転職エージェントが微妙な求人しか紹介してこない時の理由と対策

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転職エージェントから微妙な求人しか出てこない・・

転職エージェントの担当、本当に自分の意向を理解してるかな?

案内はしてくれるけど、ほんとどれも興味がわかない・・

転職エージェントから紹介される案件がいまいち自分に合ってるのかわからないというのはよくある話。でも実はそれには転職エージェントの裏側を知る必要があり、それを知った上で適切なコミュニケーションを取るべきだ。

今回は現役キャリアアドバイザーでもある僕Kevinが業界の裏側を含めて良質な求人を引っ張るためのポイントをお伝えする。

【この記事が役に立つ人】
・転職エージェントがいい求人を紹介してくれないと思っている人
・転職エージェントを利用することが微妙・・と思っている人
・転職エージェントの担当がいまいち信用できない人

【この記事が伝えていること】
→転職エージェントから紹介される求人の多くが微妙な理由
→担当アドバイザーに良い求人を紹介してもらうための交渉術
→よい求人を紹介してくれるアドバイザーの見抜き方

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転職エージェントからの求人が微妙な理由

転職エージェントから提示される求人があなたにとって微妙なものばかりと思う場合は、あなた自身の希望条件を主張する前にまずは転職エージェントの側の事情を考えてみよう。微妙な求人しか紹介してくれない場合は以下のことをまずはあなた自身が認識するとよい。

転職エージェントは決めることがミッション

転職エージェントは無料であなたの転職相談に乗ってくれるとは言っても営利企業。そこはアドバイザー一人一人にもしっかりノルマや目標といったものがある。

月間のマッチング数や企業からの成果報酬による売り上げといった数字面をしっかり追っている。つまりその為には求職者よりなスタンスもあれば成果を出すためにマッチングの数を追うという側面もある。

「あなたに合った案件」というよりは「転職エージェントが決めたい案件」が優先される場合もあるという事。

とにかくあなたの意向に関係なく一つでも条件が合う求人を投げて選択肢を増やしてその数の中から1つでも興味を持ってもらい成約を決めるというスタンスは多くの転職エージェントのアドバイザーが行う常套手段であるという事は頭に入れておこう。

アドバイザーがあなたのスキルや経験にピンと来てない

転職エージェントのアドバイザーも世の中には五万といるけどその知識や経験の差というのは本当に大きい。

アドバイザーが知識や経験がなくこれまでのあなたの経験がどう活かせるかがぴんと来ていないケースと、実際にあなたのキャリアがニッチすぎたり転職回数が多すぎたりして市場に受け入れられづらいケースの2通りがある。一度該当しないか見極めてみよう

A:アドバイザー自身にスキルや経験がない

転職エージェントあるあるで20代であなたより転職やキャリアのことを知らなくても転職アドバイザーをやっている人なんてざらにいる。若くても優秀で積極的なアドバイザーもいるのでそれ自体は悪くないが、問題なのは知識や経験のないアドバイザーが「あなたのキャリアを活かせるポイントがわからない、知ろうとしない」ということ。

やはり勉強しているアドバイザーならどういう環境であなたのキャリアが活かせるかということについて複数の方向性(選択し)を提示できる。そんなこと言ってる僕自身も長年キャリアアドバイザーをやっていても、知らない仕事もまだまだあったり、ニッチな経験をどう活かせばいいかアドバイスに困るときもあるので判断は少しだけ難しい。

少なくともあなたの業界内の専門用語や業界構造の話をしてみてしっかり理解していなければ知見はあまりないと判断しても差し支えないだろう。

あなたのキャリアが市場の中で価値を見出しづらい・つぶしが利かない

転職回数が多い、誰でもやれる仕事をやってきてる、自分で得意分野を理解していないなど、他に候補者が多くいた場合に、その他の人たちに比べて強みが出しづらい場合は、どれだけ優秀な転職アドバイザーでも紹介に困るときは正直ある。

ここは転職アドバイザーの立場での意見を言わせてもらうと、「転職相談に乗っても無理なものは無理!」って時もあるという事。

転職エージェントは優秀な方、価値のある方を紹介することでより多くの報酬を企業からもらえる仕事になる。誰でもできる仕事をしてきている人や大したキャリアもない人のへの求人紹介はぶっちゃけ紹介会社も困る。

単にエージェントとしての案件開拓力がない

あなたにとって良い転職エージェントとは何かといえば、間違いなく「あなたに合った仕事内容や希望条件を提示できる求人を紹介してくれること」だろう。その求人数が多ければ多いほど案件開拓力があるという認識を持てる。

あなたの経験を活かせる領域で保有している案件が少なければ当然その転職チャンスは減る。しかし優秀なアドバイザーであれば、あなたと面談したのちに合致案件がなければ、あなたを逆に取引のない企業に営業するというアクションも起こす。

どこまで行っても案件開拓力は転職エージェントの実力を示す一つの指標にもなる。この観点ではもしあなたが業界などを絞っているようであればやはり特化型エージェントは業界内の企業とはパイプも太く大きな力になってくれる。別記事でエージェントの特徴などをお伝えしているので参考まで。

転職エージェントの微妙な担当に自分に合った求人を紹介してもらうには?

そんなわけで、ただキャリアアドバイザーに聞かれたことに答えているだけの面談をしてしまうと、転職エージェント側が勧めたい案件を勧められやすいということになる。

本当にあなたが求めたい求人や、あなたに合った求人を紹介してもらうには、いくつかポイントがある。

①アドバイザーに自分の業界話の質問をふる
②自分の評価をぶっちゃけ話してもらう
③仕事内容や希望条件を絞りすぎない
④重要視するポイントを明確に伝える

①アドバイザーに自分の業界話の質問をふる

まずはあなたの経験してきた業種や職種における業界内の話題についてこれるかどうかという事。ここが理解できていない担当だと当然微妙な案件を紹介してくる。例えば以下のようなことを理解しているかどうかはチェックしてみるようにしよう。

・業界の専門用語が理解できているか?
・業界構造を理解しているか?(業界の大手・中堅の位置づけが理解できてるか)
・今までの経験の中で問われてきた資質が理解できるか?

これはアドバイザーの落ち度を図るというよりは、その担当アドバイザーがあなたの経験が活かせるポイントを判断できるかという事を自身でチェックするという意味だ。

キャリアアドバイザーはあなたの経験やスキルのどういったポイントが求人案件にフィットするのかという事を見極められる必要があるからだ。ベテランのキャリアアドバイザーと経験が浅いキャリアアドバイザーの多くはそこで差がついている。

中途の転職ではまるっと同じ仕事であれば当然やりやすいけど、異業種や異職種に転職する場合は、しっかりあなたの経験の中で活かせるポイントを明確にしなければならない。

②自分の評価をぶっちゃけて話してもらう

多くの求職者が思うより、転職市場はシビア。企業側もかなり慎重に進める場合が多い。特に30代40代になると経験値がフィットしていても年齢構成上の組織のバランスに合わないなどが多くなって年齢をやはり気にする傾向が強い。

なのでキャリアアドバイザーにはぶっちゃけて最初に話してもらう事が大事。

・実際に自分はどういったポイントがネックになっているのか?
・どんなところだったら挑戦できそうなのか?
・企業からはどんな反応をされているのか?

こういったことをぶっちゃけて話してもらうようにしよう。転職エージェントのアドバイザーはあなた以外にも非常に多くの求職者を対応している。微妙な求職者よりは優秀でニーズのある転職希望者の対応をした方が生産性があるという判断をする場合が多く、扱いが難しい求職者にはあまり時間を使わない傾向がある。しかしそこは切り込んで実際の自分の評価を確認してみよう。

③仕事内容や希望条件を絞りすぎない

転職の選考があまり進まない人の中には求人条件の希望を絞りすぎる人がいる。「ここを絞らなければもっと求人紹介できるのに!」と転職エージェント側が思うことが多いポイントは以下。

・年収(給与)
・休日
・残業
・勤務エリア

この辺りは絞りすぎると印象が良くない。中途の場合なんだかんだゼロからのスタートになる。実績も何も出してない状態で権利を主張するのは良くない。まずは自分が実績を出す事からという姿勢が見えないとやはり難しい。

仕事内容も条件も年齢を重ねるごとに希望には沿わなくなりやすい。そこはしっかり成果を出すことで近づけようというスタンスが欲しいところ。

④ポイントを明確に伝える

仕事選びにおいて、微妙な求人しか紹介されないあなたにとって、最も重要にしたいいくつかのポイントを明確に伝えることは非常に重要。エージェントは何も言わなければ前述のとおり自分たちの勧めたい案件を進めるという側面が大きい。

・社風や理念(経営者の考え方など)
・部署の雰囲気
・仕事のスタンス
・将来のキャリアアップサポート

このようなことで何に優先順位を置くのか?をしっかり伝えなければ求人が出てくるたびに「ここが微妙、あそこが微妙」と難癖をつけたくなる。

100%希望が叶う求人なんてはっきり言ってない!何を実現したいか、そして何を絶対に避けたいかを明言でききるようにしなければ転職エージェントはあなたにとって微妙な求人を多く紹介する。

微妙な求人ばかりの転職エージェントは替えるべき?

微妙な求人しか紹介されない転職エージェントの場合は下記の対策をしよう。

担当者を変えてもらう

あなたに微妙な求人しか紹介してくれない場合、単純に担当者の経験値の低さや知識不足など力量の問題の場合もあるのでまずはそのエージェント内で担当者を変えてもらうという事を考えてもいいだろう。

アドバイザー本人には伝えにくいと思うのでその転職エージェントの求職者担当窓口などに連絡して変更を依頼してみよう。それだけで紹介される案件はガラッと変わる場合もある。

ちなみに、転職アドバイザーの良し悪しの見分け方については別記事でも詳細を伝えているので参考にしてほしい。

転職エージェントは2~3社併用が基本

やはり転職エージェントが違えば保有求人も違うし、アドバイザーへの教育も違うし、求職者への接し方のスタンスも違う。リスクヘッジを取る意味合いでも2~3社程度は併用して利用した方があなたにとっては様々な情報を送ってもらうことができる。

あまり広げすぎると、1社1社とのアドバイザーとの関係性が薄くなったりもするので逆に対応がよくならないケースもある(優先順位を上げて対応してくれない)

大手のエージェントでは下記のようなエージェントがあるので、まだ登録ができてないものがあれば以下から2~3つ登録しておくとよいだろう。

【大手エージェント(どの年代も概ね対応)】
リクルートエージェント(最大手)
doda(量・質とも十分)
マイナビエージェント(若手案件多め)
パソナキャリア(女性案件強め)

転職エージェントのタイプを変えるのも一つ

転職エージェントにはそもそもいろんな種類のエージェントがある。前述した別記事「転職エージェントの併用、ベストは3社」でもお伝えしているように大きく三つのタイプがある。

①総合型大手エージェント(案件数は非常に多い。大手企業やハイクラスなどもある)
②地域特化型エージェント(地元中小企業案件が多い。地場に強い)
③分野特化型エージェント(IT、医療福祉、建設・・など各業界の専門職種の求人)

これらの転職エージェントを組み合わせて利用する事で自分に合った求人を幅広い選択肢の中から選ぶことができる。大手総合型にしか登録してない人などは自分に合わない求人しか見れてない可能性もあるので、地域特化型や分野特化型のエージェントに登録してもよいだろう。

まとめ ~転職エージェントが微妙な求人しか紹介してこない時の理由と対策~

転職エージェントからの求人が微妙な時は、単純に転職エージェントやアドバイザーに問題があるだけではない。求職者であるあなた自身がその市場価値を謙虚に、客観的に見ることも必要になってくる。そして転職エージェントも、担当に就くアドバイザーも様々。

あなた自身のスタンス×キャリアアドバイザーの見極め×転職エージェントのタイプ

この掛け合わせによってその成功は訪れるという事をしっかり頭に入れておこう!

今日はここまで!
See you mate.