大学事務の派遣はもう辞めたい…次に就くのは何がベスト?

転職
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大学の事務はもう飽きてきた・・・

大学事務の派遣は面白くない・・・

大学の事務辞めて次就ける仕事ってあるの?

大学事務の派遣を辞めて次の仕事を探す人の転職相談に何度か乗ってきたことがある。年齢にもよるけど、早まって失敗していた人も何人か見てきた。

今回はキャリアアドバイザーの目線で、大学事務の派遣を辞めて今後どのようにキャリアアップしていくかについてお伝えしたい。

【この記事が役に立つ人】
・大学事務の派遣の仕事を辞めたいと考え始めた人
・大学事務の派遣からの転職ができるか不安な人

【この記事が伝えていること】
→大学事務の派遣キャリアの実際の市場価値
→大学事務の派遣勤務から転職して路頭に迷う人の特徴
→大学事務のキャリアで評価される点
→大学事務の派遣を辞めてから転職する方法
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大学事務の派遣、辞めたい理由は大きく2つ

大学事務の派遣の仕事をしている人で辞めたいと考える人は大体大きく二つ。

・教育機関だけにいろいろ気疲れして重たい
・仕事が面白くない

教育機関だけにいろいろ気疲れして重たい

教育機関という場だけあって当然学生がいる為、自分自身も職員としてそれなりのふるまいをしないといけない。あか抜けたタイプの人ならカチッとした空気が合わないという人が多い。

・近所で学生に合う機会もあって普段も着こなしに気が抜けない
・先生(教授)たちが偉そうにしていていちいち気を遣うのが面倒
こういう気が抜けない環境がストレスを生じさせているケースが多い。
大学という半ば封建的で、今の時代それに耐えきれないという人も多くなってきている。

仕事が面白くない

基本的には雑務が多くあまり充実感がないという場合もよくある理由

・メール・電話対応
・オープンキャンパスの資料作成
・学校案内の作成発送業務
・学生対応
・講義の連絡や解析・集計
・学内の掲示板の管理

これらの事務作業があまりやりがいが持てないという人が多い。特に電話対応や学生対応でたくさんいる先生のことを聞かれたり、膨大な数の講義について細かい質問があっても答えづらくいちいち調べたり聞いたりして手間がかかる。

大学事務の派遣を辞めて路頭に迷う人のパターン

大学事務の派遣を辞めたいという場合に、そのあと実は仕事が定着しなかったりして路頭に迷う人も結構多い。大学事務の派遣を経験して辞めた後に上手くいかない人には以下の3つのどれかが必ず当てはまっている。

①転職、キャリアに関して自分本位な考えしかない
②先のことを考えず早まってしまい派遣・転職ホッパーになる
③「スキルアップ」が頭にない

①転職、キャリアに関して自分本位な考えしかない

大学事務の派遣をしている人は、教育機関での勤務の為(一般企業勤務ではない)というのもあってか、「キャリア」というものに関して無頓着な人が多い。

大学事務ができていて、他の職場でもなんとかうまくやれるだろうとか、仕事はいろいろあるだろうと結構軽く考えている人がほとんど。

これを読んでいる大学事務の派遣を辞めたいと考えているあなたは恐らく高い確率で女性だと思う。後述するけど大学事務のキャリアは言ってしまえば転職市場価値はあまりない。一般企業が欲している人のターゲットと、転職やキャリアを軽く考えている大学事務の派遣スタッフの考えは大体マッチしていないことを知っておくべき。

②先のことを考えず早まってしまい派遣・転職ホッパーになる

先の自分のキャリアアップのイメージを持ててないので、目の前のことしか考えず仕事を選んでいるというのも大学事務の派遣を辞めた後に路頭に迷う人の特徴。

3年後や5年後にどんなキャリアアップをしてどんな市場価値を作っていくのかを考えずにその場しのぎの仕事選びになっていては何も残らない。

転職や派遣回数を重ねてしまい大して価値の残らない経歴になってしまう。

③「スキルアップ」が頭にない

仕事を通じて「スキル」をつけるということが頭にない。正直大学の事務レベルでは転職市場において「スキル」とは言えない。慣れれば誰でもできることも多いからね。

大学事務の派遣という勤務においても、自分にしかできない価値をどうやって生み出すか?今までないものをどう創造していくか?という事を能動的に考えるということができない人が多い。

正社員でも派遣でも、あなたにしかできない仕事やポジションをどのように作っていくかを考えることは非常に重要。

一つでも専門的な仕事をできるようにする必要がある。周りの人ができない事で自分ができるようにすることは何か?を考えて仕事に挑戦していかないと、はっきり言ってあなたじゃなくても変わりはたくさん見つかる。

大学事務の派遣の仕事って実際評価されるの?

では具体的に大学事務の仕事で評価されるのはどういった点だろう?僕がアピールできると思う点は以下の3つ。あなたの担当してきた業務にもよるので一概には言えないが参考にしてほしい。

・事務処理・マルチタスク能力
・コミュニケーション能力
・几帳面なパーソナリティ

事務処理・マルチタスク能力

事務処理と言っても一般事務レベルではなく、PCスキルや業務の効率化の為のPDCAのスキルになる。書類作成などの業務ははっきり言ってあなたでなくても誰でもできるので評価にはつながらない。

それよりも、Excelでマクロを組めたり、パワポで効果的な資料が作れたり、もしくは経理的な知識をつけて会計に携わったりというところまで行けるとアピールがしやすい。

そして大学事務は雑務でも前述のとおり多岐にわたるため、一度に複数の業務を上手く効率的に進めていかなくてはいけないケースもある。この時のマルチタスク管理を効率的に工夫してこなしてきた経験も武器にはなる。一般企業でも業務量はそれなりにあるのでサクサク業務を遂行できる手際の良さはアピールにつながるだろう。

コミュニケーション能力

学生、先生(教授、助教授)、保護者、職員、学内のスタッフとのコミュニケーションが生じるケースがある。立場の違う様々な人と折衝していくコミュニケーション能力は一定の評価につながる。

几帳面なパーソナリティ

大学という教育機関だけあって、その場で働いてきたというのも一つのアピールにはなる。一般企業でも丁寧な対応は必要になってくるため、大学という教育機関で働いた経験は一定の人物面でのプラスにはなりやすい。

大学事務の派遣を辞めた後に就きやすい仕事は?

大学事務の派遣を辞めた後に就きやすい仕事は、まず言えることは年代によって違うという事。

20代と30代以降ではかなり市場価値は変わる。自身の置かれた環境を理解したうえで転職の活動にも取り組まないと独りよがりの転職になってしまうので気を付けよう。

20代の場合

20代の特に前半である場合はまだまだキャリアの可能性はとても大きい。大学の事務をやっていると、「事務」というワードが離れない場合が多いと思うが、一般事務や営業事務・経理事務といったアシスタント的な仕事に就ける可能性は高い。

一般事務

大学事務の経験で一通りのPC操作や電話・メール・窓口対応などができれば大学以外の一般企業でも活かせる場合は多いので、一般事務につける可能性は十分にある。

しかし、気を付けるべきなのは一般事務という仕事は今はいいけど30代40代になると全くスキルの積み上げが比較的少なく、そこから転職しようと思った時に全くつぶしが利かないのが特徴。

派遣でずっと働き続けるつもりならまだいいかもわからない。しかし行く行く正社員やフルタイムでキャリアアップをしていくのであればただの事務経験というのは全く年齢とともに価値が非常に落ちやすい。その点を踏まえて動くことが必要。

営業・経理事務(アシスタント)

事務は事務でも営業事務や経理事務といったいわばアシスタントの意味合いの強い事務は一般事務に比べると専門性が付きやすく、まだその後の価値は保たれている。

営業事務や経理事務であれば顧客とのやり取りや見積書・請求書・提案書の作成といったような実務が身につきやすい。

営業事務なら顧客データやマーケティングデータなどを扱う機会もあり会社の売り上げにも直結しやすいポジションになる。売り上げや利益に貢献できるポジションであれば当然会社としての評価は上がりやすくどこに行っても活躍ができる。

経理事務でも請求に関わる業務や出入金などの出納業務、仕訳など会計の基本業務に携わることもあり、経理としての実務をつけることで市場価値も上がりやすい。これに簿記の3級、2級などの取得をプラスすれば、管理部門のスタッフとして実務と一定の知識を備えたという評価はされやすい。

秘書・受付

秘書や受付としてキャリアチェンジする方法もあり。特に秘書業務は社長や役員といった上位職者の近くで仕事をすることで、会社経営や事業の本質部分に振れやすくなる。

歯車の一旦として細かい事務作業をやっているだけよりは、高い視点で物事を見ることができるようになり、会話のレベルが上がってくる。30代、40代と年齢を重ねるごとにその味は出て来る人が多い。

受付業務はやはりキレイどころが適任という事もあり、20代の女性を中心にニーズが高い仕事。しかし受付業務も、その受付業務を通じて、どのようにキャリアアップを目論むのかを明確にしないと、ただ受付やってましただけでは印象が弱い。特にコロナ禍ではサービス・接客業は軒並み求人数も減ってきていることもあり、来客対応ができるというだけでは弱いからだ。

30代以上の場合

30代に入ると、今後のキャリアアップをしっかり考えるべきで、一般事務としての勤務を安易に考えることは避けるべきというのが僕の考え。

30代に入って大学事務の派遣のキャリアから転職を考える時は、

あなたに何ができるのか?
どんな部分で即戦力として貢献できるか?
どんな経験を活かすことができるのか?

シビアだけどこれに明確に答えることができなければあなたの市場価値はないと思った方がいい。

逆に言うとこの質問の答えによって就くべき仕事は変わるという事。ちなみにこれまで転職の相談に乗った人では下記のような転職事例がある。

・窓口型保険案内スタッフ(30代)
・大学生の応対の経験を通じて新卒採用スタッフとして一般企業の人事(20代)
・教育機関での経験を活かして専門学校や予備校の教室運営のスタッフ(30代)
(同じ教育畑という事で予備校、塾、専門学校などには転職しやすいかもわからない)

経験したレベルがの一般事務の域を超えない実務レベルだと評価されづらいので心得ておこう。
そして何より一般事務は年を重ねれば重ねるほどつぶしが利かない。

何か尖ったものがないと30代後半や40代になっても何も残らないということになってしまう。何か今からでも特定の分野でのスキルや実務経験を意識してつける必要がある。

大学事務の派遣を辞めて次の求人を探す方法は?

転職は若ければ若い人ほど、大学事務の派遣でとりあえず働いているという人が多い。そしてそのほとんどの人が次の転職も安易に考えて活動してしまい、年齢を重ねた後になんとも取り返しがつかないキャリアを歩んでしまう。

しっかり転職を考えたタイミングで先のことをしっかり考えて戦略を立てるべき!という事を常に僕は話している。

【3年後、5年後に】
・どんなスキルをつけているか?
・収入はどれくらいを目指すか?
・どんな働き方をしていたいか?

この質問が明確になっていないなら簡単に仕事は探さない方がいい。
そしてある程度それがこたえられるようになれば以下の方法で活動しよう。

①求人広告を見る
②転職エージェントを活用する
③新たに派遣会社に登録する

①求人広告を見る

まずは自分で求人広告を見て探す方法。

女性向けの求人広告であればとらばーゆをチェックするのがいいだろう。とらばーゆは女性向けで大学事務や派遣といった経験が活かしやすい仕事がい多いので必ずチェックした方がいい。

また求人数の最も多いリクナビNEXTでも探してみるとよい。リクナビNEXT求人最大手のリクルートが運営する転職サイト。膨大な求人数があるので、大体興味のある仕事は見つかる。

デメリットを一つ挙げるとすると、求人広告は「応募を集めるため」に書かれている為、その会社の実態は行ってみないとわかりにくいというところ。

②転職エージェント

出来れば活用してほしいのが転職エージェント。求人広告で自分で探すのとは違い、あなたに代わってプロのアドバイザーがあなたに合った求人を紹介してくれたり、選考や入社時のサポートを企業との間に入って行ってくれる。

20代のキャリアがまだ浅い場合のおススメの転職エージェント

20代のキャリアがまだ浅い場合(経験があまり主張できない場合)
第二新卒AGENTneo
キャリアスタート
マイナビジョブ20's
20代で比較的キャリアが浅い場合、第二新卒AGENTneoキャリアスタートマイナビジョブ20'sなどに登録して求人の紹介を受けよう。転職が上手くいかない人は多くの人が自分自身のキャリアの方向性が定まっていない。この3つのエージェントならこれからの方向性や可能性を慎重に考えた上で適切な求人を示してくれる。しっかりまずはアドバイザーの面談を受けてみよう。
20代女性ならマイナビジョブ20'sには登録しておいた方がいい。20代でまだまだキャリアの浅い人でも積極的に採用したい企業の求人を多く保有している。

20代後半~30代以降のキャリアの場合(一定分野で3年以上のキャリアが主張できる場合)

20代後半~30代以降のキャリア層の場合(一定分野で3年以上のキャリアが主張できる場合)
doda
リクルートエージェント
マイナビエージェント
20代後半~30代以上のキャリア層なら大手のリクルートエージェントdodaに登録すれば豊富な求人情報数の中から自分自身のキャリアに合ったものを選んでくれる。これらのエージェントはやはり求人数が多いのでたくさんの可能性を見出すことができるのが一番のポイント。同業界でなくてもそのスキルや経験が活かせる思いもよらない会社や業界にも目を向けることができる。
※女性は以下にも登録しておくとよい。
パソナキャリア

女性アドバイザーも多く、親切さが他に比べて突出しているパソナキャリアに登録しておくと女性は安心だ。特にまだ転職エージェントを使ったことないとか、転職が初めてという場合にはびっくりするくらい丁寧な対応をしてくれるので安心できるのもポイント。

上記の中から2~3社並行して進めていくとよい。転職エージェントについてよくわからないという場合は別記事にまとめてあるので読んでおいてほしい。

③違う派遣会社に登録

また派遣で仕事を探すという場合は、今まで使ったことのない派遣会社を広く見てみるのもよい。派遣会社によって様々な特徴があるので一度広く見てみることをお勧めする。個人的なおススメとしてはマイナビスタッフテンプスタッフには登録してみてもよいかと思う。

マイナビスタッフの場合は新卒採用支援の大手のマイナビが運営する派遣事業なので、教育機関などの案件は非常に多い。大学事務は辞めたいけど他に良い教育機関での事務などの仕事を探したいという場合は登録してみてもよいだろう。

テンプスタッフもやはり事務案件の多さは突出している大手の派遣会社。活用したことがなければまず登録して使ってみてもよいだろう。なによりテンプスタッフは登録がめちゃくちゃ簡単で手軽で助かる。

ともに全国大体対応しているので仕事はどこにでもあり、万が一転居などがあった時もスムーズに転居先の担当と連携をとって仕事を案内してくれる。

まとめ ~大学事務の派遣はもう辞めたい…次に就くのは何がベスト?~

大学事務の派遣でのキャリアというのは結論、転職市場では評価がされにくい。ずっと派遣スタッフとして今後も務める気持ちならそれはそれでよいが、キャリアアップによる収入などのアップを目指していくとなると、意図してキャリアアップをしないと年齢だけを重ねてしまい取り返しがつかなくなる。

年齢にもよるけどしっかり長中期のビジョンを確立して次を決めるべき。自分で探すよりは正社員なら転職エージェントを活用した方がその先のことはイメージをつけやすい。

今日はここまで!
See you mate.