど、30代以上になるとそもそも需要がない
・一般事務や営業事務は替えの利かないスキルではない。

事務でも、前述のように経理や労務などの実務であればその後のキャリアアップがしやすい仕事になるが、一般事務、営業事務などは次の転職を考えた時には苦しむことになる場合が多い。代わりにできる人は誰でもいるからね。新卒の若い女子を置いておいても十分事足る。

秘書

秘書も女性はなかなか希望する人が多いけど、年齢を重ねるごとにチャンスが限られる。そして秘書業務のスキルも使える会社が限られるため、あまりお勧めしない。秘書検定を受けたいという女性も多いが、ぶっちゃけ使える資格とは言いづらい。

銀行・郵便局の窓口を辞めて転職する場合は転職エージェントに相談

諸々のことを考えるとやはり自分本位で独力で転職活動を進めるよりは自身の市場価値をしっかり図ってもらいながら活動を進めた方がいい。

転職エージェントはいろいろな会社やいろいろなアドバイザーがいるが、2つ以上は登録して進めるといろいろな求人を紹介してくれたり、アドバイスをしてくれる。30代女性の転職に一番個人的にお勧めなのはパソナキャリアだ。女性を積極的に採用したい企業からの求人を多く保有して、担当のアドバイザーも女性が多く、親身なサポートを掲げるエージェントのため信頼のおけるアドバイザーが丁寧に対応してくれる場合が多い。同じ女性として気軽にいろいろなことを相談できる。

また20代中盤くらいでまだまだキャリアが浅めの場合は第二新卒AGENTneoマイナビジョブ20'sなどで、経験が浅くても積極的に採用してくれる求人案件を紹介してもらうようにしよう。

30代も中盤を過ぎると戦略的に進めないといよいよ取り返しのつかないキャリアになってしまう。確実に転職エージェントにはお世話になったほうが良い。

転職エージェントへの相談で注意すること

アドバイザーは担当によって当たりハズレがある。

・明らかにキャリアアドバイザー経験が浅い
・金融キャリアの知識がなさすぎる
・レスポンスが遅い、コンタクトの数が少ない

こういう一面が垣間見えたらすぐ担当を交代してもらう事。時間の無駄になる!

まとめ ~【銀行・郵便局の窓口を辞めたい!】窓口女性の市場価値と転職の可能性~

銀行や郵便局の窓口で長いこと勤めていると、実際のところ他ではつぶしの利きにくいキャリアを重ねることになりやすく、大きなキャリアアップや収入アップにはつながりにくい。資格もほとんど金融機関でしか通用しないものだったり特に信金は地銀や都銀に比べて業務量は同じなのに給料は低い傾向がある。

20代までであればまだ転職先も多く選べる環境にあるけど、30代中盤に入るとキャリアアップや収入アップとなると正直厳しい。ある程度のハードな環境は覚悟しなければならない。

銀行や郵便局で働く人のメリットとしては業務時間が短い場合が多いので平日の夕方以降や土日など自分の時間を作りやすい。そこで資格の上記に挙げた実用的な勉強をするとかで時間を使うと良い。

いずれにしても長く勤めすぎると手遅れになる場合があるので、一日も早く将来設計をしっかりした上で準備にかかると良い。

今日はここまで!
See you mate!