
30代で何も強みといえるものがない・・・

転職するにも武器がない・・・

今からでも何か挑戦できる資格はあるのかな・・・
30代女性の転職の相談にも数多く乗ってきたけど、なかなか武器といえるキャリアがなかったり、転職にも自信が持てないという女性は多い。今回はキャリアコンサルタントの僕がおすすめする30代のスキル・経験がなくても人生のやり直しがききやすく、挑戦しやすい資格7選をお伝えする。
・資格を取りたいが何に挑戦したらいいかわからない30代女性
・転職の強みを作りたい30代女性
・今後一生価値のある資格を取って人生やり直したい30代女性
【この記事が伝えていること】
→30代女性の人生やり直しのきっかけになる資格7つ
→資格勉強のためのマインド
資格を取ることで30代女性が人生やり直しできるの?
これからのキャリアを考えて資格を取ることで人生をやり直しができるだろうか?これはYes。
でも、今回お伝えする資格自体に必ずしも価値があるわけではないということ。その資格を取ろうと思ってから勝ち取るまでのあなたの決断、努力のプロセスによって人生が変わると思ってもらった方がいい。
合格、不合格のラインは資格なので当然ある。そこに挑戦していく覚悟や姿勢が今後のキャリアにおいても一番大きいということをまず念頭に入れてほしい。
資格をたくさん持っていても実際は結構ムダ
キャリア面談をする際に、履歴書に資格をたくさん書く人もいる。でもはっきり言って、評価されない資格をいくら持っていても転職には有利にならない。実際に企業が評価する資格は限られている。
30代女性で自分の勉強のために資格を勉強するなら好きな資格を勉強したらいいけど、転職やキャリアアップを考えた時は、どうせやるならつぶしの利く評価されやすい資格に挑戦する方がいい。
30代女性が人生をやり直すための挑戦しやすい資格7選!
30代女性向けに今後約30年のキャリアを見据えた時に、知識ゼロの状態からでも挑戦しやすく、取っておくと転職にも使えて、確実にキャリアアップにつながり、重宝される資格をいくつか紹介したい。
重宝される資格といっても受験資格の敷居が高く、取り組むことが現実的ではないものを除き、誰でも挑戦しやすく、つぶしの利きやすいものをピックアップしてみた。
②MOS(マイクロソフトオフィススペシャリスト)
③診療報酬請求事務能力認定試験
④FP技能士(ファイナンシャルプランナー)3級・2級
⑤国家資格キャリアコンサルタント
⑥宅地建物取引士
⑦社会保険労務士
①日商簿記3級・2級
事務系の仕事でキャリアアップしたいのであれば簿記は超ポピュラーで挑戦しやすく、評価もされやすい資格。3級は経理分野の登竜門的な位置づけで会計における仕訳を中心に理解を証明する資格。持っていることが大きく武器になるわけではなく、一定の知識を証明できる程度。武器にしようと思うと必ず2級が必要だ。
2級は商業簿記・工業簿記(原価計算を含む)という分野を習得し、P/L(損益計算書)B/S(貸借対照表)などの財務諸表の数字から経営内容を把握でき、企業の適切な分析を行うことができるレベルでもある。経理・会計・財務方面だけでなく営業やコンサル系の職種など顧客を持つ職種などでもキャリアアップを考えるなら大きな武器になる絶対に取得しておきたい資格だ。
ちなみに3級は頑張れば独学1ヶ月で取れる!僕は何年か前に1ヶ月間根詰めて勉強し、自己採点でちょっと間違えただけで一発で受かった。2級を受ける前に3級に挑戦して学習慣れしておくとよい。今は動画で低額で学習できるのもあるのでこのサイトなどぜひ試してみるといい。
②MOS(マイクロソフト オフィス スペシャリスト)
MOSは、『Microsoft Office Specialist』の略。Microsoftの「Word」、「Excel」、「PowerPoint」などの各ソフトを使いこなすスキルを証明する世界共通の資格。ビジネスシーンで最も使われる事の多いOfficeのレベルが証明できるのでビジネス基礎力の証になる。
上記のソフトはざっくりと触れる人は多いけど、完璧に機能を理解し使いこなせる人は少ない。これが完璧に使いこなせると社内でもみんなが質問してきて人気者になることもできる。書類等の作成の効率も抜群に上がる。女性が在宅で事務系の仕事でキャリアを積んでいくことも可能だし、内勤事務として作業能力を上げていきたい場合には役立つ基礎的資格といってもよいだろう。
「Word」、「Excel」、「PowerPoint」、「Access」、「Outlook」の5つのソフトごとに試験があり、それぞれ入門編のスペシャリスト試験、専門編のエキスパート試験が設定されている。
合格率は他の資格に比べると比較的高めだけど、決して簡単ではなく、ひっかけ問題なども多く見られ、しっかり対策することは必要だ。
③診療報酬請求事務能力認定試験
医療機関での診療報酬請求事務と、受付・会計・オペレーター業務など全般の実務スキルを問われる民間資格。学科試験および実技試験が実施される。転職にも役立つ資格だ。医療事務の資格は15種類程度あるけど、最難関資格といえるのがこの診療報酬請求事務能力認定試験。
そして医療機関は何より景気に左右されず今後も安定した求人ニーズもあるのがいい。医療機関はどこにでもあり、結婚、出産、転居などいろいろ環境が変わってもいつでもどこでもスタートしやすい。雇用形態もフルタイムからパートまでいろんな形態があるから生活に合わせて働きやすいというメリットもある。
しかし初学者向けではなく、すでに一定の実務経験のある人向けの資格にはなるので難易度は高い。まずは医療機関での実務を経験してから挑戦するのが良い。1~2万円程度の資格手当もつけてもらいやすい。
④FP技能士(ファイナンシャルプランナー)3級・2級
保険、住宅、不動産・・こういった業界でのキャリアを積むのには絶対にあった方がいい資格。転職に有利不利というよりもお客さんに対してのイメージが全く違う。
FPの資格の種類って?
FPの試験はいくつかあり国家資格のFP技能士、民間資格のCFP、AFPがある。FP技能士2級とAFPが、FP技能士1級とCFPがほぼ同等の水準になる。
国家資格 | 民間資格 |
FP技能士 1級 | CFP |
FP技能士 2級 | AFP |
FP技能士 3級 |
FP技能士の2級は受験資格があり、未経験の人がいきなりは受けることはできない。全くの未経験の人であれば受験資格のないFP技能士の3級から挑戦するのが良い。
合格した勢いですぐ学習範囲も重複の多いFP技能士2級に挑戦するのが王道。FP2級に受かれば同等のレベルのAFPにも所定の手続きを踏めば登録もできる。何とかFP技能士2級まで取っておけるとキャリアアップでは大きな武器になる。
FP技能士3級・2級の受験資格は?
前述のとおりFP技能士3級は受験資格はなく誰でも挑戦できる。
・AFP認定研修の修了者
・FP技能士3級の合格者
・FP業務に関し2年以上実務経験を有する人
・厚生労働省認定金融渉外技能審査3級の合格者
保険やローンを扱い家計の収支・運用についてのアドバイスをする機会も多くなるからお金のスペシャリストである国家資格の「FP技能士」を取っておくとやはり顧客からの信頼は大きい。顧客からの信頼はもちろん、自分自身の資産形成などの勉強にもなるので人生を豊かにするきっかけとなり得る資格でもある。独立開業も視野に入れることができる。
⑤国家資格キャリアコンサルタント
これも2016年に国家資格になって僕自身も取得したけど、キャリアアドバイザーとしてキャリア相談などの業務をすることができ、会社の中でも労務や人事として社員のキャリア形成にかかわる仕事が出来たり、いろんな就職斡旋機関などで働くことが出来る。学科試験、論述試験+実技試験がある。
実際には転職の相談に乗るキャリアアドバイザーという仕事は多少の転職経験さえあれば誰でも名乗れるし、面談業務もできる。それだけにキャリアコンサルタントという資格を持つことで体系的な知識を兼ね備えた「コンサルタント」として他のアドバイザーとの差別化はできる。女性の取得率が非常に高く、結婚や出産後もキャリアアップを目指したい30代の女性でも十分挑戦でき、活躍の場が広がる。
キャリアコンサルタントの受験資格
一点、ネックなのが受験資格。
・厚生労働大臣が認定する講習の課程を修了した者
・労働者の職業選択や能力開発に関する相談に関し3年以上の経験を有する者
・技能検定キャリアコンサルティング職種の学科試験又は実技試験に合格した者
・上記の項目と同等以上の能力を有する者
人材会社や職業斡旋機関での実務経験が3年以上ある人であれば問題ないが、全く未経験の人が受けようと思うと、資格スクールなどが実施している国の指定した「養成講座」を受講することで受験資格が満たせることになる。その養成講座が各校30~50万円程度の受講料がかかることもあり最初に費用が掛かってしまう。
それだけに、未経験からはノリでは挑戦しにくいのでそれなりの覚悟をもって「キャリアコンサルタント」という仕事を志すかというのは最初にしっかり定めた方が良い。
キャリアコンサルタント試験の難易度
学科試験はキャリアの理論や労働関係法規など幅広いが出るポイントはある程度決まっており、さほど難解というものではない。また実技試験や論述試験も実務経験のある人なら問題ないし、資格スクールのスクーリング等を受ければ十分の対策はできるので受けると決めれば合格率は低いものではない。
ちなみに「キャリアコンサルタント」はこの国家資格を取得しないと名乗れない。キャリアアドバイザーは誰でも名乗れる。転職エージェントのアドバイザーなどもキャリアコンサルタントを持っているか否かはちゃんと見ておくとよいだろう。
参考講座→キャリアコンサルタント養成講座
⑥宅地建物取引士
不動産取引のプロフェッショナルの証。受験資格がないため毎年20数万人が受験に挑む最もメジャーな国家資格といえる。
合格率15~16%の資格で難関資格ではあるけど、取ればその価値は大きい。事務所には業務に従事する人の5人当たりに1人の宅建士が必要で、社員を増やしたりするときに宅建士がいないと制約がかかり、住宅や不動産会社では宅建士はやはり重宝される。賃貸、売買、仲介・・いろいろな不動産業態に活かせる資格なので、勉強はそれなりに必要だ。
僕は3ヶ月ちょっと本気で勉強したら合格できたが全く余裕はなかった。6か月~1年は勉強の期間を確保して挑戦したいところ。不動産業界での実務経験はなくても、やるかやらないかの覚悟と決断さえすれば数か月で取得は可能だ。
専任業務を持つ宅建士
何と言っても宅建士は宅建士にしかできない「専任業務」がある。士業の資格には多くはこの「専任業務」があるため重宝される。
②重要事項説明書(35条書面)の記名・押印
③売買・仲介契約書(37条書面)の記名・押印
宅建の具体的な資格対策は?
宅建試験の詳細については、自分自身の挑戦をもとにかなり詳しめに別記事に記載したのでぜひ参考にしてほしい。
⑦社会保険労務士
社会保険労務士の受験資格
社会保険労務士には受験資格があり、「学歴」「実務経験」「その他の国家資格」のいずれか1つを満たしている必要がある。
●学歴:大学、短期大学、高等専門学校を卒業している人
●実務経験:社労士や弁護士の業務の補助に通算3年以上従事していた人
●その他の国家資格:行政書士、その他厚生労働大臣が認めた国家試験に合格した人
社会保険労務士の勉強範囲
【おまけ】30代女性向け人生やり直すためのその他の資格
これまで挙げた7つの資格以外にも評価される機会のある資格を4つ挙げておく。これまでの僕の転職のサポート業務の中で企業側から評価されたことのある資格だ。
衛生管理者(第一種・第二種)
秘書検定
介護事務
賃貸不動産経営管理士
宅建と一部重複する内容もあるが、不動産会社というよりは「不動産管理会社」を管理したりする業務のスペシャリストの証。
令和3年より国家資格ともなり、賃貸住宅の管理業務を行う事業者は登録が必要になった。同時に事務所には1人以上の業務管理者を設置しなければならない。この業務管理者になれるのが賃貸不動産経営管理士。宅建よりも難易度は低いく、受験資格もない為、まだまだ挑戦しやすい国家資格の一つ。
衛生管理者(第一種・第二種)
常時50人以上の労働者を使用する事業場では、労働者数に応じ一定数以上の衛生管理者を選任し、安全衛生業務のうち、衛生に関わる業務の管理させることが必要になる。
第一種衛生管理者免許を取得すると、すべての業種の事業場において衛生管理者となることができる。第二種衛生管理者免許を有する者は、有害業務にあまり関係しない情報通信業、金融・保険業、卸売・小売業など一定の業種で衛生管理者となることができる。
受験資格は学歴や実務経験など複数あるが、あまりハードルの高いものではないので挑戦しやすい。
秘書検定
転職の際に強いアピールポイントとなる資格といわれており、昇進・昇格、キャリアアップ、昇給などの待遇面のメリットもある資格。
ビジネスマナー、社会人の基礎能力の証明となる資格だ。30代以上の女性でも管理部門で経営陣と近い位置で仕事をしたり、人材育成に関連する領域でキャリアアップしたいという人なら挑戦してもよい資格だと思う。実際に僕が企業に紹介した求職者でも秘書検定が評価されたケースは度々ある。
3級から1級まであるが、3級、2級は大学生でも取れる。準1級や1級まで取得できると武器にはなりやすい。1級の合格率は約27%程度だ。
介護事務
介助業務ではなく介護事業所の運営に必要な介護事務の資格。業界的に先細りになることがないのは理解できると思う。
介護施設を運営する中で必要な介護事務には介護報酬請求の算定や介護保険の理解などが必要とされる。介護事務の資格はいろんな団体がいろんな名前で実施しているが、自分で調べて合うものを受験しておいてもよいだろう。介護事業所での業務経験は食いっぱぐれることはなく、介護事務の資格も当然転職時には評価されやすい。
人生やり直したい30代女性が資格に挑戦するためのポイント
30代女性で初めて資格に挑戦する場合は、これまでに何か一定の期間に挑戦したことがあったり、一つのことを集中して勉強した経験があるかないかでアドバイスが変わる。
受験勉強や資格の勉強をしっかり取り組んだ事がない場合
これまで勉強する習慣があまりなかった人は以下のことを頭に入れておくと良い。
①勉強する習慣を作る
この場合はまず生活の中での習慣を思い切って変える覚悟ができるかどうか。何か一つ、あなたが当たり前にやっていることを「断つ」事。
片手間でやれるほど勉強は甘くない。勉強する習慣がないんだから資格の勉強の内容というよりはその時間を取るための習慣を作るところから始めるべき。中途半端な気持ちでは絶対にダメ。
「資格とってみようかなー」みたいな考えだったらハナから辞めた方がいい。「絶対に不合格という可能性がないくらいまでやりきる」という気持ちでスタートしないと時間の無駄になる。
厳しいかもわからないけど、これまでキャリアを積めてないのだからその分人の倍くらいやる!くらいの気概がないとダメ。
②スクールに通うか通信でやるのが一番
勉強する習慣のないあなたが独学でやるのはやめた方がいい。なぜかというと、行き詰ったらすぐに諦めたり止める選択をしてしまうから。
無理やり習慣をつけるためにはやはり最初は費用をかけてスクールに行ったり通信講座を受けたりしてやらないといけない状況、やらないと無駄に終わってしまう状況を作る方が崖っぷち感が出て本気になれる。
勉強することに抵抗のなく勉強習慣作りができる場合
30代で勉強する習慣ができていたり、これまでも受験やいくつかの試験などに挑戦してきた経験のあるなら、勉強するという事に対しての姿勢や覚悟は持とうと思えばすぐ持てるかと思う。基本的に僕も独学派ではあるので、モチベーションを維持できるなら独学でもいいだろう。
資格取得へのおすすめ通信学習・スクールは?
今は資格スクールは通学、オンライン、動画など自分自身の生活スタイルに合わせて受講できるのも利用しやすくなった理由の一つ。いくつかおすすめのスクールをピックアップしてみた。
ヒューマンアカデミー(通学)
資格のスクールはいくつかあるけど、ヒューマンアカデミーは全国の校舎が駅チカで通学もしやすい。かなり多くの資格の講座を開催していて、同じタイミングで勉強する同志の友達もできたりするのでやりやすい。
僕も以前利用したことがあるけど、講師がかなり経験があって対策はかなり細かいので安心感はめちゃめちゃある。ちょっと講師の方厳しい人もいるけどそれくらいの方がいいかも。
→資格取得・就転職を目指す方のための総合専門校「ヒューマンアカデミー」
オンスク(動画講座)
子育てがある、今仕事をしているなどで通学が難しい人にはうってつけ。僕も次は利用してみようと思っている。なんと月額980円で30講座以上の対策の動画等で学習ができる。
隙間時間を利用したり、自分の好きな時に学習ができる。ちゃんと勉強する習慣がつけられるという場合は良いと思う。
→スキマ時間を有効活用できる【オンスク.JP】
まとめ~30代女性が人生をやり直すための挑戦しやすい資格【7選】~
30代で人生をやり直ししていこうと思うと、やはりそれなりに覚悟と決意をもって取り組むことが必要だ。資格もお伝えしてきているように、資格自体が稼げるわけではない。

資格の取得に向けてあなたが努力したプロセスと自信があなたの行動を変え仕事の質を変える!
ということだ。何もやらなければ何も現状変わらない。ぜひ今行動することをおすすめしたい。
今日はここまで!
See you mate.