「給料が上がらない・・」給料交渉の効果的な7ステップと3つの思考

給与・待遇
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給料が安すぎてやってけない・・・

こんだけ働いてこれ!?・・・

こんなんで結婚もできないし家庭も養えない・・・

「成果出してるのこのままではほんとモチベ下がる・・・」

なかなか上がらない会社員の給与。コロナ禍がそれに追い打ちをかける。雇われた事のある人なら誰もが一度は思った事があるのでは?と思う。僕が転職相談に乗る多くの人が給料が不満というのが転職理由になるけど、そのほとんどの人が給料アップを自分からつかみに行こうとしていない。
日本人の悪しきスタンスなのか、謙虚という奥ゆかしさなのかはさておき、とにかく給料はあなたの価値を反映する指標になるわけだし、見合った給料をうけとれるよう、Kevin流給料交渉術をマスターしてほしい!

【この記事が役に立つ人】

●給料が安くてやってけないと思っている人
●どうやったら給料が上げられるか分からない人
●仕事は嫌いじゃないけど給料が安くて転職がチラついている人

→劇的に給料を上げる思考と行動の本質が身につきます。
→具体的な給料交渉の効果的な方法がわかります。

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「給料が上がらない・・」給料交渉の効果的な【7ステップ】

いつも給料が安くて転職をしたいという人と面談すると度々この質問をする。

「今の給料の10倍の価値を毎月会社に提供していると思いますか?」

この質問を投げかけると、大概答えはNO。会社と社員は対等ではあるけど、会社にとってはあなたの生産性という側面がある。給料を劇的に上げるという意味の上での給料は「あなたがもらう」のではなく、「会社(経営者)があなたに与える」考えるべきだ。

これは自分もコロコロ転職をしてきた20代の頃は、そんな意識は全く持てなかった。でも特に30歳に近づくにつれてこの意識は持つべき。30~50代ならその意識がなければ給料なんて上がらないと思っていい。

もう会社に生かされる年齢でもないし、あなた自身が何かしらの価値を提供しないといけない年齢だからだ。世の中何でも、何もないところに望むものは降りてこない。
あなたが価値を発揮するからこそ、生まれるものだということをまずは認識しよう。

給料交渉を着実に進める手順は以下の7ステップ。

STEP①:会社が給料を上げたがらない理由を知る
STEP②:あなたの雇用コストと生産性を踏まえ今の給料の比較をする
STEP③:給料交渉するタイミングを考える
STEP④:給料交渉する相手を考える
STEP⑤:給料交渉の話の手順を頭に入れる
STEP⑥:給料交渉の妥協ポイントを考えておく
STEP⑦:給料交渉に3か月以内に応じてくれなければ転職にかじを切る

STEP①:会社が給料を上げたがらない理由を知る

まずは何でも闘う相手の真意を知ることが大事。敵を知らずして交渉はうまく進まないからね。
会社が給料を上げたがらない理由は大きく3つある。

・成果に見合ってなければ上げたくない
・会社にできるだけ現金を残したい(内部留保)
・何かあった時に後から給料カットしづらい

成果に見合ってなければ上げたくない

当然の話。いるだけの人(要は替えの利く人)にもっと出そうとは思わない。

雇用関係にあれば、契約した給料さえ払っていれば会社としては従業員への支払いの義務は果たしているから何も責められることはない。成果を出してない人には上げる必要などない。

会社にできるだけ現金を残したい(内部留保)

会社やはどれだけ売上が上がって収益が出ても、基本的にそれをすぐに社員やバイトに還元しようとは思わないものだと知っておくべき。会社として利益が上がれば次の収益につなげていくための設備に投資したりすることを優先させたい。だからあなたの給料を上げるよりもまずは会社の次の利益の為にお金を残したい。

また、会社の評価を上げるためには営業利益をしっかり残すことが大事。給料を上げすぎて会社として利益が残りませんでしたとなると、出資をしてくれている株主や融資をしてくれる銀行の評価も下がるのでその事態は避けたい。

何かあった時に後から給料カットしづらい

会社の経営状態は内外の様々な要因で当然悪くなる事がある。収益が上がっているときは良いけど、悪くなった時にネックになるのが人件費。例えば宣伝広告費などは広告を出すのを控えたりして調整してケチる事が出来る。
しかし社員の基本給はその金額で雇用契約してる以上経営状態が良くないからと言って勝手に下げれない。だから簡単には給与は上げたくないわけ。まず給与は簡単には上がらないというのを肝に銘じた方がいい。

STEP②:あなたの雇用コストと生産性を出し今の給料の比較をする

まずは一方的に給料アップを主張する前にあなた一人の雇用に会社がかけているコストを考えよう。

雇用コストを知る

会社があなたにかけている費用はあなたがもらっている給料分だけではない。
社会保険料(健康保険、厚生年金、雇用保険、労働保険)は会社は半分は出してくれているし、通勤交通費、業務用備品、営業交通費、教育費、福利厚生費、そもそも採用にかけた費用・・・
様々なものがあるがこれらを踏まえるとあなたのもらっている給料の2~3倍の額が会社があなたに対してかけている費用になる。

当然それに見合った利益に貢献できていないと会社は給料を上げる気になどなれないのは言うまでもない。

生産性を算出してみる

会社のあなたに対する雇用コストをざっと考えたら、次はどれくらいあなたが会社の売上や利益に貢献したのかを可視化して準備すると良い。単に金額では表せられない部分もあると思うけど、下記のようなポイントをできるだけ金額で、難しければ具体的な記述をしてまとめてみるとよい。

●売上や利益向上の貢献度(主に営業、販売)
●作業効率化への貢献度(バックオフィス全般)

●仕入れ削減の貢献度(主に購買)
●人材採用や育成への貢献度(主に人事)
●財務状況改善への貢献度(主に経理・財務)
●新商品開発や販路拡大への貢献度(主にマーケティング、企画・開発)

他にも誰にでも当てはまりやすいものなら、社内の人間関係の向上や社内環境改善への寄与も大きなアピールにはなるだろう。

STEP③:給料交渉するタイミングを考える

これは会社の決算月や四半期の締めくくりなどによって変わってくるので一概には言えないが、
基本的にはどの会社でも最も交渉できるタイミングは一年に一度の人事考課のタイミング。会社によっては「会社の業績が良く、且つあなたのパフォーマンスが非常に良かった時」になるだろう。

特に「あなたじゃなければ出なかった成果」が出た時などは一番交渉がしやすい。後述するが基本的に給与や報酬というものはあなたが提供した価値によって決まるものだ。時期云々ではなく、あなたがまず成果を出して会社や顧客に貢献したならそれに応じた報酬を受け取るべきだ。年1回の人事考課のタイミングで行われる会社が多いと思うけど、日々、月々で成果を出していれば随時交渉してみてもいいと思う。

STEP④:給料交渉する相手を考える

10~20人規模の中小企業ならもちろん、社長に直談判をするのが一番だ。
あなたの直属の上司には大体給与の決定権はない。30人以上の会社などになると、社長と普段接する時間も少なくなり社長があなたの仕事ぶりを直接評価することもできないので部長などの部門長になるだろう。しかし30~50人以上の会社になると給与制度や人事考課の仕組みがあるところが多く、直談判でというよりはその評価制度の中で昇給できる数値になる必要がある。

もし中途入社でこれからあなたが入社する場合は、入ってから後で上げることは難しくなる。入社時にできる限り交渉はするべきだ。

STEP⑤:給料交渉の話の手順を頭に入れる

まず繰り返しになるが給与交渉というのは企業にとってあなたの貢献度が高いタイミングで行うべき。前提として成果も出さず権利や要求を先に主張するような社会人にはなってほしくない。あなたがしっかりパフォーマンスを出している前提にはなるが以下のような話の持っていき方をするとよい。

●交渉相手の社長や部長に30分くらい時間をもらう

●交渉相手に最近の自分のパフォーマンスについてどう感じているかを聞く。
(ハイパフォーマンスを出しているときのみ有効)

●良好な印象ならもっと今以上のパフォーマンスを出したいと伝える

●でも今以上に自分のモチベーションも上げるために希望の給料を伝える

●自分の成果が今の給料に見合ってない根拠を伝える(口頭・資料)

●叶わなければ今後のことも考えないといけないと匂わす。

上記の流れで進めていけば比較的スムーズに事は運ぶ。

STEP⑥:給料交渉の妥協ポイントを考えておく

僕としては実際のところここが一番重要なポイントになると思っている。給与交渉をしてもなかなかすんなりいかないケースは実際多い。その際は希望の給与に上がらなくても事前に譲歩できるラインを交渉前にいくつか準備しておくことが重要だ。参考までに僕が今までやってきた交渉をお伝えしてく。

給料が僕の100%の希望に満たない場合、

A:希望額に届かなくてもインセンティブ要素(出来高)を付けてもらう
B:賞与での上乗せを約束
C:手当の額を増やしてもらう
D:残業を実費支給してもらう
E:額面が変わらなくても経費処理分を増やしてもらう

Aから順に優先順位が高い交渉の妥協になる。このようにすんなり話が飲んでもらえなくても様々な妥協案を予め用意しておくことでどこかで着地することになる。

最初は100%の要望を投げるけど、100%そっくりそのまま受け入れられることはないので、自分自身の中で80%の案、60%の案・・いくつか準備しておくと大体悪くても50%程度のところでは落ち着く。

STEP⑦:給料交渉に3か月以内に応じてくれなければ転職にかじを切る

あなたの希望をしっかり受け止めてくれたかどうかはその後の会社の対応でわかる。ただ会社の規模にもよるが給料はすぐに変わるわけではないので3か月くらい様子は見てみよう。それで希望が何もかなわないようであれば迷わず転職に舵切りしてもOK。

転職についてはまず入社時の条件からしっかりサポートしてくれる転職エージェントを使うのが最も効果的。あなたの希望の給料が叶うよう最大限サポートしてくれる。

転職エージェントについては別記事にまとめてあるのでご参考まで。

給料を上がらない人が持つべき【3つの思考】

前述の給料アップ7つのステップを踏む前に、そもそも今後あなたに持ちつづけてほしい3つの思考がある

A:権利の主張よりも圧倒的な価値提供が先
B:ゼロベース思考
C:時給のセルフイメージを持つ

A:権利の主張よりも圧倒的な価値提供が先

交渉事の鉄則。権利の主張だけしているようならお話にならない。まずは先にあなたが価値を提供すること。要は先にあなたが会社に貢献するという事だ。

あなたの給料が25万円とするとその3倍くらいの75万以上の利益を生み出してないと見合った働きぶりと言えないのは先ほどもお伝えした。しかし、劇的に給料を上げようするとあなたは10倍の毎月250万円分の価値を会社に提供するつもりで仕事をすることが重要。圧倒的な10倍の成果で貢献しよう。

●営業であれば今の売上の10倍売上げる
●内勤であればコストを1/10に下げる
●人事であればより生産性のある人材を採用して業績を10倍上げる

などという位置を目指さないと、劇的な改善はない。

B:ゼロベース思考

 

今の売上を10倍にするなんて無理!

 

今のコストから1/10に削るなんて絶対無理!

 

業績を10倍に上げるなんてそんなことできるわけないだろー!

 

 

 

という思考になると給料の上がらないパターンになる。当然それができない理由は言い出せばたくさん出てくると思う。できない理由は誰にでも語れる。

できる方法を探すというポジティブな思考にならない限り、残念ながらあなたの給料は上がることはない。価値を提供していないのだからね。突拍子もない成果を出す方法を必死で考えて、それ以上に考えて、考え抜いて試行錯誤するしかない。その一つの考え方になるのが【ゼロベース思考】。

ゼロベース思考は常に現状のやり方、システム、ルールを否定してみる

例えばテレアポ→訪問で自社のサービスを販売しているのなら、そもそもテレアポから入るべきなのか?DMじゃダメなのか?DMでも直接メール便がいいのか?FAXがいいのか?
無料セミナーをやって見込み客を集めて、そのセミナーのバックエンドとして自社のサービスは売れないか?

というように新しい仕組みを作って行くことを考えないと劇的なインパクトは残せない。

【ゼロベース思考の考え方】
今のやり方、システム、ルールがなかったとしたら今のやり方、システム、ルールをもう一度取り入れますか? 

NOなら違うやり方、システム、ルールの検討の余地がある。今と同じやり方でより努力をしても給料が上がったとしてもたかがしれている。あなたのゼロベース思考によって会社にとって新しい手法で売上向上、コスト削減、社内業務の効率化につながっていく。

今の売上を10倍にするためにはどうしたらいいか?おそらく今のやり方をスピードと効率を10倍に高めてやっても売上は10倍にはならない。内勤がコストを削って削って削りまくっても今の1/10にはならないだろうね。でも最悪2倍や3倍にはなるかもわからない。

突き抜けた成果は仕組みを変えること

そう、圧倒的な成果の為に考えることは仕組み」自体を改善していくことだ。今のやり方、進め方に疑問符を投げかけて会社の中で新しいやり方を見つけたり挑戦をして行くこと。これに尽きる。

会社に新しい風をどんどん吹かせていき、新しい成果の出し方を考えて行く動きができないと、劇的に給与を上げることは難しい。普段忙しく仕事をしていると目の前の仕事に精一杯になって、どれだけ頑張って成果が少し上がっても給料は上がらないという状況に陥っている人がほとんどだ。
頭を使って成果を出していこう。

C:自分の時給のセルフイメージを持つ

あなたが月収30万円で一日8時間で22日間働いているとする。

300,000円÷(8×22)時間≒1,704円。

これがあなたの今の時給になる。まずあなたは1時間仕事をしたらそこに1,704円の価値を会社に提供できてるかを考えたほうがいい。そしてその価値が提供できているなら次にあなたの時給はいくらの仕事ぶりなのかを自分で決めてしっかりそれに見合った仕事をすること。今は1,704円の時給だけど5,000円くらいだと想定したときに、今の約3倍の働き方はしないといけない。

例えば同僚に1時間付き合ってほしいと言われる。その1時間に5,000円の価値があるかどうかをしっかり考える習慣をつけるという事。

時給通りの1,704円の思考だと現状から何も変わらない。もしくはよくわからなければその人に付き合う1時間に5,000円以上の価値を自分で創り出す気があるかどうかをはっきりさせる必要がある!自分の時間の価値を考えてない人が本当に多い。昇給を主張する前にまずは欲しい時給に見合った行動価値を考え行動しよう。

まとめ ~「給料が上がらない・・」給料交渉の効果的な7ステップと3つの思考~

今回お伝えした考え方とステップが実践できていれば確実に給料は上がる。今の会社でなくたとえ転職したとしてもあなたの生産性や価値は認められることになる。

まずは給料の10倍くらいの圧倒的な価値提供をすることが先。

この思考が身に付き体現できていればかなり人生が激変する。
それだけのことが出来ているものの給料が全く上がらないならスパッと転職!

あなたを重宝してくれる会社はいくらでもある。

今日はここまで!
See you mate.