
全然仕事が続かないのはなんで?

どうやったら納得いく仕事に就けるの?

仕事うまくいってる同級生見るとホント焦る・・
僕自身も新卒3年間は3回の転職を経験し、全く同じことを考えていた。そこから何年たっても同じような思いを持った20代の転職希望者の相談に乗ることも多いけど、今回は600名以上の転職希望者を見て感じる20代で仕事が続く人、続かない人の違いをお伝えする。
●仕事が続かないと一人で悩む20代
●自分の仕事選び方がわからない20代
●仕事を頑張ってる周りがうらやましい人
【この記事が伝えていること】
→20代で仕事が続かない人の特徴、続く人の特徴
→20代で仕事が続かない人が今後取るべき戦略
→続けられる仕事を見つける方法
20代で仕事が続かない人の特徴
こんなことを周りに言われることがホントに重く、ずっしりと堪えてさらに焦って行動してまたすぐ辞めての繰り返し・・・こんなループにハマっていた自分と同じ状況にある20代の方、気持ちは本当によくわかる。
そして今キャリアコンサルタントとして多くの転職相談をしてわかったこと。それは20代の転職相談で「仕事が続かない」という人には、実は間違いなく以下のどれかもしくは複数の共通する点があるということだ。
・他責傾向がある
・価値提供を考えていない
・思考が浅い
・学生の時の就活が適当
目標がはっきりしていない
まず当然ながら目指すものが決まってないので、今の仕事を続けてもいいのか悪いのかが判断できない。確固たる目標があれば多少今が苦しくてもその目標に向けて乗り越えようという考えになる。
「3年後、5年後にどんな状態になっていたいですか?」
この質問に明確な回答ができないということは仕事が続かない20代に共通する部分だといえる。
他責傾向がある
20代の仕事が続かない人に今までの退職理由を聞くと、多いのがこれ。
周りの環境や人に対しての不満が圧倒的に多い。今の時代働き方改革で残業時間の削減やパワハラ・セクハラへの意識も高まって数年前よりブラック企業と言われる会社は減ってきてはいるものの、依然として「周りに問題があったから退職をした」という人は減らない。仕事が続かない人に共通している退職理由だ。
価値提供を考えていない
前述の「他責」に関連してくる部分でもあるけど、自分から「価値提供をする」「貢献をする」ということが考えられていないという点も仕事が続かない人に共通するポイント。
仕事や雇用関係というのはお互いの価値提供の上に成り立っている。会社から得られるものは前面に出して主張をするのに自分が与える価値については考えていない人もいる。休みが少ない、給料が上がらないと言いながら自分が貢献できることに焦点が当たってない20代は年々多くなってきているのはキャリアコンサルタントの確かな肌感覚としてある。
思考が浅い
仕事が続かない人は判断・選択の基準が表面的な人が多い。与えられた目に見える情報だけで良し悪しを判断したり、一喜一憂したりする。会社で起こったことにおいて、なぜ会社がそうしたのか?なぜ上司がそう言ったのか?という裏側まで考えることをしていない。
仕事選びの時も募集要項や求人票に書いてある環境や条件だけを見ていい悪いと判断する。例えば「未経験OK!」と書いてあった時に「あ、じゃ応募しよ」とだけ考える人が多いというのもよくあるケース。なぜ未経験でもOKなのか?というその裏を読む習慣がない。後述するがこういう思考は非常にもったいないし、この考え方を捨てない限り状況が好転することはない。
学生の時の就活が適当
20代で仕事が続かない人に当てはまる人多いのがこれ。学生時代何も考えずに適当に就活をやっていると当たり前だけど、その先就職した会社で不平不満しか出てこなくなる。どういう将来を夢見てどんな基準で会社選びをしたか、業界選びをしたかというものがない人は大体仕事が続いていない。なんとなく就職しただけでは頑張る理由もない。
僕自身も例外ではなく、新卒3年で3回も転職をするという羽目になってしまったのはここが本当に大きい。
20代で仕事が続く人、上手くキャリアップする人の特徴
一方で20代でもモチベーションを保って仕事を続けている人、転職して新しい環境にも馴染んで楽しんで仕事をしている人に共通している点は以下。
・主体的な姿勢がある
・貢献の意識がある
・思考力がある
つまり仕事が続かないあなたの全く逆の思考や行動パターンを持っている。「仕事が続かない人」とは全くの逆になる訳なんだけど、念のため補足すると以下のようなポイントがある
目標を持っている
自分なりに今後向かいたい方向、得たいものなどがはっきりしている人は簡単に仕事を辞めるという選択をしない。なぜなら、そもそも仕事を選ぶ時点でその目標に向けての道だと決めて選択している場合が多いから。
3年後にこうなっていたい、30歳までにこれくらい稼ぎたい、こんなスキルをつけたい、そのように自分のビジョンがある程度しっかり語ることができる。
主体的な姿勢がある
物事を継続できる人というのは「全ての結果、その要因は自分にある」ということを自然に理解している。何をするにもまずは自分が調べて取り組んでみたり、新しいアイデアや解決方法を探して実践しようとしている。
転職をする際にも、仕事を継続できてキャリアアップの意識を持っている人は、前職の仕事の実績などをヒアリングしていても、そこに見て取れるのは「その人自身が自身の考えでどう動いたか?」がはっきりとあるということ。あまり会社や社員に対しての不平が出たりすることはなく、置かれた環境の中で自分がどう動いたか、考えたかという会話が自然と多くなる。
貢献の意識がある
仕事を楽しんだり、上手く継続できる人が持つ資質の一つに貢献意識が強いということも挙げられる。社員として自分が得られる権利(休みや給与や福利厚生など)を先に主張する前に、自分が会社や顧客にどんな貢献ができるのかを先に考えている。自分自身のスキルや経験がどのように役に立つのかという視点をしっかり持っている。
誰かの役に立とう、誰かに喜んでもらえることをしよう、行動はこういった基準で選択している人が多いと感じる。
思考力がある
物事に対して表面的ではなくその先にある意図や本質部分をしっかり見ようとしている。求人票や募集要項を見てその仕事内容や条件だけで会社を判断するのではなく、その仕事を通してどんな活きるスキルや経験が積めるのか、実際はどんな資質が必要とされているのか?をしっかり考えている。
その仕事を通して得られるものはお金以外に何があるか?を深いレベルで考えられている。
20代で仕事が続かない人が今後取るべき戦略
では、仕事が続かない20代がこれからしっかりキャリアを構築していく戦略はどうか?いつもキャリアの定まらない20代の相談に乗るときにまずアドバイスしている戦略が以下。
① まずは3年後のあるべき姿をしっかり考える
20代の仕事が続かない人の転職戦略の練り直しは、まずこれがないと何も始まらない。面接でも必ず聞かれるのは「どうなりたいのか?」ということ。5年後や10年後だと少し先過ぎて想像しづらいが「3年後」だと何か変化をつけることもできるし、その為の今の取り組みがつながっているイメージを持ちやすい。
3年後にどんな環境で、収入はどれくらいで、どんな仕事をして、どんな人と一緒に過ごしていたいのか?をじっくり時間を取って考えることがまず第一のスタート。
3年後にこうなっていたいというモデルになる人を見つける
手っ取り早いのは3年後にこうなりたいという人を周りで見つける事。こうなりたいと思える人がいれば当然その人のまねをすればいいだけだから、考え方や行動パターンに口調や人間関係まで徐々に近づいていくことができる。モデルにできる人を見つけると一番早い。
② 3年後のビジョンを実現するために必要な条件は何かを徹底的に考える
3年後のビジョンに近づくために必要なことを徹底的に考えてみよう。そのために必要なのは何だろうか?

コミュニケーション能力?人脈?お金?スキル?実務経験?資格?
これを徹底的に考えることで今選ぶ仕事、今選ぶ会社が徐々に決まってくる。先のビジョンから今の選択をするということが仕事を長く続けていくときのポイントになる。
③ 小さな決め事を毎回守る
20代で仕事の続かない人は「飽きやすい」「コツコツが苦手」という側面も持っている。毎日何か決めたことを絶対にやるという習慣をつけよう。これは大したことでなくてもいい。
こんな単純なことでもいい。要は決めたことを意識して毎日やってるという自覚が自信につながっていくということ。これを続けていくことがめちゃくちゃ大きな自信になって仕事ぶりやその考え方にも大きな変化が出てくる。継続力という自分が最も他人から言われたくない部分で自信を持つのはこれが一番効果的。
④ 一人で進めず必ずアドバイザーの意見をもらう
やはり仕事をコロコロ変えて続けないという20代の人にとって、なんでも簡単に自分の物差しで決めていってしまうということが大きなリスク。つまり何を基準に仕事を選ぶか、会社を選ぶかの判断が短絡的(前述のとおり思考が浅いので)な場合が多いので、また自分で選んでも失敗する可能性が高い。
必ず転職エージェントのアドバイザーにお世話になろう。アドバイザーも人によってかなりその力量に差があるけど、経験のあるアドバイザーなら今後数年の価値の積み方や今の転職市場価値などをしっかりしめしてくれる。また、自分では思いもよらなかった新しい業界や仕事に気づかせてくれることは大いにある。20代でキャリアの軸が固まってないという人はやはり転職エージェントのお世話になって選択肢を増やすことを強くお勧めする。
転職エージェントってどこがいいの?
転職エージェントの数も年々非常に多く増えていて、そのキャリアや領域、年代によってさまざまな転職エージェントが存在する。その中でも20代やキャリアの浅い方向けにお勧めできるエージェントは以下のようなエージェントになる。2~3つは登録してサポートを受けるようにしよう。
20代のキャリアがまだ浅い場合のおススメの転職エージェント



20代後半以降の場合(一定分野で1~2年以上のキャリアが主張できる場合)


女性なら女性アドバイザーも多く、親切さが他に比べて突出しているパソナキャリアに登録しておくと安心だ。特にまだ転職エージェントを使ったことないとか、転職が初めてという場合にはびっくりするくらい丁寧な対応をしてくれるので安心できるのもポイント。
上記の中から2~3社並行して進めていくとよい。
仕事の続かない20代が長く続く仕事を見つけるポイント
そして最後に、長く続く仕事を見つけるためのポイントをお伝えする。うまくいい仕事に就くために持つべきスタンスとして以下は心得ておくべき。
会社の知名度や規模、待遇に走ると確実に失敗する
まず自分が何に貢献できるか、役に立つかという視点がなく、「与えてもらいたい」という視点でしか選ばない傾向が強くなるため、この選び方は最もやめた方がいい。
そもそも何度も転職してる20代のキャリアもさほどない人は大企業や有名企業と言われるところはまず書類で足切り。書類出すだけ時間の無駄になりやすい。自分のビジョンを考えた上でその有名企業に入りたい!という絶対的な熱意があればまたそれに応じたやり方がある。
安易にいい会社に勤めようということだけを意識する大体失敗。それこそまさに「思考が浅い」という証拠。
すぐに決めたいという邪念を捨てる
これも20代の時の自分に声を大にして言ってやりたい。すぐに決めたいという思いは誤った選択へと導く悪魔のささやきだと思った方がいい。仕事が続かない20代はやはりなんでも安易に決めすぎであとで後悔しているというパターンが多数。
どんな会社、どんな仕事を選ぶにしてもメリットやリスクというものはある。それを十分検討せずに決めるから嫌なことが起こった時に「辞めたい」に繋がってしまう。じっくり企業研究や業界研究をしている人なら当然そのリスクを覚悟で入社しているので乗り越えるというマインドが持ててる状態になる。すぐ決めるよりも多少期間があいたとしてもじっくり決める、という考えを持とう。
自分は大したことないと開き直る(プライド捨てる)
仕事続かない20代の人に限ってよく感じるのがそのプライドの高さ。転職ばかりしているのにできることを主張しすぎたり、仕事の要件を甘く見ている人が多いということ。
「自分は思ったほど大した人間じゃないからダメもとで行く!」
と言い聞かせていこう。面接で仕事がロクに続いていない20代にいろいろ主張されたとしても、まぁ大して人事や採用担当者には響かない。そこは変なプライドや主張をしすぎるよりも自分はまだ今は大した社会人ではないんだと開き直れた人の方が上手く決まる。
まとめ ~20代で仕事が続かない人、続く人、何が違うのか?~
20代で仕事が続かない時の辛さは周りに相談しづらいし、周りから突かれてしまうとこの上なく悔しかったり恥ずかしかったりするだろう。
だけどどこかで自分がスタンスや思考を変えない限りはずっと同じパターンが続いてしまう。もし今回の記事を読んで当てはまることがあると思ったり、参考になったという部分があればぜひすぐに行動を変えてみるということから入ってほしい。
今の仕事が楽しくなることや、次の仕事が天職といえるようなきっかけになれば幸いだ。
今日はここまで!
See you mate.
「仕事変わるのもう何回目??」