
なんでなかなか仕事が決まらない??

20代なのに仕事決めるのこんなに難しい?

仕事が決まらない理由が全くわからん!・・
20代で仕事探しを頑張っているもののなかなか仕事か決まらないという悩み。キャリアコンサルタントとして数百名の20代の転職支援をしてきているけど、この理由にはやはり共通するポイントが存在する。今回は20代で仕事が決まらない人の共通点と押さえるべき4つのポイントをお伝えする。
・20代で仕事がなかなか決まらない人
・なぜ仕事が決まらないか理由がわからない20代の人
・なるべく早く仕事を決めて安心したい20代の人
【この記事が伝えていること】
→20代で仕事が決まらない人の共通点
→仕事が決まらない20代が転職を成功させる5つの手順
→自分に足りないものを見極める方法
20代で仕事が決まらない人って多いの?
これを読んでいるあなたはおそらく仕事がなかなか決まらず悩んでいる状態だと思うけど、あなたと同じような境遇の人はそれなりにいる。僕はおそらく300名以上の20代の転職支援に関わってきているけど、なかなか決まらない人には1年も2年も決まらない人もいる。
20代の転職活動期間の統計としては以下のような統計もある。現実には90%以上の人が3か月以内に転職を決めており、3か月を超えても決まらないという人は10人に1人程度だ。あなたがどのくらいの間仕事が決まってないかはわからないが、3か月以内ならあなたと同じようなレベルで悩んでいる人は相応にいるだろう。
転職活動期間 | 割合 |
1か月半以内 | 42.9% |
3か月以内 | 47.6% |
6か月以内 | 7.6% |
7か月以上 | 1.9% |
20代で仕事がなかなか決まらない人の共通点
ズバリ20代で仕事が決まらない人の共通点は以下。これは経験上間違いない。一つでも当てはまる場合はぜひ読み進めて改善の一手としてほしい。
権利の主張優先!貢献の意識がない
ここ数年最も多くなってきたのがこれ。とにかく貢献するよりも先に自分の権利を主張する20代はめちゃくちゃ多くなっている。これは30~40代の人事からしても敬遠したい人材。
休み、給与、残業など、確かに働き方改革が謳われるようになって企業としても就業環境の整備を進める必要はある。しかし、給与の発生は会社に貢献した中で発生する売り上げや利益が厳選だということを忘れてはいけない。労働者と会社は対等だ。価値を提供してこそ自分の権利を主張できる。
その会社での仕事を通してこうなりたい!という願望がない
これも仕事が決まらない20代に非常に多い共通点。なぜその会社を受けたのかが全く伝わっていないということだ。「とりあえず受けに来ました!」的な姿勢では人事があなたを採用するはずがない。その会社での仕事を通してどんなことを実現したいか、どんな自分になりたいかを明確に言えなければ「活躍できるイメージ」が持てない。
キャリアのある人なら今までの経験をどのように生かしていきたいのか?などその会社にどのように貢献したいかを語ることもできない人が非常に多くなってきている。
とにかくズレている
自分をアピールにすることが企業の求めるアピールになっていない、いわゆる訴求のズレも仕事が決まらない20代に多い原因の一つ。
会社が求人募集をする際はどこも基本的には「採用ターゲット」というものがある。なかなか求人原稿などには法的な絡みもあって記載することはできないけど、年齢、性別、学歴、経験、性格、趣味などこんな人を採用したいというモデルがある。
仕事が決まらない人はこの企業が考える採用ターゲットを全く意識できていない。つまり自己評価、自己満足の選考になっているということだ。その求人募集によって、
これを逆に考えていなければその企業に合致したアピールがわからない。これは本当に重要。100社あれば100通りの採用ターゲットがある。それを考えることができればおのずと適切な自分の訴求の方法が見えてくるはず。
ストレス耐性が明らかに低い
やはり20代では、近年ゆとり教育の弊害もあり30代中盤以降の社会人からするとストレス耐性が明らかに低いと感じられるケースが多い。書類の中身や面接でどれだけその耐性があるかは各社結構見るようになってきている。
・転職回数が明らかに多すぎる
・転職理由が会社や人などベクトルが外に向きすぎている
・何かをやり遂げた経験があまりない
などはストレス耐性が低いのかなと思われやすい。自分にとって越えなければいけない壁、多少不都合な環境でもしっかり乗り越えていけるということを感じてもらえなければ「弱い」と思われてしまう。
選考を絞りすぎている
近年みられる傾向の一つに、選考先を絞りすぎていることも挙げられる。スマホ時代になり各企業の情報が様々なところで確認できることによって細かい部分まで見すぎていて結局ネガティブなポイントに目が行き過ぎてしまい応募をためらってしまうということも仕事が決まらない原因の一つ。
はっきり言って20代なら仕事の良し悪しなんて10%も理解できていない。どんどんいろんな会社を受けてみるということが必要。転職を繰り返すことが怖いという考えを持つ人もいるけど、会社を見ることはどれだけでもしてもいい。
少しでも興味を持てる会社にはどんどん応募をして、書類で落ちる可能性もあるわけだから、まずは面接で話を聞いて社会勉強のつもりでどんどん挑戦していくのもよいだろう。内定を受けるか受けないかはあなたが選択できる。バッターボックスに立ってない状態では結果は出ないのは当たり前。
20代の転職での選考社数は?
参考までに年代別の平均の選考社数と比較してどうかということは確認してみよう。下記の通り20代であれば7~8社は選考は受けている人が多いが決まらないと嘆いている人は実際2社、3社しか選考を受けていない人が多い印象だ。
年令 | 応募社数 |
〜19歳 | 4.1社 |
20〜25歳 | 6.3社 |
26〜30歳 | 7.1社 |
31〜35歳 | 8.2社 |
36〜40歳 | 8.7社 |
41〜45歳 | 10.1社 |
46〜50歳 | 12.1社 |
51〜55歳 | 14.5社 |
56〜60歳 | 14.5社 |
61歳以上 | 15.2社 |
20代が仕事を確実に決めるための5つの手順
では20代で仕事が決まらない人が確実に内定を得て転職を決めるためにはどうしたらいいか。これは確実に以下の順番で時間をとって進めることをお勧めする。
転職活動は、求人を見て応募するという単純な行動しかできていなければまた転職を繰り返すことになるだけだ。必ず事前にしっかり時間を使うことが必要。
①自己分析をがっつりやる
②求人情報の見方を改める
③履歴書・職務経歴書は完璧に作成する
④転職エージェントは使う
⑤複数の求人にエントリーする
①自己分析をがっつりやる
まずは何はともあれ自己分析。自分がどうなりたいかを自分が把握していないことには仕事も選べない。自分が5年後、10年後目指すものが明確になると、属するべき環境や選ぶべき道がはっきりするというもの。目の前の求人情報だけに一喜一憂しながら転職活動を進めることと比べるとその後のスキルアップにも大きな差が出る。

自己分析ってどうやったらいいの?
特に20代で仕事がなかなか決まらない人は、学生時代の就職活動がしっかり取り組めていない人が多いので自分のことをしっかり考えたことがある人がほとんどいない
こういったことをしっかり考える時間をとる必要がある。具体的にはそのような志向を診断するツールを使ってもいいと思うし、山にこもって2~3日考えてもいいくらいだ。以下のようなツールがあるので登録して診断してみよう。
②求人情報の見方を改める
自己分析ができて方向性が定まってくれば、大事なのは求人情報の見方。転職サイトなどの求人情報を見てそれだけで判断していないだろうか。仕事選びの際、20代の相談者にいつも伝えているのは表面的なイメージや求人票に書いてあることだけで選定をしないということ。
まず求人情報を見て仕事を選ぶうえで一番大事なのが業界構造の理解。ただ求人票に書いてあることで表面的に理解するではなく、その会社の業界の大企業から中小企業の構造や、業界の慣習、利益の源泉がどこか?ということを明確に説明できるようにすることだ。

業界の大きな構造は必ず勉強して選考に臨む!
それがわからなければどのように貢献ができるのかも伝えづらく、会社としてどういう優位性があるのかもつかめない。必ず勉強すること。そして細かいところでいうと以下のようなポイントがある
・企業体質としてトップダウン型かボトムアップ型か?
・その会社で働くことによりどんな人や会社とつながることができるか?
・市場価値の上がるスキルはどのようなものを身に付けられるか?
・3年後、5年後の年収や働き方の変化のイメージ
このようなことは事前にWEBなどを確認すれば確認できる機会が多くなっているのでしっかり確認をしてみよう。この辺りは求人広告などの情報では確認できないところも多い。自己分析に基づいたあなたの入社後の働き方に大きく影響してくる部分になるはずだ。
③履歴書・職務経歴書は完璧に作成する
20代で仕事が決まらない人には書類の作成をいい加減にやっている人も多い。書類は印象という意味では非常に重要。適切な作成方法で自分をしっかりアピールしよう。書類選考については多くのポイントがあるため別記事を参考し、今あなた自身の作成している書類を見直してほしい。
あなたに理解しておいてもらいたいのは、応募者の多い会社ならあなたの書類に目を通すのは10秒程度。中小企業でも有能な人事社員であればその10秒程度の時間があれば判断はつく。それくらい書類は見やすく端的に、かつパッと見た印象も挙げる必要がある。必ず見直すこと!
④転職エージェントは使う
企業からしたら20代は可能性があるどんどん選考したい年代だ。にもかかわらず20代で仕事が決まらないあなたはやり方や進め方を誤っている可能性が高い。自分では気づけていないということにもなるので確実に第三者のサポートを受けた方が良い。
周りの友人や知人でもよいけど、やはり転職のサポートのプロである転職エージェントは活用すべきだろう。以前は転職エージェントというと30代や40代のキャリア層が中心だったけど今はスキルの浅い20代でも積極的に支援するエージェントも多く、そんなポテンシャルを秘めた20代を紹介してほしいという企業も多い。20代のキャリアの浅い人向けの転職エージェントは以下を検討するとよいだろう。
・
・リクルートエージェント

・キャリアスタート

・パソナキャリア

この中から2~3社にエントリーしておくのが良い。求人は転職エージェントによって保有するものが違うため多くのチャンスを得るために複数登録しておくのが良い。
⑤複数の求人にエントリーする
前述したとおり、求人は選り好んで応募するのではなく積極的に応募はしておいた方がいいだろう。応募することによってその会社や業界の勉強にもつながるし、その後のあなたの教養としてもつけることができる。
求人情報の見方を改めるということもお伝えしたが、そういう視点を持ってほしいという意味で、それが全部確認、納得出来てから応募をするということではない。
仕事なんてものは20代のうちは入社してみなければわからないことばかり。選考の時点のイメージだけで考えていてもはっきり言って意味ない。未経験の業界や職種などであればあなたの理解というのはせいぜい2%程度。長年キャリアコンサルタントやってる僕でもまだまだ知らない仕事や関わったことのない仕事もある。
どうせ書類が通るかどうかもわからないのだから、5社10社とエントリーしてチャンスをどんどん作るべき。いちいち選考にも進んでいないのにその会社のことを自己判断しきらない!
仕事が決まらない20代が足りないものを見極める方法
仕事が決まらない20代が自分に足りないものを気づくためのポイントもお伝えしておきたい。自分に質問を投げかけてみてはっきり答えられるだろうか?
転職の軸は?と聞かれたときに明確に自信をもって答えられるか?
転職の軸は非常に重要。これをはっきり答えられることであなたがどのような思考を持って転職に臨んでいるかが相手に伝わる。これがある人とない人では志望企業に対する思いの強さの印象も変わる。転職の軸をしっかり定めよう。
応募書類の客観的な感想を誰かにもらったか?
書類選考に落ち続ける人も多いけど、ちゃんと客観的な評価を確認しよう。知人や友人、先輩でもいいし、プロの転職アドバイザーに評価してもらうのもいい。要は、独りよがりにならないように進めていくようにしよう。一人で進めているとうまくいかないときに何がうまく評価されないのかがわからない。
求人に「エントリーしない理由」を明確に言えるか?
志望企業を選ぶことを逆の視点で考えてみることも重要。志望企業を選定する際、エントリーしないことを決めた会社はなぜエントリーしないのか?を明確に返答できるだろうか。
これにはっきり答えられることで前述の転職の軸が明確になっているかどうか?も確認できる。ただ何となくよさそうじゃないからエントリーしない、というようなことにならないようにしよう。これがはっきり答えられなければ、あなたの転職活動がうまくいかない理由の一つかもわからない。
自身の転職を誰かに相談しているか?(転職エージェント等も含め)
人間、自分の価値観や持ってる知識というのは狭いもの。そんな頭で考えていても考え方や視野は広がらない。まだまだ20代ならまだ理解できていないことも多い。これはキャリアのプロや親戚や知人などの年輩者や先輩などに相談して様々な意見をもらう方が良いに決まっている。
ただ、そこで返ってきたアドバイスというのはそれを聞く人の経験則によることが多いので、当然人によって意見が違う。すべて参考にして鵜呑みにするというよりはそこでいろんな考えや経験談を踏まえて自分が適切に選択できるようにするということだ。
また同じこと体験したとしてもあなたとその人ではとった行動も違うかもわからない。あくまで自分の頭の中だけで判断するのではなく、いろんな経験を聞いて選択肢の幅を増やした上で自分の判断が下せる状態を作るいということが重要だ。
まとめ ~仕事が決まらない20代…悩む暇があったら実践すべき5つの手順~
20代はまだまだ知らないことや感じたことのないことが多く、あなた以外にもキャリアの方向性も定まっていない人がほとんど。まずは周りの意見や考えに多く触れてみて自分の選択をするということが重要。自分の限られた思考の中だけで判断を下してきた結果が仕事が決まらないことの原因かもわからない。そういう意味ではこの記事を読んでくれたこともその姿勢の第一歩ではあると思うので、前身はしていると考えてよいだろう。
①自己分析をがっつりやる
②求人情報の見方を改める
③履歴書・職務経歴書は完璧に作成する
④転職エージェントは使う
⑤複数の求人にエントリーする
ぜひこの流れで転職の成功をつかんでほしい。
といったところで今日はここまで。
See you mate.
どんな人を募集したいのか?
またなぜそんな人を募集するのか?