就活での新聞の活かし方【業界理解につなげる読み方の3つのポイント】

業界・企業研究
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就活のために新聞どうやって読んだらいいのかわからない

新聞の情報量が多くてどこをどう見たらいいの?

就活を進めていく中で「新聞を読め!」と言われる事も多くあると思う。
就活や実際に就活を進める上で新聞は読むべきなのか?

なぜ就活に新聞が必要なのか?
また新聞を読む目的は何か?
どのように読んだら良いのか?
ぶっちゃけ就活でどう活用すれば良いか?

キャリアアドバイザー目線で伝えていきたいと思う。

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就活に新聞がめちゃめちゃ有効活用できる理由

結論から言うと、就活を進めるなら必ず新聞は読むべきだ。

新聞には多くの政治や経済のニュースが書かれているけど、どのニュースもあなたの生活やこれから選ぶ仕事と少なからず関係がある。メリットは主に以下の3つ。

①業界研究・企業研究に役立つ
②世界経済の動向がわかる
③様々なジャンルの情報や雑学知識が得られる

①業界研究・企業研究に役立つ

新聞ではいろいろな業界の企業のニュースが掲載される。
時事ネタも拾えるし、業界自体にどんな動きがあるのかを把握できる。

業界研究や企業研究に大いに使えるし、それらを知ることによって面接での自己PRや自分の思いを伝える際にもこういった業界の流れに沿ったアピールができるようになる。

②世界経済、世界の動向がわかる

言うまでもなく日本経済というのは自国だけでなく、世界のたくさんの国々の動向と密接に連携している。

他国で何かの動きがあったというニュースを目にしたとき、

・日本の経済はどのような影響を受けるのか
・日常生活の中にはどういう影響が出るのか

などを推測することもできるようになる。

③様々なジャンルの情報や雑学を得られる

いろんなジャンルでの情報や雑学を身に付けることは、社会人になってからのコミュニケーションの中で非常に重要になってくる。

社会人になると、相手を会話のレベルで判断する。
特に役職者であったり、地位のある人などは、会話のレベルが合う人と好んでコミュニケーションをとる。こういった情報を持ち合わせないと、あなた自身のレベルを上げる機会を損失してしまう。

就活で活かすために新聞の3つの読み方

新聞はただ文字を読んでいるだけではあまり効果的とは言えない。
書いてある記事からいろいろなことを連想しながら読み進めることをおすすめする。

①背景を読み取るクセをつける
②連想できることを考えながら読む
③自己PR、志望動機につなげるポイントを探りながら読む

①背景を読みとるクセをつける

・世界のどこどこでこういうことがあった
・国内でこんなことがあった

というニュースを見た時にその事実を表面的に把握するだけではダメ。

●なぜそういうことになったのか?
●どのような流れでそこに行きついたのか?

という背景を探るようにしよう。

例えばアメリカとイランの問題。

・アメリカがイランの将校をなぜ殺害したのか?
・歴史上どういういきさつがあって不仲なのか?

これを理解しようとしないと問題の本質が分からない。

経済についてもどこどこの会社の株価が下がったというニュースがあれば、

・なぜそこの株が下がったのか?
・株を売った投資家は何を懸念して手放したのか?

このような背景を把握して読み解くようにしよう。

②連想できることを考えながら読む

例えば世界のどこかで洪水が起きたというニュースがあったとする。
洪水被害から考えられる事、連想できることを出来る限り考えてみよう。

警備会社はその影響で仕事が発生するかも分からない

物流会社はその国の物流がストップし、荷物の発送や到着に影響が出るかも分からない

建設会社は洪水で流された建物の復旧を検討しなければならないかも分からない


食品メーカーは家を流された人々に食糧を届ける検討をしなければならない

その他言い出せばきりがない。政治でもそう。
元総理の息子議員が育児休業を取ることになったけど仮に男性の育児休暇取得が進むと、どんな事が考えられるだろう?

・女性が社会復帰しやすくなるので、女性用のビジネススーツ業界が伸びるのでは?
・働く女性をターゲットにしたリラクゼーション施設も増える?
・保育園などの託児施設が必要になり、保育士がもっと足らなくなり、国が資格取得を補助?

どんなことでも考えられる。

つまりどんなニュースでもまずは自分の生活環境とか自分の興味のある業界において
その事実によってどういう可能性があるかを考えられる思考回路が身につく。

③自己PR、志望動機につなげるポイントを探りながら読む

新聞記事は自己PRや志望動機の根拠となる情報にもなる。

あなたの志望する業界、関心のある業界でのニュースに着目し「このような流れの中こういう風に考え志望した」というように説得力のある志望動機や自己PRにつなげられる。

そもそも、志望動機などはどの就活生もあまり深みのない取って付けたような浅い動機が多い。
説得力のあるものでなければ採用担当者は納得しない。

自己PRや志望動機に関連付ける視点で読むと他の就活生とは違った深い志望動機を作ることもできる。

新聞を就活に活かすなら「株」、「為替」、「金利」については理解しておく!

株、為替、金利の仕組みについては基本的なことは理解しておく必要がある。

新聞を見る時に日経平均株価がいくらだとか、今日本円がどれだけかなんてのも重要だけどその数字自体を覚えていても意味がない。

僕は専門家ではないからより突き詰めた話は別で勉強するようにしてほしい。

例えば為替でいうと1ドル120円だった為替が1ドル110円台までになった場合に1ドルが現在110円だという事を知っていても何も意味がない。

以前の120円の時に比べて

・どのような要因で110円まで円の価値が上がったのか?
・110円まで上がった事によりどのような事が考えられるか?

こういった事が自然と理解できている状態にしておかないといけない。

例えば海外から食材を仕入れている国内食品メーカーは
1ドル120円→1ドル110円(円高)になると、海外の食材が安く仕入れられたりして大きく利益が上がる事が考えられる。

海外に車を多く輸出する車メーカーであれば、
1ドル120円→1ドル110円(円高)になるとアメリカで3万ドル(360万円)で売れてた車は同じ3万ドルでも330万円でしか売れない。つまり収益減だ。

そして円高になるとこういった輸出企業の収益が下がる事になるので、日本は株価が下がりやすい。日本で影響力のある多くの企業は海外に商品を輸出しているからだ。

収益減少が見込まれればその会社の株を売る人が増えることになり、株価が下がっていくことになる。

円安になると、輸出企業の業績が上がり安くなる事により雇用が増え、従業員の給与が上がる。
景気が良くなり株価もどんどん上がっていくのが円安の基本的な流れだ。

円安になると雇用が増えるから例えば人材系の会社はさらに業績が伸びる可能性が考えられる。

・・・というような為替や株価についての基本的な事や詳しい事は専門のサイトでもみてくれれば良いけど、

つまり言いたい事はそういう背景を理解した上で、紙面に書いてある事実だけを把握するのではなく、

自分の志望する業界、志望する会社にどういう影響が考えられるかを自分なりに推測しておく必要があるという事!

「自分はこう思うからこういう風に考えてみる。」
という事が言える学生とそうでない学生は全く印象が違う。

このニュースは自分の就活にはこういう影響があるとかね。
紙面に書いてある事実だけを把握するのは新聞を読んでいる意味がない。

就活に活かせる新聞は? 

では就活に活かすための新聞はどの新聞がいいのだろうか?
いろいろと特徴があるのでいくつかお伝えしておこうと思う。

日経新聞

日経新聞が仕事する上では一番良いというのは間違いないし
僕は15年以上日経新聞を読んでいるからその他をしばらく見ていないけど、
これまで新聞を読んでいなかった就活生がいきなり日経新聞をやみくもに読むのはあまりお勧めしない。

少々レベルが高いからだ。
日経新聞は読み方をしっかりマスターすれば非常に有意義な新聞だ。

朝日新聞

最初は朝日新聞が記事の数的にも読みやすくお勧めする。
まだ社会や経済のイロハや専門的なことが分からなくても結構分かりやすく
書かれている記事が日経よりは難しくないかなと言う気がする。

⇩⇩

試読もやっているのでぜひよんでみてほしい。

ローカル新聞(地元就職の場合)

地元就職の場合は、地元経済や地元企業の情報が多く載っているローカル誌も読めると言い。

ただ地元の情報だけ掴んでいても、その上流の情報を知っておかなければいけないから、
世界情勢、国内情勢は広くつかんでおこう。

まとめ ~就活に新聞を活用するための読み方の3つのポイント~

新聞は就活には大いに活かせるけど、ただ表面的なところだけ読んでいても何の意味もない。

就活においては新聞記事を通じて

●関連する情報を知る
●仮定して考える

というような【考える力】を醸成することが一番の効能だと思っている。

就活に限らず社会に出て【考える】ということは一番重要な習慣だ。
考えることをしなくなると仕事はAIにとって代わるし、あなたがいる意味がなくなる。

是非新聞を通じて考える習慣をつけてほしい!
今日はここまで!