ガス・水道の検針の仕事を辞めたい!転職の可能性はあるの?

転職
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ガスの検針業務はもうしんどくて辞めたい・・

検針の仕事からどんなところに転職できるんだろう

実はこのように定期的に検針業務をやっていた人の転職の相談に乗ることがある。
今回はガスや水道の検針をしてきた人が転職を考えだしたとき、転職ができるのか?や、今後の動き方について知っておくべきポイントをお伝えしたい。

<この記事が役に立つ人>

・ガスや水道の検針や保安をやってきたけどしんどくて転職したい人
→転職するべきかどうかの判断ができます。

・ガスや水道の検針や保安をやってきた人が今後どんな将来になるか不安な人
→どんなキャリアの築き方があるかが知れます。

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ガス・水道の検針を辞めたいと思う理由

ガスや水道などの検針業務に就いた人は他の職種に比べて比較的長く勤める人が多い。

勤めている会社の名前に誰でも知ってる大手インフラ企業の冠がついている会社の場合が多く、
それなりに待遇や長期的な保証は手厚いからだ。

しかし最近は人手不足もあり職場環境も徐々に悪くなってきているところも多く、
転職をして次のキャリアを考える人も多くなってきた。
一昔前ならずっと定年まで勤めあげるパターンの多かった業界だ。

ガスや水道の検針の仕事を辞めたいと思う理由は大体以下の3つに分かれる

・天候に左右されるのが辛い
・顧客とのコミュニケーションが嫌
・給料が安い

天候に左右されるのが辛い

屋外のガス・水道メーターを確認しに行くために雨にも風にもさらされて、真夏の灼熱の中でエレベーターのないマンションの5階まで上がる。さらに1日数百件をまわり検針チェックを行う。

会社としてはあなたがチェックしたメーター情報を基に請求情報を作る。
そう1件も落とさず決められた期限内に確実に回ることが求められる。

天候条件にさらされての仕事を非常につらく感じる人が多い

顧客とのコミュニケーションが嫌

ただ検針をするだけでなく、場合によっては玄関先で顧客とコミュニケーションをとることも必要だ。

プランの提案をすることもあれば、ガスや電力の自由化に伴って切り替えのアップセルをすることもある。
真夏の日や大雨の日に汗ダーダー、服びちょびちょで自分にみすぼらしさを感じるのが嫌という人もいる。

給料が安い

ガスや水道の検針スタッフは給料は他と比べてもさほど高くない。
正社員でも年収でいうと30代後半から40代前半くらいの人でも入社すると300~350万程度に落ち着く場合が多い。

それ以降は会社にもよるけどあまり成果が反映しにくい割合が多いから年数万円程度で昇給し続けるケースがが多く数年間務めた人でも400万円いかない程度の人が多い。

それでいて上記の通り天候の影響も受けながら検針件数をこなす必要があるから、ゆっくり休むこともできない。
なかなか報われないハードな状況に耐えられず転職を考えるという流れだ。

ガス・水道の検針の業務経験は市場ではどう評価される?

あなたがガス・水道の検針の仕事から転職を考えた時に踏まえてほしい市場での評価を3つお伝えしたい。

①30代後半で現場でのキャリアしかないと転職市場では異業種では評価されにくい

30代後半になるとやはり思考力の部分で評価がされにくくなる。
ガスや水道の検針の仕事が頭を使わない仕事だという事ではないけど、
やはり決められた件数を確実に回っていう事に注力してきたケースが多い。

30代後半になるとやはり考えて仕事を推進していく能力を何よりも求められている。
その経験不足と判断される場合がある。

②現場系のコツコツ業務を行うような仕事では検針業務の経験を評価する時がある

例えば以下のような職種は正社員として転職する場合でもまだ評価されやすい。

●タクシードライバー
●清掃
●住宅設備関連
●製造ライン
●宅配ドライバー
●警備

このような仕事はコツコツ目の前の検針をしっかりこなしてきた仕事ぶりは評価されやすい。
宅配ドライバーなどは天候に関わらず決められた荷物を確実にやりきらなければいけないから今のあなたの経験は活きる。

またガスや水道というインフラに携わっていたことから住宅設備の分野などは馴染みやすい。
設備工事スタッフとして現場の仕事や設備会社の営業なども経験が活きる部分も多い。

③検針スタッフは割合的に真面目な反面、創造力に欠けると判断されやすい

ガスや水道の検針業務は割合として検針チェックの件数をこなすという事がミッションになってきてるケースが多い。
そうすると、検針を遂行する体力や行動力は付いても、創造的に仕事をしていくという事ができない人が割合多い。

実際に現場だけやってきた人が職務経歴書に書くのも
・検針業務+(設備機器やプランの提案)くらいしかかけていない人が多い。

20代ならそれでもまだこれからいろんなチャレンジができるが、30代も後半になるとそうはいかない。
何か今までの経験で創造的に仕事をした経験は問われる。

例えば、

●マネジメント経験(役職をもつ)
●営業や販売の経験

などは戦略、戦術を自分で考えてやっていく職務に当たるためプラスで持っていると評価されやすい。

④大手グループ会社での勤務はコンプライアンス遵守の経験は評価される

ガス会社などは大手の「○○ガス」というのが冠に付いた会社で勤務している人も多い。
大手や上場企業のグループ会社で働いている場合はコンプライアンスについても遵守してきたことだと思う。

一つ一つの業務にコンプライアンスというものがついて回ってきたことだと思うけど、
そういうベースの業務知識や法令の知識などは評価される部分だ。

逆に年齢も30代中盤くらいになってくると、仕事の中でコンプライアンスとは無縁だった人が
いきなりコンプライアンスを遵守するような環境に移っても適応がしにくいと判断される場合もある。

ガス・水道の検針を辞めた後に就く仕事は?

 

まずそもそもだけど、
あなたが30代後半以上の年齢で検針の現場業務しか経験がない場合、
辞めるという選択をする前に今の環境で状況を変えることはできないかを考えるべきだと思う。

例えば、近いうち昇格はできないか、営業や販売的なポジションに異動はできないかなど
社内でキャリアアップをした方が得策だと言える場合がある。

30代後半や40代になって現場業務しかない場合はやはり転職市場では自分を高く売れない。
その点はまず踏まえてほしい。

それを検討した後での話になるけど、今まで僕が相談に乗ってきた求職者の人でガスや水道の検針をやっていた人で下記のような仕事に就く人がいた。

住宅・不動産の営業

住宅や不動産の営業は30代でも未経験で採用してもらいやすい。
しかししっかり成果を出すポテンシャルや気持ちがないとすぐに折れてしまう。

検針業務の仕事は嫌いではなかったけど「待遇」が不満だった場合で
あなたが人とのコミュニケーションが好きだという場合は活躍できる余地があるかもわからない。

しかし覚えることはむちゃくちゃある。
建築の事、税金の事、ローンの事、家計の事・・・
したがって勉強することが嫌いな人は向かないと思う。

タクシードライバー、宅配ドライバー

タクシードライバーも宅配ドライバーもコツコツお客さんを拾ったり荷物を届ける運賃の中から歩合をもらう仕事だ。

乗せれば乗せるほど、運べば運ぶほど稼げる仕事になる。
検針でもいかに多くの件数をこなすかを考えて仕事をしてきた経験は
いかに多くのお客さんや荷物を乗せて届けるかいう仕事に活きる部分もある。

仕事自体は地味だが明らかタクシードライバーは明らかにサービス業だ。
タクシー会社も群雄割拠。お客さんに以下に満足いただける対応ができるかが成果の分かれ目になる。
昔は稼ぎたいという気持ちだけで活躍できたが今はどちらかというと人のお役に立ちたいという気持ちがある人は活躍しやすい。

役に立ちたいという気持ちがあまり持てない人は宅配ドライバーの方が向いているだろう。

通信の営業(通信プラン)

ネット回線やケーブルテレビといったサービスを訪問営業やショッピングセンターや家電量販店などのイベントで営業していく。
ガスや水道といったインフラの料金を扱っていたのと同様、家計の中の通信料金をお得にしたりする提案にもなる。
訪問営業などは検針の訪問で多少慣れたところはあるので未経験でも始めやすいというのもある。

ただここも訪問営業などは天候に左右されやすいところもあるし、契約がもらえないと干されやすい。(会社にもよる)

当然対面でお客さんと話すことが必須になるので接客や営業というものに抵抗があると難しい。

施設警備

施設警備はどちらかというとあまり直接対面してご案内などをする仕事ではないから、コミュニケーションをとるのが苦手な人は始めやすい。

ショッピングセンター、ビル、ホールなど様々な場所で
しかし、施設の安全を守る仕事だから洞察力や周りに配慮する力などは非常に求められる。
アルバイトの警備員なら多少緩い仕事もあるかもわからないが正社員としてのキャリアを積もうと思うなら、
周りの変化に気づく力などを磨いた方がいいと思う。

もう一点重要なのがビルの様々な警備システムなどの機械メンテナンスなどがある場合がある。
徐々に機械的なことも覚えることも必要になってくるので、そういったメカニックなことも少し触れられるとキャリアの幅は広がる。

転職エージェントの力を借りるのも選択肢の一つ

ガス・水道の検針の仕事からの転職を考える場合、上記の通り上手くアピールができないと難航するケースが多い。

ここでは転職エージェントにお世話になってしっかり強みの棚卸や、書類のチェックなど協力してもらう事も大きな武器になる。必ず転職エージェントには登録して進めるようにしよう。

20代であればマイナビエージェント、30代であればdoda、また保有案件数の最も多いリクルートエージェントあたりには必ず登録して数めるようにするとよい。

自分では伝えられないことを担当者から企業に伝えてもらったり、気づかなかったPRポイントに気づいて書類を作ることはやって損はない。一度登録してみて辞める前に水面下で活動を始めてみる事もおススメする。

まとめ ~ガス・水道の検針の仕事を辞めたい!今後のキャリアは?~

ガス・水道の検針の仕事を辞めて次に行く場合、
20代ならいろいろな挑戦ができるが、30代も後半になって現場経験しかないと全般的に評価がされにくいケースが多い。今の環境でいろんな役職や他部署での経験を積んだ方があなたのキャリアにとってはいい場合がある。

転職を考える場合は、とにかくあなたの中での覚悟は必要になってくる。
稼ぐ!、仕事を全うする!という強い気持ちが持てていないと採用はされない。

「どこかいいところあればな~」というような形では正直、先はない。
次に転職したところで骨をうずめる覚悟でいかなければまた転職を繰り返すことになってしまう。

その点しっかり持って決断をしていこう。
今日はここまで!
See you mate.