内定が出たけど転職を決断できない・・後悔ない決断の為の3つの視点

転職
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転職活動で内定が出たもののすんなり決められない・・

2社内定が出たけどどちらも決められない・・・

内定先に転職すべきか、現職に留まるべきか・・決断できない

転職活動で内定をGETしたものの、会社の特徴や条件もそれぞれ。なかなかすべてが納得のいくポイントだという会社は少ないというもの。転職活動をせっかく進めたのに最後に決められない・・という求職者はあなた以外も多い。

今回は幾度となくそんな求職者の決断のサポートをしてきたキャリアアドバイザーの立場でその決断のポイントを僕なりにお伝えしたい。

【この記事が役に立つ人】
・内定がでたけど考えても転職を決断できない人
・現職に留まるか転職するか、考えても決められず頭はち切れそうな人
・何をポイントに転職の決断をすればいいかわからなくなって混乱している人

【この記事が伝えていること】
→転職に迷う時に整理して考える3つの視点
→転職の「成功」、「失敗」は何か?
→年代別の転職決断のポイントとは?

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転職で内定受諾を決断できない場合に持つべき3つの視点

ようやく内定が出て喜ばしい気持ちのはずが、転職を決断することができないケースは意外に多くの人が抱える悩み。しかしその悩みを抱える多くの人は結構そのポイントが漠然としていることが多い。

結論からお伝えすると僕は以下の3つの視点で整理して決断のサポートをすることが多い。

①自分の価値観とビジョン
②年代別の決断のポイント
③「安定は幻想」を受け入れる

①価値観とビジョン

そもそもの転職をしようと思った理由や、将来どこに向かっていくかの再確認になる。よくある例えで言ったら目的地を設定していないのに直進か右折か左折かなんてわからないという話。

あなたが大切にしている価値観を認識しないまま今の都合や目の前の条件で選んでしまうとまた取り返しのつかない遠回りをしてしまう事にもなる。

今の仕事や会社、内定をもらった会社のことは一旦横に置いておいて、あなたの大切にする価値観とその優先順位、そしてこの先向かっていく方向、目指すべき未来をイメージする事でどの道を選ぶかの軸が定まる。

②年代別決断のポイント

これからのキャリアを構築していく上で今あなたがどこにいるかというのは重要なポイント。前提として何かを始めたり、チャレンジするのに年齢は関係ないと思っている。

でも転職市場は、年代やあなたのキャリアに応じて、それ相応に持たれる「価値」がある。転職市場という「相手」を理解して物事を進めなければ優位に進めることはできないのでただ主観的に考えるだけではなく客観的に外から見た自分を理解することも重要。決断において年代別に重要なポイントを理解しておこう。

③「安定は幻想」を受け入れる

最も伝えたい考え方の一つがこれ。「安定」なんて存在しないという事を理解すべき人が多すぎる。生涯安泰と言われている大手企業でさえ合併や再編が進み、体制が変わることで身を置きづらい環境に一変したり、早期退職もどんどん推進している。「45歳定年!」なんて言いだす会社も出てきている。

中小企業もM&Aや事業領域の変容などで親会社が変わるとか、全く違う事業領域に参入していったり挑戦を続けているのである意味リスクを背負ってどんどん動いている。

安定は自分で作り出すほかない。環境に依存した仕事の選び方なんてしてたら自分を滅ぼすだけだという事をしっかり認識する必要がある。

転職活動で内定をもらっても決断できない理由

手間や時間のかかる転職活動の末に内定をもらった人が決断できない理由は主に以下の理由がある。

今の環境は心底抜け出したいとは思うけど・・

●条件が希望に沿わない(給与、休日や残業、仕事内容)
●将来的な懸念がある(転勤がある、事業の将来性)
●環境に対する懸念(通勤が困難、組織体制・雰囲気などへの懸念)
●家族の理解が得られにくい
●今までの経験やキャリアが活かしにくい

このような理由で内定をすぐに快諾できず悩むという事は逆に言うと健全でもある。他の人も同じような悩みを抱えている。

稀に叶うことはあるけど、多くの転職の際にすべてが希望通りになるという事はほとんどないと言っていい。しかし、人間動くタイミングでは今より良い環境を望むというもの。そしてすぐ目の前に見える条件や環境というだけで判断してしまおうとする。

本当に考えるべきは前述したように

①自分の価値観とビジョン
②年代別決断のポイント
③「安定は幻想」を受け入れる

を改めて考えて決断するという事。

内定先に転職するかの決断ポイント ①価値観とビジョン

そもまずはあなた自身が大事にする価値観、そして将来のビジョンを再確認する事。以下のようなことを改めて考えて見て自分の価値観の優先順位や、ビジョンを再確認するだけでも何を軸に決断すればいいかがわかるようになる。

価値観の確認

価値観はあなたが何を大切にしたいか?という事の自問自答をするという事。下記以外にもいろいろあるかもわからないが代表的なものを挙げてみる。

どれか一つを選ぶ、該当するというよりは、むしろ複数の価値観の要素が出てくると思う。ポイントはその優先順位(順番)を考えてみるという事。最も大切にしたい価値観からさほど大切じゃなくてもよいというものまでを整理することによって、転職の決断につなげることができる。

精神的安定

とにかく心に余裕をもってストレスや不安に追われない精神的に安定できる生活を送りたいという価値観。どんな仕事をするかに価値はあまりなく、その環境に不安さえなければよいという価値観。

成長・挑戦

現状にくすぶっていたり、今の会社環境ではなかなか思うようにやりたい仕事ができなかったり、刺激が少なくどんどんチャレンジをしたい思いが強い。新しい事業を始めたり、できない事をできるようになったり、自分の仕事の領域をどんどん広げていきたいという価値観。

奉仕・貢献

誰かの役に立つとか、サポートをするということに思いが強い。自分自身の欲や見返りというよりは、周りの人にベクトルが向きがちで周囲への貢献やサポートへの思いが強い価値観。

成果・報酬

今よりも高い収入を得るためにどん欲に成果を出す事にフォーカスする価値観。とにかく成果を出すためなら何でもしたい、そして高い報酬を得たいという思いが強い価値観。

家庭やプライベート

家庭や自身のプライベートを重要なものと位置づけ、仕事とのバランスをとりながら家庭や自分自身に時間を使いたいというタイプ。家族での時間を一番大切にしたり、没頭する趣味やライフワークとして位置付けるような仕事以外の活動がある場合はこの価値観が強い。

チームワーク・コミュニティ

社会性を大事にしたいタイプ。チームやグループでの活動や「和」を大事にしたいので自分自身が先陣を切るというよりは和気あいあいとした会社の雰囲気、チーム制での活動や関係性を大切にしたい価値観。

ビジョンの確認

転職の決断を迫られるとどうしても目の前の条件、目の前の判断材料で選んでしまいがち。そうではなく、最も重要なのは今後のあなたのビジョン。5年後、10年後にどんな働き方をしていたいかをイメージし、それが叶う環境はどれかを考えて選ぶようにしよう。

ビジョンとは例えば「将来お店を持ちたい」「海外で暮らしたい」とかそういう人生のビジョンもあると思うけど、転職の決断ができない場合に考えたほうがいいのはもう少し仕事の中にフォーカスした以下のような方向性を考えることだ。改めて自身が本当に目指す将来像を考えてみよう。

プレイヤー・専門的スキル

将来的にはプレイヤーや専門職として一つのスキルを向上させていきたい、その分野でプロフェッショナルになっていくというビジョンだ。職人と呼ばれる人たちは当然この部類に入るし、エンジニアとしてスキルを高めること、他にも営業として一流の成果を出し続けるという事もこれに入る。ずっと自分の身を置く領域で一流になるというビジョン。

マネジメントなど管理職

数年後は管理職として、組織やチームを率いていく位置で仕事がしていきたいというビジョン。自分自身が成果を出すことはもちろん、周りのメンバーのモチベーションを上げて成果を出させる、育成するということを目指すビジョン。

経営に関わるポジション

管理職よりもさらに上の視点をもって会社経営に携わっていくようなビジョンだ。そのためには様々な分野の勉強が必要で会社の舵取りに関わる部分になる。一つの会社に限らずどこの会社でも経営に関わる視点で仕事ができれば、どこの会社も重宝する。役員的なポジションを目指していくタイプだ。

事業を起こしたり独立起業

どちらかというと将来的には自分でビジネスを始めたいというビジョンだ。何か自分で新しい事業をスタートしていったり、独立起業したい思いが強いひとのビジョンだ。

これまでの転職支援の経験上ここはよく考えてもらいたいと思うけど、本当にこのビジョンが強い人は一握り。「起業出来たらいいな・・」くらいの価値観で転職先を選んでしまうとこれはまた失敗につながりやすい。事業を絶対に始める!起業する!という強い意志がある人だけがそれを踏まえた転職先を選ぶべき。

収入と生活

収入の安定や生活のレベルを上げるというビジョンもある。収入だけの話になりがちだけど、肩書なんてどうでもいいけどとにかく稼ぎたい!とにかくいい生活がしたい!というビジョンの人もいる。

内定先に転職するかの決断ポイント ②年代別の決断ポイント

内定をもらってもなかなか転職の決断ができないという場合に、一つ決断の材料として踏まえたほうがいいのがやはり年齢だ。

今の年齢もそうだし、転職した先の次のキャリアを考えるときの年齢というのも重要になる。実際に年齢を重ねると転職市場にはどのような捉え方をされるのかについては今認識しておいた方がよい。今転職をするしないの決断、転職先をどこにするかの決断の判断材料にもなる。

20代の転職決断ポイント

まだまだポテンシャルを買ってもらえる。学歴やそれまでの職歴というよりもこれからの可能性を評価してもらいやすいので転職はしやすいものの、その転職のしやすさにかまけてあまりちゃんと先のことを考えられてない人がほとんどだというのが僕の印象。

Kevin
Kevin

20代の転職の決断は次のキャリアを考えるときの視点がめちゃくちゃ重要。
潰しの利くキャリアになるかどうかを改めて考えて!

例えば次に30代入って転職ということになると、20代の時とは違い完全に即戦力として自立した頭数として採用になる場合が多く、20代の時の転職と違いやってきたことが完全に評価される。

つまり20代の転職の決断では次のキャリアチェンジのことも視野に入れ「つぶしが利く」かどうかというのは転職の決断においては非常に重要。

30代の転職決断ポイント

30代の転職はほぼ即戦力として実務経験をしっかり見られるので、20代の時に比べると未経験領域への挑戦は難しくはなる。30代ではキャリアでも過渡期になる人が多いので(このままでいくのか、違う環境でキャリアアップをしていくのか)多くの人が転職を考える。

Kevin
Kevin

30代は、実務スキル以外にも経験や強みを醸成できるか!は重要

年収も上がりやすい年代になってきて、その次のキャリアを考えた時に、新しい領域の仕事にチャレンジする事、管理職の経験を積めること、できる限り社外の人と多く接点を持って自分自身の人脈を広げていくこと、食いっぱぐれることのない資格にチャレンジできる事など実務スキル以外にもあなたが価値を感じてもらえるようになる点が養えるかどうかは転職の決断には重要な要素になる。

40代の転職決断ポイント

40代の人が内定をもらっても決断ができないという多くの場合はその原因が収入や条件面になりやすい。家庭でもたくさんの支出が必要になり、それ相応の年収も必要になってくる。しかし、40代の希望年収と企業の提示年収などの条件面はなかなかマッチしないケースが多い。

そればかりはしょうがないが、それ以上に転職するかどうかで考えた方がよい点は、その会社に貢献しようという気が持てるかどうかだ。まだ僕自身未体験ゾーンではあるけど50代に近づくにつれ、また50歳を過ぎてもどんどん歳を重ねるにつれて貢献や奉仕の心が人間出てきやすくなる。

提示条件だけでなく、その組織に身を捧げられるか、しっかり長年添い遂げられる環境かどうかという視点は持った方がよい。40代も転職はなかなか長期化するけど50歳を超えて転職となると転職市場は非常にシビアになる。

 

Kevin
Kevin

その会社や経営者に残りのキャリアを条件以上に気持ちでしっかり添い遂げられるか!

50代の市場価値

50代で転職の内定に迷う場合は当然条件的に前職よりも下がることは多くなりがち。しかし組織バランス的にこれからの組織やチームの発展を見据えると残りのキャリアが限られる50代はほとんど方針に沿わないケースが多い。

それでも内定を出してくれた会社はあなたの経験を会社の若いメンバーに承継していったり、あなたの経験値からくる新しいスタンダードを会社に注入してほしいというケースがほとんど。年齢を重ねるごとに人から頼られる、培ってきた経験や知識に期待されるという事は非常にありがたいことでもある。50代60代のキャリアは、年齢を重ねるごとに奉仕や貢献の意識がより高まってくる年代でもある。

Kevin
Kevin

条件以上にどれだけあなたのことを頼ってくれるか、価値を感じてくれるかという事で判断することも重要!

内定先に転職するかの決断ポイント ③「安定は幻想」

多くの転職希望者が内定先への転職を決断できない理由で最も多いのが「今と比べて安定していない」という事。しかし考えて見てほしい。今の時代本当に「安定」ってあるだろうか?

多くの上場企業や優良企業と呼ばれてきた会社でも合併や再編が当たり前になり今までの環境が保証されないことも多くなってきているし、早期退職を募る大企業もかなり増えている。

環境に安定を求めてはいけない。安定というのはどのような環境にいても自分が価値を発揮出来たり、環境に合わせて自分が安定できるように変化対応できる力だ。

決断した選択で未来をよくすると覚悟を決める

安定した環境かどうかで悩んでいるくらいなら、まずは前述のとおり自分のビジョンを決めてそれに向かって進むにはどんな環境に身を置くべきなのか?を考えることと同時に、どの道を選ぼうともリスクは何らかはあるので、決断した選択を絶対に最良の選択だったと言えるように努力する!という姿勢だ。

多くの人が周りの環境が自分の未来を決めると思っているけど、実際上手くキャリアアップする人というのは環境がどうあれ自分自身が前向きな気持ちを持っている。全て会社環境のせいにするのではなくあなた自身の気持ちでしかない。あなたのビジョンを考えた時、年代から見た今後のキャリアの中長期展望を見据えた時、あなたはどの選択で自分自身の未来をよくしていきたいかという考え方で、転職先の決断をすることが重要。

ただ安定を求めるという事は幻想であるという事を頭に入れておこう。

まとめ ~内定が出たけど転職を決断できない・・後悔ない決断の為の3つの視点~

転職活動で内定が出たけど決断できないという場合は以下の視点をもって決断するようにしよう。

①自分の価値観とビジョン
②年代別決断のポイント
③「安定は幻想」を受け入れる

目の前の条件提示、何となくのイメージ、リスクだけで決めるのはダメ!自分が目指す方向、年代に応じた見られ方、そして変化対応力をつけるという前提で最良の決断をしよう。

今日はここまで!
See you mate.