事務には向いてない‥もう辞めたい人向け【7つのチェックポイント】

転職
スポンサーリンク

事務の仕事をこのまま続けてもいいかわからない・・

事務に向いてないからもう辞めたい・・

次に転職するにしてもどんな仕事がいいの?

事務職の仕事への適性に疑問を感じている人は年々増えている。「事務」という仕事はどんどんとってかわるものが増えてきていて、将来性や誰でも出来そうな仕事にやりがいを持てない人が多くなってきている。

今回は「事務に向いていないのでは?」「もう辞めて違う仕事を探したい!」と思い始めた方向けに、辞めるべきかどうかのチェックポイントをキャリアアドバイザーの視点でいくつか挙げてみたので一度自分自身でチェックしてみてほしい。今後のキャリアプランの参考になれば幸いだ。

【この記事が役に立つ人】
・自分は事務に向いてない?と感じている人
・事務をもう辞めたいと思っている人
・事務からどうキャリアアップしたらいいかわからない人

【この記事が伝えていること】
→事務に本当に向かないかどうかの7つのチェックポイント
→事務職の市場価値
→事務から転職を目指すときのポイント
スポンサーリンク

事務に向いてない人ってどんな人?

今まで何度か事務経験しかない転職の希望者の相談に乗ってきたり、僕自身の仕事の中で「事務」と呼ばれるスタッフともいろんな人と長く仕事をしてきた。

その中で僕自身も感じている事務に向いてない人のポイントと言い切れる人は以下のような人だ。

・頼まれるのが面倒くさく感じる
・細かいところに目が行き届かない(気配りができない)
・人の好き嫌いが多い
・短気でイライラしやすい
・数字が苦手
・ひとつの場所にとどまっているのが苦痛
・自学の習慣がない

頼まれるのが面倒くさく感じる

当然だけど事務は大きいことから小さいことまであらゆる業務的な事務を担当する。

例えば多くのタスクを抱えているときに上司に「この書類コピーしといて!」などと言われると、自分の忙しさのせいで面倒くさく感じる。こういう他の部署の人からあらゆるお願い事をいつも面倒くさいと思っていては、事務は務まらない。

逆に事務に向いている人は同じコピーを取るという業務でも意気に感じてクオリティの高いコピーの取り方を実践して、差をつけている。

細かいところに目が行き届かない(気配りができない)

周囲に気配りができない事務は正直言って致命的。他部署のエラーを最終的に止めるのは事務の職責でもある。書類のチェック、社内外の報連相、データの確認など、細かいところに目が行き届かずザルのような仕事ぶりの人は事務には向かない。

また事務は基本社内にいることが多く、社内のいろんな人と関わる機会があるので、他の社員の変化に気が付いたり、その状況に配慮することができなければスムーズに仕事が進まない。

配慮、気配りというったところができない人は事務には不適格。

人の好き嫌いが多い

あの人はこうでああでといちいち人の文句ばっかり言っている人は、仕事自体はできたとしても事務には向いてないと僕は断言する。

いくら事務としてのスキルを持ち合わせていたとしても、周りの人とうまく調和することができなければ事務としては失格。前述のとおり事務は社内のいろんな業務に関わる事務作業を担当するので業務量も多くなるので、いろんな配慮が必要。

いちいち周りの人を好きだの嫌いだのと言っていては社内の調和がとれない。事務は各部署と密接にかかわるところでもあるので、いちいち人の好き嫌いで物事を判断したり、悪口を社内でぶちまけるようなタイプでニュートラルな状態が継続できない人は事務には向かない。

短気でイライラしやすい

いちいち、細かいことでイライラしてそれを周囲に見せつけるように出してしまう事務の人も結構目にする。これはダメ。

事務は最終的にはみんなのお悩み相談的なポジションでもある。周りが話しにくい雰囲気を作っていては事務として信頼される人にはなれない。

数字が苦手

事務は数字を扱うことが多い。計算ができなかったり、頭の回転が遅い人は事務には向かない。売上利益といった数字はもちろん、見積書や請求書などの数字をしっかり確認すること。

また逆に数字が得意というのは、計算ができるとかそういうレベルの話ではない。数字を見ることにより、その裏側を理解したり推測したりするということだ。

先月に比べて今月は○○の数字が減少しているので

××が原因で改善の必要があるのでは?

という風に数字を見るだけでなくその裏側まで見る必要がある。会社にとっては数字でミスられると損害となるケースもあるので数字を見るのが嫌、数字が苦手という人は事務には向かない。

ひとつの場所にとどまっているのが苦痛

事務は基本的にはオフィスにとどまって仕事をすることが多い。職場の雰囲気にもよるけど、一つの場所で缶詰めになって働くのが苦痛というタイプの人もいるけど、そんな人は絶対事務に向かない。むしろ今事務をやっている理由がわからない(笑)

事務で働き続ける以上これが続くので、さっさと部署を変えてもらうか、転職でもした方が精神的にも良い。

自学の習慣がない

「事務」と聞くと多くの人がライトにその仕事を捉えがちで、簡単にできると思っている人がまぁ多い。しかし、そんな考えの人は事務で大成することはないので向いてない。

事務といえども究めようと思うとその業務の中での専門領域は数多い。経理・会計、営業事務、PCスキル、タイムマネジメント、マルチタスク、提案書作成などいろいろあるけど、その各分野もしくはどれかで自分自身で学んで積極的にスキルを極めていく必要がある。与えられた仕事だけをやっている自覚があるなら改めて方がいい。

自学のスタンスがなければ事務は向かない(というよりもどの仕事に就いてもこれは同じことが言える)

事務を辞めたい人の理由TOP5は?

何年もの間、事務職を辞めたいという人から聞くその理由は大体以下の5つに大別される。肌感覚にはなってしまうけど

理由割合
人間関係(パワセクハラ・雰囲気が悪い)40%
スキルアップができない20%
単純につまらない・やりがいがない10%
評価されづらい10%
その他20%

これは僕がこれまで相談に乗ってきた事務キャリアの人たちの転職理由だけど、ざっとこんな感じ。

一番はやはり人間関係。ずっと事務所で仕事をしていることもあり、良くない関係の人とも顔を合わせてずっと仕事する必要もあり、そのストレスから辞めるというケース。

そして同じ仕事ばっかりやっていてスキルアップがこれ以上できないと考えたり、仕事がつまらないと感じ興味が持てないという人の割合も多い。

また、事務は「非生産部門」になるので数字など成果が図りづらいところがあるが、自分ではしっかりタスクをこなしているのに思ったほど評価されず給料も上がらないという理由も継続して多い。

その他には家庭都合や会社都合などを含んでいる。

事務に向いてないかを判断する【7つのチェックポイント】

あなた自身が本当に事務に向いていないか下記の7つのチェックをしてみてほしい。はっきり言っておくとこの中で2つ以上×がつくなら、あまり大成しない。他の職種の方がキャリアアップできる可能性は高い。

①自分のことよりも他人を優先できるか?
②人の手柄を素直に喜ぶことができるか?
③わからないことは全て自分で調べて解決する姿勢があるか?
④明るい笑顔が自然に出せるか?
⑤誰に対しても同じスタンスで接することができるか?
⑥細かい作業や繰り返しの作業が得意か?
⑦人や物の小さい変化気づくことができるか?

①自分のことよりも他人を優先できるか?

事務はいわば会社の縁の下の力持ちになる。決して前面に立つ立場ではないが、周囲の人の成果をサポートする仕事になる。なのに自分のことを優先していて仕事をしていては会社の求めるパフォーマンスは発揮できない。

自分のわがままばかり言っている人よりは、周りの人のことを一番に考えられるというタイプの方が事務として評価されやすい。

②人の手柄を素直に喜ぶことができるか?

①の延長線になるけど、事務は周囲の人の成果をサポートする仕事でもある。その周りのメンバーに手柄を持たせて勝たせるという意識が持てる人は評価される。

・営業が受注できるように最大限サポートし営業に花を持たせる
・経理がしっかり決算資料をまとめられるようにその資料を作成する
・忙しい管理職の業務を軽減して極力仕事をしやすくしてもらうために先回りで段取りをする

このように誰かの成果を喜ぶことができなければ事務としての本当に求められるパフォーマンスは発揮されない。

③わからないことは全て自分で調べて解決する姿勢があるか?

これも前述のとおり。事務をやるといろんな人から様々なことを依頼される。その時にわからないことも多い中、自分でそれを解消していく姿勢があるかはめちゃくちゃ重要。

今は何でもわからないことは大体Googleが解決してくれる。それすらせずに「わかりません」「できません」という人はびっくりするくらい多い。

「まずやってみます」「ぜひやらせてください」この一言が言えない人は事務なんてやめた方がいい。まあ事務に限らず他の仕事でもここは一緒だね。

本を読む、サイトで調べる、資格の勉強をするこういった取り組みが自発的にできる人は事務でも伸びる人が多い。

④明るい笑顔が自然に出せるか?

いろんな部署の人と関わる事務員として明るく自然な笑顔で接することができないなら、社会人としての在り方から考えたほうがいい。

笑顔のないところに福は舞い降りない。笑顔のない人生はあなた自身も含め、その周りの人を幸せにすることはできない事を断言しておく。

⑤誰に対しても同じスタンスで接することができるか?

いちいち好き嫌いで人の対応を変えるような人は事務には向かない。業務量も多いこともあり好き嫌いで接していては生産性が下がる。

業務処理自体は淡々とスピーディーに進め、コミュニケーションは誰に対しても笑顔で気持ちよく接することが事務には求められる。

⑥細かい作業や繰り返しの作業が得意か?

事務は細かい書類作業や、繰り返しの業務が毎日多い。そのような細かい地道な作業が好きではないという人は事務には向かないので、今一度確認してみよう。

事務でこれが得意でない人は致命的ともいえる。

⑦人や物の小さい変化気づくことができるか?

事務はある意味、いろんな部署とも連携する社内全体を見れるポジションでもある。そんな中で社内のいろんな人や物の小さい変化に気づくことができるか?アンテナが立てられるか?は自分で確認してみよう。

その気づきが社内の大きなエラーを防止することや大きな成果につながることもある。

事務に向いてないから辞めたいという人の市場価値

あなたが事務に向いてないと思って転職を考えた時にその市場価値はどうだろう?これは年齢によるところも大きいので年代別に分けて考えよう。

20代で事務に向かないという理由で辞める人の市場価値

20代であればまだまだ多くの可能性があるので十分チャンスはあるだろう。とはいえ20代でも25歳までと26歳以降だと少し市場の捉えられ方は変わる。

もし25歳以下ならまだポテンシャル採用をしている企業も多くあり、後述するがマイナビジョブ20'sキャリアスタート等の転職エージェントにお世話になればスムーズに新しい仕事を探せる場合が多い。事務以外の仕事でも十分期待できる。

26歳以上ならこれまでの少しキャリアを見られる場合が多くなってくるので、これまでのキャリアが少しでも生かせる畑での転職を考えたほうがよい。

20代で事務から転職するときに多い職種には以下のような職種がある。

営業、販売、受付、秘書、カウンターセールス、美容・ブライダル系職種、人事(採用・労務)

30代で事務に向かないという理由で辞める人の市場価値

30代で事務キャリアからの転職になると、他の候補者との比較になった時にやはり圧倒的に不利になる。違う職種に就こうと思った時にその職種でキャリアを積んでいる人の方が需要は高いからだ。あなた自身が相当な覚悟と気持ちをもって挑むというスタンスが最低限なければうまくいかないだろう。

しかし、これまでの事務キャリアの中でどんな経験をしてきているかを細かく棚卸することで他の候補者に勝てる部分が見つかることがある。これは自分ではなかなか見つけられないことも多いのでやはり転職エージェントのアドバイザーに面談でそのあたりを見つけてもらう方がよい。

30代であればdodaパソナキャリアあたりのエージェントに登録して面談を受ければ適切な求人を紹介してくれるだろう。

営業、カウンターセールス、秘書、美容・ブライダル系職種、経理、人事(採用・労務)

40代で事務に向かないという理由で辞める人の市場価値

40代になるとなかなか厳しい現実が待ち受けている。40代で一般事務程度の業務しか経験をしてきていない人を採用する会社はやはり少ない。30代でお伝えして事と同じように徹底的に自分のこれまでのキャリアを棚卸することが必要になる。

・経理的な実務を実は結構深いレベルでやっていた
・営業事務的な業務を担当する中で実は営業のセンスが磨かれていた
・労務実務に携わっていて入退社の手続きなど労務の経験があった

このような部分が評価される場合があるのでどのあたりが光るキャリアになるかをエージェントのアドバイザーに判断してもらうことが必要。40代になると一人相撲の転職活動では永遠に決まらないという可能性もあるので、必ず客観的なアドバイスをくれるエージェントに登録しよう。

30代と同じくdodaパソナキャリアあたりのエージェントはもちろん、あとは求人数の最も多いリクルートエージェントに登録して少しでも自分に与えられるチャンスを増やそう。

営業、内勤営業、ルートセールス、経理、人事(採用・労務)、冠婚葬祭プランナー

事務を辞めた後の転職の注意点

実際に転職を考える場合、まず第一ステップとして今後事務を辞めてどのようにキャリアアップしたいかのビジョンを明確にしよう。

・どんな分野で専門性をつけたいか?
・どれくらいの収入を目指したいか?
・どんな環境で(どんな人と)働きたいか?
・5年後10年後はどのような働き方を望むのか?

ある程度これらが明確になれば、自分で転職サイトやIndeedなどの検索エンジンで自分の意向に合った求人を探していくのがよい。もし考えてもあまりよくわからないという人は、自分の限られた引き出しの中で考えてるから答えが出ない、という場合が多いので転職エージェントにお世話になることをお勧めする。

転職サイト等を使う

転職サイトを利用する場合は様々あるけど、事務職だと女性割合が高いのでとらばーゆなどは女性の事務経験からのキャリアチェンジを歓迎する求人案件も多い。是非登録して検索してみるとよいだろう。

また他にもIndeedで求人検索したり、ハローワークで求人を探すのも一つ。求人を見る際の注意点としては下記の記事を参考にしてもらえるとよい。

転職エージェントを利用する

前述のとおり、事務から異職種に転職したいという場合はなかなか難しい状況になるケースが多い。

転職エージェントの担当アドバイザーがこれまでのあなたのキャリアを見極めたうえでどのようにキャリアアップしていくかの相談に乗ってくれたり、様々な会社や仕事を紹介してくれる。転職エージェントは企業からフィーをもらってるのであなたは費用も掛からず転職のサポートをしてくれる。

女性アドバイザーが多く、女性の転職サポートや親身なサービスに定評があるパソナキャリアは登録しておくべき転職エージェント。他にも20代でまだ社会経験が浅いという場合はマイナビジョブ20'sキャリアスタートがお勧めできる。すぐに登録した方がよいだろう。20代でキャリアのまだまだ浅い層を歓迎してくれる会社の求人を多く保有しているし、今後のキャリアアドバイスも的確に受けられる。

転職エージェントについて詳しく知らないという人は以下参照してほしい。

まとめ ~事務には向いてない‥もう辞めたい人向け【7つのチェックポイント】~

事務に向いてない、辞めたいという場合は改めて以下7つのポイントをチェックしてみよう。

①自分のことよりも他人を優先できるか?
②人の手柄を素直に喜ぶことができるか?
③わからないことは全て自分で調べて解決する姿勢があるか?
④明るい笑顔が自然に出せるか?
⑤誰に対しても同じスタンスで接することができるか?
⑥細かい作業や繰り返しの作業が得意か?
⑦人や物の小さい変化気づくことができるか?

×が2つ以上つく場合はあまり事務に向いてないと言っても過言ではない。

もし転職を考える場合はこれまでのキャリアをしっかり見極めて今後のビジョンを明確にしたうえで活動に臨もう。

今日はここまで!
See you mate.