調剤薬局の事務を辞めたい女性の【市場価値】と【就くべき仕事】とは?

転職

調剤薬局の給料が安い・・

調剤薬局の人間関係が煩わしい・・・

 

今後のキャリアが見えず調剤薬局は辞めたい・・・

調剤薬局で事務として勤める女性も毎年毎年転職の希望が多い仕事。比較的女性の多い職場という事もあって人間関係に悩む人や、体調の悪い人を相手にする仕事でもあるが故の自身の体調管理も心配だったり・・・

今回はこれまでの転職のサポート経験をもとに調剤薬局の事務を辞めたいと思う人向けに、実際に辞めてからの【市場価値】と【就くべき仕事】をお伝えする。

【この記事が役に立つ人】
・調剤薬局の事務の仕事が嫌になってきている人
・調剤薬局の事務を辞めて転職したい人

【この記事が伝えていること】
→調剤薬局での辞めたいと思う理由の対策
→調剤薬局の事務の市場価値と経験が生かせる仕事

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調剤薬局の事務を辞めたいと思うパターン4選

これまで相談に乗った求職者で毎年それなりに多いのが調剤薬局の事務を辞めて転職したいという人。調剤薬局の事務を辞めたいと思う人の相談を聞くと辞めたいと思う理由は大体以下の4つ。

①職場の人間関係がうまくいかない
②給料が低く先が不安
③仕事についていけない
④体調の悪化やウイルス感染を懸念

①職場の人間関係がうまくいかない

調剤薬局は比較的女性の多い職場。女性が多い職場は得てして人間関係がうまくいかずストレスを訴える人が多い。

・お局的な人にそっぽを向かれて冷遇される
・派閥が存在して仕事がやりにくい
・薬剤師や医師などの専門職に見下されるような言動で立場が弱いと感じる

このようにもともと精神的にタフな部分がないとその環境で強く振舞えないというパターンが最も多い。

職場の人間関係を改善させる方法

これは女性同士の職場では調剤薬局に関わらず多い問題。人間関係を改善させたりストレスから解放されるためには、あなたが思い切って強い気持ちや見下せるようなマインドを持つしかない。

周りの人を変えることはなかなか難しい。あなた自身が「受け止め方」を変えることだ。何か不都合なことや偉そうなことばかり言ってくる人たちには、「勝手で周りのことを考えられない人なんだ」と逆に広い心で見下すようなスタンスが持てるとよい。

人間的な器の大きさに立場は関係ない。受け入れるだけではどんどん相手はエスカレートするので自分の意見があればはっきり伝えよう。それで余計に嫌われるようならその職場はそこまでの職場だという事でしかない

②給料が低く先が不安

次に多いのが給料の低さ。調剤薬局の事務の仕事は資格も不要で未経験でも始められるという仕事という事もあり、全国的に給与水準は低い。

僕自身も薬局を経営する企業と何社も取引したことがあるけど肌感覚で

正社員:月給15~18万(年収:230万~280万程度)
アルバイト・パート:時給900~1,000円程度

というようなイメージ。

年々給与は上がる傾向があるものの、ずっとキャリアアップをせずに調剤薬局の事務としてキャリアを続けても月給でも20~23万円くらいが上限となっている。

パートナーの収入があって家計の補助的に働くにはよいかもわからないが自身で生計を立てていこうと思うとなかなか難しい。

給与を改善する方法

調剤薬局の事務の仕事の給与を改善させる方法はあまりない。ここは心得たほうがいいところだけど、調剤薬局の事務は未経験でも始められるという事もあり、残念ながら代わりが利いてしまう。

できる人が限られている仕事であればあるほど給与は上がる原理原則がある。

もしあなたがそれなりに給料を上げたいなら「調剤報酬請求事務専門士1級」などの資格を取ってより仕事の幅を広げるか、転職してキャリアアップをしやすいフィールドを変えるというのが現実的だ。

③仕事についていけない

調剤薬局の事務の仕事としてのメインの業務である「受付」、「会計」、「請求」を通して覚えることも多い。未経験からできるとは言ってもレセプト業務では薬の専門知識なども必要となる。

法律も改正されたり、新しい薬も年々出てきたりするので常に新しい知識を入れる必要があり、勉強はしっかりしないといけない。

医療機関でもあるので保険証を扱う責任を感じることもあれば、受付で薬を渡し間違えたりすると大変なことにもなる。また処方箋の内容や点数を計算して保険者に診療報酬の請求もする中で保険適応分を毎月請求しなければいけないので、レセプトに不備が出れば薬局の収支にも影響するという責任が発生する。

そういった理由で責任を感じる人や覚えることが多くてついていけないという人が多い。

仕事についていけるようにする方法

こればかりはあなたが努力するしかない。調剤薬局の事務だけでなくどのような仕事でもそれなりにキャリアを認められようと思ったら覚えることややるべきことは多い。

同じミスを繰り返さないようにメモを取ったり、積極的に新しい仕事に挑戦する姿勢を保ったり、仕事が遅いならスムーズにするためのタスク処理の工夫をしたりしよう。

「仕事がついていけない」というのは、もしあなたが転職しようとするなら正直転職理由にならないし、転職理由として伝えたらアピールにはならない。

④体調の悪化やウイルス感染を懸念

薬局なので当然体調のすぐれない人を相手にする場合が多い。自身もよくない病気を移される恐れを抱く人も多く、昨年からはコロナウイルスの拡大によって一気にその感染を懸念する人も増えてきた。

家族がいる人だったり子供が小さい人、受験を控えている人などは転職を考える人が一気に増えてきている。

体調の悪化やウイルス感染の懸念への対策

こればかりは医療機関という特性上、避けては通れない問題。仕事に対する責任感や信念のようなものがあればその使命感で続けられるよう予防を徹底したい。

普段のこまめな手洗いや消毒等はもちろん、体調管理や食生活に気を使いあまりストレスをため込んだりして病気にかかりやすい土台を作らないことが求められる。仕事以外の生活から健康志向をもって体調の安定化に努めるようにしよう。

調剤薬局の事務という仕事にそのような強い気持ちが持てないのであれば転職を考えるのはやむを得ないだろう。家族などへの配慮も考えると致し方ない。

調剤薬局の事務を辞めた時の市場価値は?(実例)

では調剤薬局の事務の経験を積んだ後に辞めた場合、別の調剤薬局に移るならそのまま業務経験を活かしスムーズに移ることは一番現実的な転職の方法だ。

市場価値という観点で言うと、「調剤薬局の事務の経験がある人がほしい」と言っている企業は調剤薬局以外にはほとんどいないのが現状。あなたの「アピール」と「今後の思い」をしっかり伝える必要がある。

他の仕事に挑戦する場合に退職した時の実際の市場価値はどうか?

接客経験を買われるケースが多い(実例)

調剤薬局の事務の仕事は店舗での窓口接客で患者さんへの「こんにちは」から始まり薬を渡して「お大事に」までが仕事。笑顔で適切に患者さんに接してきた接客経験は今後生きる。

実際に僕がサポートした転職希望者でも以下のような実例がある。

●EX.1:調剤薬局の事務を正社員として4年(26歳:独身女性)

→ゲストハウス・ホテルの受付・レセプション担当として正社員で転職
(接客の第一印象の良好さと、選考の一環で実施されたクレーム対応ロープレが好印象だったため)

●Ex.2:調剤薬局の事務をパート勤務で8年(35歳:既婚女性)

→生命保険の窓口営業(カウンターセールス)として正社員で転職
(顧客志向の接客ぶりと、今後の仕事への覚悟がしっかりアピールできた点)

パソコン入力などのPCスキルがアピールできる(実例)

レセプト入力などのPC入力が早く、正確に行えるという経験がアピールできる仕事もある。

●EX.1:調剤薬局の事務をパート勤務で3年半(27歳独身:女性)

→IT系企業で問い合わせやクレーム対応などのコールセンター業務の正社員として転職
(問い合わせを受けながら正確な通話内容の記録をシステム入力の適性)

●Ex.2:調剤薬局の事務をパートで約5年(25歳:女性)

→建材商社の営業アシスタントとして正社員で転職
(営業アシスタントとして見積書、請求書等の膨大な書類作成業務への適性)

調剤薬局の事務を辞めた後の他の仕事は?

調剤薬局の事務を辞めた後、挑戦できる仕事をまとめるとどうだろうか。
一概には言えないがやはり年代によって今後の考え方は変わる。

20代なら比較的間口は広い

20代であればまだたくさんの仕事に挑戦できる。調剤薬局での接客業務やPC作業の経験をアピールしよう。

営業
販売・サービス(接客)
営業アシスタント・事務
受付・カウンターセールス
医療事務
秘書
登録販売者

主にはこのような仕事の可能性が広くはある。まだまだどの分野においてもポテンシャルが認められやすく、自信の勉強次第では飛躍的にキャリアアップすることができる。

後述するが転職サイトや転職エージェントでまずはいろいろな求人や会社を見てみること。

30代以上ならまずは隣接職種ならまだ挑戦しやすい

30代以上になると、他の仕事への転職となるとさすがにやはり間口は狭まってくる。

現実的に考えていくと今の調剤薬局の事務という仕事の隣接職種への転職を軸に考えていくことが重要だろう。

個人的には「医療事務」と「登録販売者」をお勧めしたい。当然前述の20代の人にも同じことが言える。

・医療事務

薬局で働く調剤事務と医療事務では似ている点はあるが業務は全然違う。難易度としては医療事務の方が難しい。

医療行為の一つ一つ(検査、投薬、注射、レントゲンなど)に医療点数が決められているのでまずそれを覚えるのが大変だし、入院や外来等の違いでも覚えることが違う。

どこの調剤薬局に移ってもやることは変わらない調剤事務と違って医療事務は属する「科」によっても覚えることが違う。例えば内科で覚えていた処置や検査は精神科に行くと全く通用しないというように、科が違えば覚えることが全く違うので大変でもある。

医療事務はいろいろな資格があり、取得すれば調剤事務と違って需要も比較的高くなるので年齢を重ねた時にもそれなりに就職口は保てるのでキャリアアップとしてもおすすめの仕事になる。

・登録販売者

公的資格となる「登録販売者」を取得することで医薬品の「販売」ができるようになる。

登録販売者は2009年頃に始まった資格で、これによって医薬品の調剤と販売の分業ができるようになって従来この業務を一手に引き受けていた薬剤師の業務が負担されるようになった。

調剤薬局以外にもドラッグストアやホームセンターなどの店舗で医薬品販売が可能となっているため、活躍の場は大きく広がっている。

薬剤師と違う点は第一類医薬品と呼ばれる副作用など比較的注意が必要な医薬品以外をほとんど販売することができ、調剤薬局の事務からのキャリアアップにはつなげやすい。

調剤薬局の事務を辞めたなら一般事務への転職は避ける!

キャリアアドバイザーとしてお伝えしたい注意が一点。多くのサイトでは一般事務も次のキャリアとしておススメ!なんて書いてあるけど、僕は一般事務は絶対にお勧めしない

将来がないからだ。特に女性で年齢を重ねていくと一般事務の仕事はキャリアの積み重ねができない。

今後、RPAなどにも取って代わられてしまう。キャリアの積み重ねにはなりづらいので一般事務としての転職はお勧めしない。

調剤薬局の事務を辞めた後の転職への具体的なアクション

転職意思が固まったら、その方向性によって適切なアクションを起こそう。

すぐに辞めず期限を決めて資格の勉強をして力を蓄える

まずはキャリアが浅かったり今後の方向性を決めづらい場合は辞めたい気持ちをしばらく抑えて資格取得に向けて動いてみよう。

医療事務系の資格、登録販売者なら調剤事務の経験を活かしながらキャリアアップできる。資格学習はダラダラやってもダメ。僕自身もいくつか資格の勉強はしてきているけど短期間集中で断捨離をしながら取り組むことが必要

すぐに転職するなら転職エージェントと転職サイトへの登録

すぐに動くなら一人で迷いながら動くよりはキャリアのプロにアドバイスをもらいながら着実に進めよう。

自分一人で不安を覚えながら動くのではなく、転職エージェントに登録してアドバイザーに相談に乗ってもらおう。

しかし重要なのが転職エージェントというよりは一人一人のアドバイザーによってキャリアコンサルティングの力量が違うのであなたが信頼を置けると思えるアドバイザーをパートナーにすることが重要

なので転職エージェントは1社だけでなく3社は登録して角度の違ったアドバイスを受けてみるのもよい。

おススメは女性のアドバイザーが最も多くサポートが手厚い【パソナキャリア】、求人案件数が最も多く様々な求人を見れる【リクルートエージェント】、20代なら若手向けの求人の多いマイナビジョブ20'sなどに登録して面談を受けるのがよい。

転職サイトで求人検索する場合は、女性向けで調剤薬局の事務の経験を活かせる求人案件の多いとらばーゆや求人掲載数の圧倒的に多いリクナビNEXTなどがよい。

まとめ ~「調剤薬局の事務を辞めたい!」経験を活かす4つの仕事と転職のポイント~

調剤薬局の事務を辞めたい場合は、お伝えした通り市場価値としてはなかなか厳しい部分があるので、調剤薬局経験を活かした隣接職種を軸に考えてみるのがよい。

20代であれば自身でまだ何とか次のキャリアを掴むことができるが、30代に入ってくると調剤薬局以外の仕事にはプロのアドバイスがないとなかなか難しくなってくるので転職エージェントなどを活用して、じっくりと活動を進めていきたい。

調剤薬局の事務の仕事では大幅な収入アップやキャリアアップは難しい為、経験をもとに是非視野を広げていくようにしよう。

今日はここまで!
See you mate.